パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

ストレートネックの向こう側 ~私、鳩胸になります~

今、首が回らない。

借金でじゃなくて、痛みで。

 

 

昔から年に1~2回、発作的に首が痛すぎて動かなくなることがある。

さらっと書いてるけどホントに結構な激痛で。

手足がしびれるとかは無く、純粋に首だけが痛い。

とにかく痛みで上下左右どちらにも動かせなくなるので、水を飲むのも一苦労だし人に話しかけられてもそちらを振り向くことすらできない。

 

周りから見ても「あ、この人首回らないんだ」ってのが一目瞭然。

少し首を傾けた状態で左肩はやや下がり気味に固定、なるべく振動を与えないよう小股でソロソロと歩く姿は自分で言うのもなんだけどかなり格好悪い。

 

痛くなるときの状況はケースバイケースでなかなか読めない。

しかし何かの拍子に頸椎がズレる(捻れる?)ことで起きるんだと勝手に解釈している。

ジョギング中に突然ゴキッとくることもあれば、なぜかハミガキしてる最中にゴキッときたこともある。

でも一番多いのは寝返りを打った時。

狭いスペースで寝返りを打つためには、首でブリッジするようにその場でクルリと回転しなければならない。そのブリッジの時にゴキる率が最も高い。

 

一度こうなったら早くても数日、長ければ1週間近くその状態が続く。

そして突然ウソのように痛みが消えて元通りになる。

 

発作中はもうあまりの痛みに何をする気力も起こらない、と言いながらブログ書いてるし仕事もしてるけど。

 

首を動かすと痛むのは当然だが、例えば寝てる状態から起き上がろうと腹筋や背筋に力を入れただけでも首に激痛が走る。

だから実は寝てる時が一番つらかったりする。

姿勢を変えようとして首や体幹に力を入れる度に脂汗が滲むような激痛が走るため、うかつに寝返りも打てない。眠れないから起きようとしても、起き上がろうとする動作でまた激痛が走り、結局そのままフリーズするしかなくなる。

 

だから当然熟睡なんて出来るはずもなく、さらに痛む度にリキむため、首や背中の筋肉がパンパンのゴリゴリに。これが首の痛みと相まって・・・・・・

 

 

あまりにツライので、10年以上前に一度脳外科の先生に診てもらったことがある。

するとどうやら首の骨(頸椎)の湾曲が人とは逆向きのようで。

 

7個連なった頸椎は横から見ると前方に湾曲しているのが普通だが、この生理的湾曲が無くなってしまい一直線になる、いわゆるストレートネックと呼ばれる病態がある。姿勢や生活習慣などが原因らしい。

しかし私の場合はストレートを通り越して逆反り(後湾)である。さらにひどい。

 

そして最近、痛みの頻度が明らかに増えてきた。

年1、2回だったのがこの頃は数か月に1回、小さい波も含めるともっと多いかも。

 

気になったので先日、久しぶりに首のレントゲンを撮ってみると・・・・・

 

何かS字カーブを描いてました

 

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整形外科の先生曰く、前弯(正常)⇒ストレートネック⇒後湾(逆反り)⇒S字カーブと進行していくらしい。ちなみにS字がほぼ最終段階と。

 

 

・・・・ってことはなんですか、行きつく先まで行きましたねってことですか?

・・・・まだ人生道半ばと思ってるんですけど

・・・・残りの人生もれなくこの痛みがついてくるんですか?

 

それは無理だわ、さすがに。

1週間続いただけでも発狂しそうなのに。

 

治療法を尋ねると、正しい姿勢をとること、そして首の周りの筋肉を鍛えるのが大事とのこと。

 

・・・・・ほぼリハビリやねorz

 

 運動はしてる方だと思うけど、確かに姿勢はあまり良くない。

どちらかというと猫背。

 

よし決めた

今日からオレは猫背を脱却し、やや鳩胸気味に生きる

首の太さは五郎丸レベルを目指す

 

ヤッテやる

 

 

 

寝惚けた子供は可愛らしい(夜驚症レベルは除く)

子供が寝惚けてなんか言ってるのってすごく可愛いと思うんです。

 

前に書いたような夜驚症レベルまでくると、可愛いというよりはもはやエキソシスト寄りなんでちょっとアレなんですけど。

 

そんでもって子供三人が三様に、「おっ!今グッドネボケーション出たね~!!」ってやつを繰り広げてくれるわけです。

 

この前は次女@2歳がいいネボケーションを見せてくれました。

 

突然ムクッと起き上がると、普段のたどたどしい話し方ではなくやたら流暢かつ早口に

「あぁ~おにいちゃんみっつもたべてる~ずるい~~」

って言ったんです。

それだけでも充分微笑ましいネボケーションだったんですが、父がつられて

「何食べてるの??」

と聞いたところ、これまた早口に

「ちょこれいてー」

 

チョコレイト?ショコラ・・・テ??

 

よもやチョコレートにフレンチのテイストを練り込んでくるとは・・・・

侮れません、次女@2歳。

 

 

ちなみにウチの嫁さんは、寝惚けると私の掛布団を奪い取ります。

 

声が大きくて得することも稀にあると言えばある

うちの嫁さんは声が小さい

かといって、か細い声ではない

むしろ女子としては低めの声

低音かつ腹から出してないから聞き取りづらい

 

それに比べて私は異常に声がデカい

そしてその声がまたよく通る

別に怒ってないのにキレてる?って誤解されることがある

その度に長州小力と化して弁解しないといけないので結構面倒くさい

 

 

 

何が言いたいのかというと、犬のしつけのことなんです

最低限トイレの場所と人を噛まないこととご飯前のオスワリと待テくらいは覚えさせたいんです、あとできればウンチ食べたらダメってことも

 

そんでもって私の声は大きくてよく通るから、犬もビシッと言う事を聞くわけです

 

だけど嫁さんはどうも少しナメられてるフシがあるんですよ、我が家のフレンチブルドッグちゃんに

それは嫁も薄々感づいてて、時折イラつきを隠しきれていないわけですよ

私が一番面倒見てるのにっていう自負もあるだろうし

 

だからこの前嫁さんにアドバイスしてやったんですよ

 

犬なんてバーンとデカい声出してビシーッと命令してやりゃあビクーッてなってパシーッと言うこと聞くんだよてね

 

長嶋茂雄みたくね

 

 

・・・・・そしたらこの頃嫁さんの様子が少し変なんです

 

朝早くからリビングで犬にエサをやってるんですけど、リビングが寝室の隣だから声が筒抜けなんです

 

 

「ぅおすわりぃ、ぅおすわりゃぁ~~~~~」(お座り、お座りってば)

「んまてぃ、まてぃやぁ~~~~~」(ここで犬が動こうとする)

「ちが~~~うごりゃぁ、まてぃや~~~、まてい言うとろぉ~がぁ~~~」(ようやく動きが止まる)

「ぃよっっっっしゃあぁぁぁぁ」(食べてよしの合図)

 

 

 

ま、だいぶん誇張しましたけどね

 

でもこれくらいの勢いに聞こえるわけですよ、こっちには

もう朝から布団の中でビクビクビクーンですよ、何事ですかと

 

こんなの、もはやシツケなんかじゃありませんよ

 

戦いですよ戦い、フレンチブルドッグブルドッグ仁義なき戦い

 

ま、けしかけたのは私なんですけどね

 

 

なんつーか生きてると面白いことあるもんだなぁって。。 

 

睡眠時驚愕症なんてエライ大袈裟な・・・

睡眠時驚愕症。

ご存知でしょうか。

別名、夜驚症

まぁ簡単にいうと深く眠ってる時に怖い夢とか見て、眠ったままビビって叫ぶっていうだけのことです。

症とか付けるとなんかそれらしく聞こえますが、要は完全に寝ぼけてるだけの話です。

 

そんなん言ったら私なんか覚醒時驚愕症ですよ。

起きてる間中テンション高く叫びまくってますよ。

 

 

ウチの長男、たまにコレがあるんです。

原因というかキッカケもはっきりしてて、半年くらい前にかなりツライ出来事がありまして。

それを機に突然、夜泣き叫ぶようになりました。

とはいっても最近は滅多にお目にかかることもなくなり、ホントにごくタマに思い出したように軽く泣くことがあるって程度です。しかも数秒から長くて数分程度。

 

そんで昨夜、久しぶりに驚愕してました。

目は開いてても完全に眠ってる状態なんで、話しかけたり明るいところに連れて行ってもあんまり意味無いんですけどね。

それでも見た目起きてるからどうせならオシッコさせとこうと、泣き叫ぶ長男を夫婦でトイレにつれて行ったんです。

そしたらトイレに入った瞬間ピタッと泣き止んだかと思ったら、突然備え付けのトイレットペーパーを人差し指と中指の2本でビシッと指差して

「よっっしゃあイケるかもっ!」

って言ったんです。

えらくハッキリした低い声で。

 

しばし沈黙。

そのあと申し訳ないけど嫁と二人で爆笑しましたよ。

そしたらまたウエェーンって泣き始めちゃいましたけど。

 

子供の頭の中って神秘的ですねって話。

 

思ひでシリーズ 田舎暮らし

今週のお題「星に願いを」

 

学生の頃に6年間を過ごした〇✕県、これがドのつく田舎であったことは以前書いた通り。

夜遅くに開いてる店なんてほとんど無い、というよりそもそも店自体が尋常じゃなく少なかったため、夜中になるとネオンに邪魔されることなく星を見ることできた(意外に星好き)。

このように街中からでも十分きれいな夜空を拝むことができたのだが、さらに車で少しだけ足を伸ばしたご近所には星空で有名な山があった。何て名前の山だったかは忘れてしまったが、とにかくド田舎のさらに山奥のそのまた山頂から見上げる星空の迫力といったら・・・・・・・・下手に形容するよりは推して知るべし、といったところ。

 

娯楽の少ない田舎暮らしではあったが、今から考えるとなんとも贅沢な時間を過ごしたもんだと思う。通学途中に山羊に出くわしたり、民家の屋根をニホンザルが飛び跳ねてたり、イノシシやシカなんてものを初めて食べたのも学生時代だったし。

猪肉や鹿肉なんてレストランでいくらでも食べられるんだろうけど、田舎で「食べる」といった場合、オシャレに調理された一皿を意味するのではない。基本はモノをそのままブロックで頂くことを差す。

一番印象に残っているのはイノシシ。

知り合いから生まれて初めてイノシシ肉の冷凍ブロックをもらった時、肉に皮がついたままってとこまでは理解できるとしても、よーく見るとその皮からまばらに毛が生えていてショックを受けた。これはさすがに食えねーでしょとツッコんだところ、地元の人は肉を飲み込むとき、少し残った毛が喉をこそぐ感じがたまらんのですとのこと。

 

・・・・・あーそうですか・・・・・・でも自分には無理です

 

行きつけの居酒屋の亭主と仲良くなった友人が、自宅への手土産にキジだったかカモだったかをまるまる一羽、お安く譲ってもらったことがあった。その際店主が友人に「食べる時気ぃつけてよ~、散弾銃の弾そのまま入ってるからね~」と。

なんかとんでもないところに来てしまった気がしたものだが、恐ろしいものですぐに慣れてしまった。人間の適応力には目を見はるものがある。

 

まぁ都会には都会の、田舎には田舎の楽しみ方があるってことで。

だけど自分は圧倒的に田舎の方が好きだ。

都会には遊ぶところがたくさんあるっていうけど、自分はどれもうまく使いこなせていない。だから今何が流行っているのかもほとんど知らない。新しいことや刺激的なことが好きな人にはタマラナイんだろうけど、むしろ人が大勢いるところが苦手な私には苦痛以外のなにものでもない。

それに比べて田舎なら一人でも十分楽しめるスポットがたくさんあるし、ちょっと飲みに行くにしても選択肢が少なすぎて迷わずに済む。食べ物以外にかかるお金はほとんどない。最高。

 

虫さえいなければ田舎への移住も真剣に検討するのだが・・・・・

 

 

星から大きく話が逸れてしまった。

 

星に何を願うか・・・・

 

若い頃に比べて何かを強く願うことがめっきり少なくなってしまった。

今となっては・・・・家族の健康と安全くらいかな。

それ以外は特にない。

 

まぁ強いて挙げるとすれば給料上がりますようにとか、株の損失取り返せますようにとか、安くていい土地が見つかりますようにとか、白髪が減りますようにとか、5キロくらいラクして痩せますようにとか、モテますようにとか、夜グッスリ眠れますようにとか、足の臭いが減りますようにとか・・・・・・・・・意外にありましたヮ

なんか枯れてきた気がします

四十路を過ぎて急に衰えを感じるようになりました。

人生を観覧車に例えるとわかりやすい。

頂上付近で急に今上がってるのか下がってるのかわからなくなるゾーンがあります。

注意深く周りを見回して、フトあぁもう半分過ぎて下がってるんだってことに気付きます。

今まさにその状態なんです。

 

三十代の頃も口癖みたいに年とったな~なんて言ってましたが、実際には別にアスリートでもないしビジュアル系でもないし、本当に切実な衰えを感じていたわけではありません。社交辞令みたいなものでした。

 

しかし四十代の衰えた感は本物のキラメキを放っています。

なにがキラメイてるかって、何より白髪が色めき立っています。

こればかりは遺伝だからどうしようもないのですが・・・・それでも見た目からして衰えを助長しています。

 

だけどまぁ白髪は横に置いておきましょう。これは老化というより体質に近いから。

 

 

そんなことより最近気付いてしまったんですよ、老いの原因というか、その本質に。

 

そう、問題は水だったんです。

体から水が抜けていくんですよ、年を取るってことは・・・・・・多分ね。

 

何を当たり前のことを、だからみんな必死になって化粧水塗りたくって保湿保湿言うてるんじゃないか。

 

そう思われる方も多いと思いますが、私の言う「水を失う」は何も細胞や組織レベルの話ばかりではありません。もっと大きく、一つの生命体として水をロスしていく方向に傾いてるってことなんです。

 

詳しく見てみましょう。

 

最近下痢ばっかりです。

固形のモノなんて1週間に1回お目にかかれば良い方です。

病気でしょうと言われればそれまでですが、多分違います。

これは老化です。

下痢によって水をロスするのです。

 

ここ数年、夜間に強い尿意を覚えるようになりました。

昔は朝まで我慢できたのに、今は夜中にトイレに行く日が増えました。

酒の飲みすぎでしょうと言われればそれまでですが、多分違います。

これは老化です。

尿量の増加によって水をロスするのです。

 

四十路を超えてめっきり涙もろくなりました。

昔は火垂るの墓を見てもなんとかこらえることができたのに、今では仮面ライダービルドでもアウトです。

情緒不安定でしょうと言われればそれまでですが、多分違います。

これは老化です。

流涙しやすくなることで余分に水をロスするのです。

 

職場などで若い女性と話すのがとても疲れるようになりました。

昔はそんなのなんてことない・・・・・ウソです、喜んでお話させて頂いたものですが、今でははるか歳上のマダム達と話す方がむしろ落ち着きます。

モテないヤツの言い訳だろうと言われればそれまでですが、多分違います。

これは老化です。

ココロの潤いまで無くしつつあるのです。

 

 

まぁ半分当たってると思いますが、残り半分は妄言ですかね。

老化の解釈は人それぞれですしね。

同じ年でももっと若々しい人、いくらでもいますしね。

まぁそういう人はえてしてギラギラしてますもんね、水分たっぷりです。

 

 

私は枯山水を目指そうと思います。

思ひでシリーズ 出産その2 震撼の長女・慟哭の次女編

長男の出産エピソードは私達夫婦、特に私にかなりの恐怖心を植え付けました。

お産侮るべからず。

 

この経験を胸に刻み、長女出産前はかなり神経を張り詰めて様子を伺っていました。

兆候があればすぐに病院につれて行く(長男と同じ医院)、仕事で私がいない時はすぐに専用タクシーを呼ぶように、嫁とぬかりなくシミュレーションを繰り返しておりました。

 

そして忘れもしないとある真冬の平日、朝起きる前に嫁が「なんとなく規則正しく張ってきたかな、間隔はまだまだだけど」と報告してきたんです。

 

よしよし、これなら一旦仕事に行って(その時職場は家から車で10分程度の近場でした)パーッと指示出してサーッと見回って帰ってくるくらいの時間はありそうだな。それでも前回よりは格段に早いはず・・・。

そう判断した私は始業前の職場に早々に乗り込んで、できる限りの仕事を済ませておくことにしました。目論見では行って帰って1時間以内。

 

朝食もそこそこに車を飛ばして職場に到着。

色々と雑用を済ませているうちに30分くらい経過したところで突然、携帯電話が鳴ったんです。

着信表示はもちろん嫁、イヤな予感しかしませんでしたよ。

 

恐る恐る通話ボタンを押すと案の定、トイレでウンコしながらかけてきてるのかと思うほどにイキんだ嫁の声が・・・・・

 

「もうあかん・・・間隔がスゴく短くなってる・・・・・今ソファで寝てる」

 

マジかよマタですかこの急展開。

 

とりあえず何とか耐えろと言い残して電話をポチッと切ると、後のことは全部放っぽって車に飛び乗り自宅へ猛ダッシュです。

 

家につくと予想通り、嫁がソファでウンウン唸っています。

どれくらいの間隔か聞くと「わからん、もうずっと痛い」なんて恐ろしいことを言うんです。

すぐ近くに住んでいる姉に長男を託すと、陣痛と陣痛の短い合間を縫って何とか嫁をマンション前に停めてある車まで運びました。わずか20m程度の距離ですが、途中で何度もうずくまるレベルです。

 

車に乗せて医院に到着するまでの約15分間、こんなに長くもどかしく感じた15分はありませんでした。

あとから嫁に聞いたんですが、私はずっとよくわからん冗談を言ってエヘヘヘヘと笑っていたらしいです。

 

でも正直、頭の中では静かに静かに覚悟を固めていたんです。

オーケー大丈夫ダイジョウブ、イザとなったら車を路肩に停めてオレが赤子を取り上げてやる、ヤッテヤルヨ・・・・・・たぶん大丈夫だ前に見たことあるし・・・・「次の一回で出すよ~」的な大声を上げればあとは何とかなるんじゃねーか・・・・・・・・ならねーか・・・・・・・・・誰か助けて下さい

 

結局嫁の踏ん張りと法定速度を無視した私のドライビングテクニックのミラクルコンボにより、なんとか車中出産という笑えない事態を回避して例の産婦人科までたどり着くことができたんです。

事前に嫁がソファーで唸りながら産婦人科に電話をかけていたらしく、玄関に車を止めるや否や中から看護師と先生がワラワラと飛び出してきました。もう完全にVIP扱いです。

 

先生は助手席で動けなくなっている嫁を一目見るなり「なんでこんなにギリギリになってんの!?早めに連れてくるように言ったでしょ!」と低い声でお叱りになりました。もちろん私に向かってでしょう。

「すいません、これでも相当早く動いたつもりだったんですが。今回もこちらの予想を遥かに上回るスピードで進行してしまいまして・・・・」

私がゴニョゴニョ言ってる間に看護師達が嫁を助手席から降ろし、そのまま医院の中に消えていきました。もちろん分娩室へ直行です。

 

まただ・・・・・・

またオレのせいになってるよ・・・・・

もうどうでもいい、無事に産まれてさえくれれば・・・・・

 

結局無事に産まれたんですけどね。

相も変わらず分娩室に入って20分以内の短時間勝負でした。

元気な、けれどもかなり小さめの女の子でした。

 

これが長女誕生秘話です。

 

 

ちなみに次女の時は別の意味で悲惨でした。

 

今までの教訓を生かして、少しお腹が張るけどまだ全然規則的ではない、というかなり早期の段階で病院につれて行ったんです。上二人と同じ医院に。

 

さすがに先生もえらく早くに来たわねーって感じだったんですが、なにせ前科二犯ですから。

本来なら100%帰らされるものを、過去の実績を高く評価されてすぐに受け入れてもらえましたよ。

たしか15時くらいに入院したんですが、これはさすがに早すぎたと思った私は、そこから自転車で20分程度の職場に一旦戻ったんです。ちょっとしたカンファレンスに顔だけ出しておこうと思って。17時には終わるから、そっからチョチョイと雑用を済ませて帰ってもまだまだ十分余裕ありすぎるだろうって。

そしたら17時過ぎに突然医院から電話がかかってきたんです、今分娩室に入りましたよって。

入りましたよって・・・・・エェェ!?

 

そっから猛ダッシュで自転車にまたがって病院に直行しましたよ。

でもわかってたんです、あの嫁が・・・・しかも三度目の出産で・・・・・20分持つわけねーだろって。

案の定医院に到着して分娩室に飛び込むと、すでにきれいに体を拭かれてタオルにくるまれた状態の赤ちゃんをそっと差し出されましたよ。

 

次女だけお産に立ち会えなかったことは、今でも思い出すと胸がギューッとなります。

 

でも三人ともなんだかんだで無事に産まれてくれて、さらにおそらくは超安産な部類に入るわけですから、これ以上は贅沢ってもんです。

 

なにが言いたかったかと申しますと・・・・・

お産のスピードは人それぞれです。

事前計画をしっかり立てて、病院への連絡はお早めにねってことですかね。