近頃の幼稚園はサービスが充実している。
今日は子供たちの通う幼稚園で雪が積もる異常事態、ではなく人工的に雪を降らせて雪遊びをさせるといった何ともゴージャスでバブリーなイベントが行われた。各組が決められた時間内で前半雪遊び、後半ソリ滑りに勤しむわけであるが、まずまず楽しそうな我が子らを見てそれなりに有意義な時間を過ごせたとある一日。
しかし思いのほか体が冷えたのか、3人の子供を連れた帰り道突如モーレツな腹痛に見舞われた。普段は末っ子をベビーカーに乗せて左右を兄ちゃん姉ちゃんが固めるという鉄壁の布陣で颯爽と歩くわけであるが、今日ばかりはそういうわけにもいかない。幼稚園から自宅までわずか10分チョイの時間が永遠に感じるほどの激痛と、どうにもこらえきれそうにない便意。こりゃちょっと無理だなと、四十過ぎても失敗することはあるよなと覚悟を固めつつあったまさにその時、顔色と歩き方のおかしい父を見上げる子供らの不安気な眼差しに気付いた私は、すんでのところで父親としての威厳を取り戻した。
漏らさない!絶対に!!というごく当たり前の決意を胸になんとかかんとか家までたどり着き、出すものを出して落ち着いた後の息子との会話(息子はお気に入りの本を読みながら片手間の対応)。
(父)「お父さん、そんなにアブナイ顔してた?」
(子)「うん、アブナイ顔やった」
(父)「あんな顔見たことなかったやろ?
ほんま危なかったゎw
歩き方もおかしかったやろww」
(子)「・・・・・・・・・・・。
・・・ちょっと出たんか?」
(父)「出てない!(断じて)」
(子)「・・・よぅ頑張ったな」
本から目を離さずに語りかける5歳の息子の成長を感じた一日。