長男と長女が通う幼稚園の父の日参観に行ってきた。
子供の成長を感じさせてもらえるという意味では実にありがたいイベント。
前年と比べて明らかに大人になった(できることが増えた)子供達を見るのは感慨深いものである。
だがしかし・・・・年子を持つ親にとっては想像以上にタフなイベントでもある。
なんせ長男と長女でスケジュールがマルかぶりしてるわけで、その中で嫁と協力しながら子供達が一人になる時間を作らないように細心の注意を払う。なおかつ父へのプレゼント渡しや親子体操など、要所要所は主役である私がその場にいなければならないため、携帯電話やアイコンタクトやテレパシーなんかを駆使して子供達の教室を何往復も行き来する羽目になる。これだけでも子供一人の時に比べて5倍は動き回っている。さらに運の悪いことに長男と長女は別フロアのため、道中必ず階段を使わなければならないオマケ付き。さらにさらに、そこには魔の二歳児と呼ばれるお年頃の次女が漏れなくついて来るという完璧すぎるシナリオ。
目まぐるしい高速回転で長男と長女の教室をピストンし、ほとばしる汗と立ち昇る加齢臭に体力の限界を感じ始めた頃、ようやく長女の全ミッションが終了。
残すは長男のプレゼント渡しのみ、やっとゆっくり腰を据えて見ていられる、とホッとして先生と園児たちのやり取りを聞いていたところ・・・
(先生)「みんなー、お父さんのこと大好きですかー?」
(園児達)「大好きー!(うっすらキラーイという声も聞こえる)」
(先生)「お父さんはいつも何をしてくれるかなー?」
そこで長男がボソッと
(長男)「なんもしてくれへん」
(先生)「でもお外でお仕事頑張ってくれてるでしょー?」
(長男)「・・・仕事してへん」
(先生)「・・・そんなはずないでしょ」
(長男)「仕事はお母さんがしてる」
(先生)「・・・・・(苦笑い)」
この会話にはいくつものイラつきポイントがある。
ニヤつきながらも妙にリアルに聞こえるウソを平気でつく長男。
何もしてくれないという部分をあっさりと受け入れる先生。
仕事は母がしている発言でこの会話に見切りをつけて強制終了しようとする先生。
阿修羅の形相で後ろに立つ父に全く気付かず調子に乗る長男。
このままじゃ周囲の父兄に誤解されたままで終わってしまう。
別に専業主夫と思われたくないわけじゃない、むしろ専業主夫は私の憧れである。
そうではなく、事実を誤認されるのが腹立たしいのだ。
ただでさえ送り迎えを積極的に手伝いたいタイプだから、あまり時間が無い平日も頻繁に幼稚園に顔を出している(吉本かよ - パンダ組の日常)。上の会話を聞いて「なるほどね~、そういうことでしたか」なんて思われる可能性だってゼロではない。
なんか今までの疲れがドッとでてきた。
帰宅して2時間、長男とは一切口をきいていない。
父はしばらく冬眠に入ろうと思います。