パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

胸にあいた風穴の活用法

今、私の胸にはポッカリと穴があいております。

その穴を絶え間なくピューピューと風が吹き抜けております。

風グルマを胸の前に置いておけば、一日中クルクルと回り続けそうなものです。

それに発電機でも取り付けておけば、少しは世のお役に立てるかもしれません。

 

この日記を書き始める少し前、突然とても大事にしていたものをなくしました。

大好きな~とか最愛の~とかいう言葉で形容するものとは少し違います。

例えるなら、理由もなく突然体の一部を千切って持っていかれたような感覚でしょうか。

実際に持っていかれたことが無いのでよくわかりませんが。

当初は悲しみやら怒りやらいろんな感情が入り乱れておりましたが、徐々にそのような強い感情はなりをひそめ、かわりに喪失感だけが日々膨らんでゆきます。

これが風穴です。

 

厄介なことにこの風穴は、時によって大きくなったり小さくなったりするのです。

たとえばなにか楽しいことがあって笑っているはずなのに、ふと気づくと穴が大きく開いており、冴えない顔をしてしまうことがあります。

天気が良くて空がきれいに見える日など、なぜかこの風穴が大きくなって困ります。

逆に小さくなるときもあるのですが、それでも決して風穴が塞がることはありません。

だけどもしこの穴が本当に塞がりそうになったなら、その時は急いでもう一度こじ開けてしまうのではないかとも思うのです。

 

まだ日が浅いのでなんともいえないのですが、どうやらこの穴は形を変えながら死ぬまでここにあるのだろう、と薄々勘付いてしまいました。

どうせずっとここにあるのなら、いっそのこと穴の前に風鈴でも吊るしてチリンチリンと懐かしい音を響かせてやりたいと思います。

いつになるやらわかりませんが。

 

 

これが日記を始めようと思ったきっかけです。

一昔前の自分が見たらびっくりすると思います、そういうことを絶対しそうにない人間なので。

そして怠惰な私が少しでも継続できるように、ブログという手段を選んだわけです。

しかし長く続ける気はありません。書きたいことを書いたらお終いです。

テーマはありません。まとまりもありません。

父のヒトとナリがある程度伝われば目的は達成です。

簡単に言うと、これは子供達へ贈るアルバムのようなものです。頼まれてもいない押し売りですが。

遺言というほどに内容のあるものではございません。読んで頂ければおわかりになると思いますが。

それでも私が死んだあと、子供たちがそれぞれ胸にあいた風穴と向き合うときに何かの助けやヒントになれば、という思いで一生懸命書いております。そもそも風穴なんてあかないかもしれませんが。

そして「父ちゃんバカなこと書いてるな~」と言いながらプププと笑ってくれれば本望なのです。