帰宅したら長女が段ボールに包まれてエライことになっていた。
なにやら突然自分を梱包するように所望されたらしい。大丈夫か?
それを隣で見ていた次女も当然同じことを要求する。
で、雑に出来上がったのがコレ。
だけどこの時ボク達は誰一人、この後に起こる惨劇を想像すらしていなかったんだ・・・
<父の釈明会見>
おもむろに長女が「立たせて」と私に命令したんです。それまでは転がってるだけで満足してたんですが、飽きてきたんでしょうね。正直面倒くさかったんですが、断るともっとメンドクサイことになるのがわかってたので、よっこらせっと立たせてみたんです。そしたら意外と面白い絵になったので、もう一度写真でも撮ろうと携帯電話を探したんです、ほんの数秒間の出来事です。携帯を見つけて長女に視線を戻したところ・・・・・もうすでに30度ほど傾いてました。あーダメだこりゃ倒れるわって頭ではわかってたんですが、体が金縛りにあったように動かなくて。ホントのところ30度から60度くらいまではスローモーションのように見えましたね、実際には1秒前後かな?その間頭の中でいろいろ考えましたよ、顔からイクなーとかこりゃ痛いだろーなーとかでもまあ畳だからそんなたいしたことにはならんだろう・・・・とかね。畳にバタンと倒れ込んだところでハッと金縛りが解けたんです。急いで駆け寄ったけど時すでに遅し、まるで私に倒されたとでも言わんばかりに泣き叫ばれましたよ。実際にはチョコッとアゴをすりむいただけなんですけどね。まぁ一瞬でも目を離した親が悪いと言われれば私のせいなんでしょうけど。だから私は最初から乗り気じゃなかったんですよ・・・
以上が今回の惨劇の一部始終です
しかし・・・実は惨劇はこれで終わりではなかったのです・・・
一連の騒動の間、隣で放置されていた次女・・・・
実は彼女・・・・・
あの状態でウンチ漏らしてたんです
あの閉鎖空間のなかでしばらく忘れ去られていた次女
かぐわしいフレグランスと共にちゃんと救出致しました
「パンダイチ中年の事件簿」より