パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

水難事故に御用心

一度だけ溺れたことがある。

まだイタイケな幼稚園児で、近所のスイミングスクールに通っていた頃の話。

後に親から聞いた話と混ざって多少デフォルメされているのだろうが、それでも断片的に記憶に残っている。

おそらく私の脳ミソに格納されている最も古い記憶の一つ。

 

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当時幼稚園児クラスでは、泳ぐというより水に慣れましょう的な水遊びが主体であった。

そしてその日のお遊びはスベリ台。

プールの中に沈めて水深を浅くする赤いテーブルみたいなやつ、あれをプールサイドから水の中に斜めに立てかけて滑るという遊び。

もちろんプールは深いので、腕につけるタイプの浮き輪を装着してから一人ずつ順番に滑っていくわけだ。

 

しかしその日は不幸な偶然が重なった。

 

先生の説明を聞かずに突然スベリ台を滑り降りる浮かれた少年。

浮き輪なんて当然つけてるわけもなく。

 

プールの中からプールサイドの生徒たちに向かって大声で遊び方を説明する先生。

なのになぜか真横を丸腰で滑り降りていく浮かれた少年をスルー。

 

プールサイドに座って先生の説明を聞いている生徒たち。

なぜかヤツらも先生の後ろで派手に溺れている少年をスルー。

 

ガラス張りの保護者控室からプールの様子を見ているはずの母親。

しかしこの時は隣のおばさんとのおしゃべりに夢中になっていたらしくてスルー。

 

 

結局、溺れている少年を自分の子供だと勘違いして保護者控室から飛び込んできた見知らぬ父兄の通報により、ようやく異変に気付いた先生が水中から引っ張り上げてくれた(らしい)。

 

 

自分の記憶としては赤いスベリ台をヒャッホーイと滑り降りる瞬間と、水中にザブンと入ってから「あっやべっ、浮き輪つけてないわ」って焦ったこと、あとはもう滅茶苦茶に腕を振り回してなんとか息を吸おうともがいてもがいて水飲んでもがいて・・・・・そこらへんを断片的に覚えいている程度。

 

 

やっぱ水って怖いわ。

衆人環視のプール教室でこれだもんな。

海であのスタンドプレーしてたらマジで死んでたな。

まぁ浮かれて飛び込んだ自分が100%悪いんだけど。

別にADHDというわけではない(はず)、確かに落ち着きはないが。

基本的に先生の話は聞くタイプであり、どうしてあの時あんな行動に出たのかは謎。

後にも先にもあんな強引なダイブは一度きりだ。

 

 

 

学生時代の古びた記憶によると、水深20㎝ほどあれば人は溺死するらしい。

20㎝っていったら大人の膝下くらいか。

 

今後子供達が大きくなるにつれてプールや海に行く機会も増えていくはず。

そして子供は時に予想外の行動をとる。

 

相当気を引き締めねば・・・。