昨日は父が子供たちのお迎え当番でした。
幼稚園に行く前に、まずは隣接する保育園に寄って次女を回収です。
保育園に到着すると二階へ直行、次女の待つ部屋のガラス越しに中を観察します。
先生と手をつないでご本を読んでもらっている次女を確認します。
ガラッとドアを開けると、次女より先に担当の先生が私に気付きます。
フレッシュ感の漂う、とても可愛らしい先生です。
「ほら次女ちゃん、お父さんがお迎えに来たわよ」
こちらに気付いた次女が嬉しそうにトコトコ駆け寄ってきます。
父と娘が再開を喜び合っている間に、先生が帰り支度を済ませて手提げ袋を手渡してくれます。
「それではごあいさつ、せんせいさよーなら、みなさんさよーなら」
いつもならこれで終了、そのまま回れ右して帰宅です。
しかしその日は違いました。
「お父さん、ちょっと・・・・・」
呼び止められて声の方を振り返ると、なにやら少し緊張したような、何かを思いつめたような、なんとも言えない表情を浮かべてこちらを見つめてるんですよ、そのちょっと可愛げな先生が。
その明らかに事務的ではない表情に少なからずドキッとした私は完全に緊張が伝染。
即座に聞き返しましたよ、裏声で。
「な・・・なにか!?」
そしたら先生は意を決したように早口でこう言いました。
「お父さん、おうちでUSA踊ってあげてるんですってね、次女ちゃんが教えてくれましたよぷすっw・・・こうやってこうやってこうするんだってぶふっぶぶぷぷふふふww」
身振り手振りを交えながら最後の方吹いてました。
一瞬頭が真っ白になりました。
そして次の瞬間、顔から火柱が上がりました。
まさに、炎(ほむら)立つ。
「あはっ・・・はい??・・・えっと・・・ちょっ・・えっ??えーっとそれ誰が言うてましたん?次女?次女なん??次女が言うたんですかそんなこと?えっおまっ・・・オマエほんまに言うたのそれ??てかいつのまにそんなこと言えるようになったん??」
とにかくもう恥ずかしくて恥ずかしくて、普段にも増して早口全開で訳の分からんことをまくし立てると逃げるように外に出ました。
とりあえず引きずるように次女を人気のない教室の前までつれて行き、何度か深呼吸して気持ちを落ち着けてからもう一度、次はゆっくりと彼女に問いただしました。
「お前が言うたんか?でもお前USAとかダパンプとか言えんやろ?どうやって・・・」
それを聞いた次女は、ニタリと笑って首をカクカク、腕をフリフリし始めたんです。
しかもよく聞くとご丁寧に
「かーもんべーべーあめりかー」
とか歌詞までつけてるじゃありませんか。
・・・・・・まぁこんな可愛い姿見せつけられたら先生方も「キャーなにそれ~」とか言って食いついてくるよな
妙に納得してしまいました。
それに対して片言で得意気に説明してる次女の姿が容易に目に浮かびます。
昨日は(自称)ダンディで物静かな父の命日となりました。