パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

口が悪い

おかしい

何かがおかしい

 

外来の看護師が俺に対してなんか冷たい気がする

 

俺なんか悪いこと言ったっけな?

 

 

 

 

・・・・・だめだ心当たりが多すぎる

 

 

あっ、あれか?

外来で話してる時に軽く「アンタ達はこの病院のAKB48だよ」って言ってしまったやつか?

「え~なんでなんで~~??」って聞かれて「きらバア、平均年齢48」って答えたのが悪かったのか?

※平均年齢48はあくまで語呂です、断じてババアではありません

 

でもそれ聞いて笑ってたはずなんだけどな

 

 

・・・まさか・・・・面の皮一枚で笑ってたの?

 

 

それともあれか?

恰幅のいい師長が自分のことを女子女子言うからつい「力士だろ?」って言っちゃったやつか?

あれが悪かったのか??

 

そういやあれから会うたびに俺の後頭部を張ってくる師長の平手の力加減が明らかにキツくなったもんな

 

その丸太のような腕を振り上げた時点でどれほどの位置エネルギーが蓄えられ、それを振り下ろすことで後頭部にダメージを与える運動エネルギーがいかほどになるのかという旨を滔々と説明したっけな

 

結局あんまり理解してくれないから「とにかくアンタの腕は棍棒だと思え、殴るならもう少し優しくしろ」って言ったら納得してくれたけど

 

 

あっ、きっとあれだわ

絶対あれだ

職場に同じ苗字の看護師さんが二人いて、周りの看護師が面白がって一人を〇〇さん、もう一人を綺麗な方の〇〇さんって呼んでたやつ

なんかそれを聞いたらオレもそう呼ばなくちゃいけない気がして、普通の方の〇〇さん呼ぶときに間違って「汚い方の〇〇さーん」って呼んじゃった件、絶対これだわ

 

接頭語つけなくちゃいかんと思ってしまったんだな、こう見えて意外に真面目な性格だから

ほんで綺麗の対義語だから、ついついね

 

実際には二人とも綺麗だし冗談の通じる人達だから事なきを得たと思ってたんだけど、実は燻ってたのか??

 

 

あーもう面倒臭い

人付き合いってホント面倒臭いわ

 

 

そんなこと思いながらおそるおそる外来に顔出してみたら、「センセー、久しぶりやないの!?この頃顔出さへんからまた肺炎になって死んだんちゃうとか言うてたんやで」

なんていう温かい歓迎を受けた

二日ほど顔出さなかっただけなんだけど

もちろん背後から強烈な後頭部への一撃もお見舞いされた

 

 

あ、大丈夫やわ

てかこの人達も十分口悪いわ

 

 

そう思って一安心 

 

 

なにが言いたいのかというと、その地域にはその地域の土地柄というものがあるのだ

そして私の住む地域はこういうオバちゃん、オジちゃんで溢れかえっているのだ

 

郷に入っては郷に従え

 

私の口の悪さはあくまで周りに溶け込むための手段なのだ

ちゃんと人を見て強弱をつけている

決して誰も傷つけていない(おそらく)

だから何の心配もいらない

 

 

嫁さんに口が悪いとなじられるたびにそういって逃げてきたが、彼女は断じて納得してくれない

 

 

「思春期にあなたと出会わなくてホントによかったワ」

 

 

これが嫁さんの口癖だ

 

 

 

この言葉に僕は意外と傷ついてるんだけどね