パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

驚異の効果 目力勉強法

この歳にしてまた試験を受けなければならない。

とある専門医試験。

そんなに何個も肩書きなんていらねーわと思いつつ、周りから「取っといた方がいいんじゃない?」なんてそそのかされるとついついその気になってしまう意志薄弱な四十路。

 

一体いつになったら試験勉強から解放されるのだろうか・・・・

 

 

今まで散々回り道をしたおかげで、試験だけは無駄に沢山受けてきた。

浪人を経て出来の悪い理系学生となり、再度浪人を経て片田舎の医学生となった過程において、センター試験や大学入試、模擬試験、定期試験、国家試験・・・・とにかく数えきれないほどの試験、試験、試験。

 

 

さて、数々の試験を受けてきた中で自分なりに考えたことがある。

 

頭が良いってなんだろう

 

念のために断っておくが、この場合の「頭が良い」はあくまでも受験や試験勉強レベルの頭の良さ。

いわゆる「天才」は別の話。

 

長きにわたって試験勉強に苦しめられてきた経験から、「効率的に勉強するためにはこういうことが大事だったのか」と気付いた点が無いわけではない。

 

 

そこで今回は、私の考える「スマートな勉強法」について書いてみようと思う。

 

 

たまにはマトモな記事でも書かないと子供達に遺す意味がないからな・・・・

 

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いわゆる「お勉強ができる人」に共通する能力とは何か。

答えはおそらく「記憶力」である。

モノを覚えることは基本中の基本。

記憶力が良いに越したことはない。

 

 

それでは記憶力が良いだけで試験を突破できるのか。

 

 

例えば私の通っていた医学部の話。

一般的には膨大な情報を記憶することが要求される学部として有名である。

二回生になって生理学や生化学、解剖学などのいわゆる基礎医学と呼ばれる科目が登場した途端、学生はその暗記量のエゲつなさに度肝を抜かれるのだ。

 

ま、すぐに麻痺して慣れちゃうんだけどね。

 

面白いもので、膨大な量の試験対策資料を前にして「これ・・・どうすりゃいいのよ」と途方に暮れるのが医学部低学年。

 

それが高学年ともなると、さらに膨らんだ資料を前にしても「さて・・・なんとかしましょうか」という前向きな姿勢に進化するのだ。

 

思うに医学部の教員達がこれでもかと学生を苛め抜くのは、こういった変化を期待してのことなのだろう。

それくらいでなければ卒業後に潰れてしまうのが目に見えているから。

 

話が逸れたので元に戻そう。

 

医学部でパスしなければならない数々の試験。

これに対して記憶力のみで立ち向かった猛者の行き着く先は・・・・・留年である。

実際、記憶力に長けた多くの勇者たちがマットに沈んでゆく様を嫌というほど見てきた。

記憶力だけでは太刀打ちできない世界なのだ。

 

 

 

そこで私の考える「スマートな勉強に不可欠な三要素」をご紹介しよう。

 

この3つが揃っていればどんな試験でも難なくクリアできること請け合いだ。 

 

 

 

 ①記憶力

これは上で説明した通り。

これだけではダメだけど、無くてはお話にならない。

記憶力の向上に関してはトレーニング次第で何とかなるハズ。

 

ちなみに、記憶した情報をここでは「知識」と呼ぶことにする。

 

 

②知識を適切に使う能力

覚えただけで使えなければ意味がない。

記憶した後は、適切な場面で適切な知識を呼び起こす作業が必要となる。

これは記憶力とは全く別の能力。

 

 

③複数の知識を関連付ける能力

試験は常に一問一答とは限らない。

時には持てる知識を組み合わせて答えをひねくり出す必要がある。

そのためには知識が単発の打ち上げ花火のようではダメ。

複数の知識が蜘蛛の巣のように、互いに紐づけられてネットワークを形成する必要がある。 

 

 

実際のところアタマがいいはずなのに追試を受けまくる人は①止まりの場合が多い。

ちなみに②までの人は、一問一答のマーク試験には強いけど記述式はちょっと・・・・っていうパターン。

③まで揃ってようやくマーク式でも記述式でもドンと来いのマルチタイプとなるのだ。

 

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さて、ここからが本題。

 

何の根拠もない私見をつらつらと書きなぐってきたわけだが、それじゃあ一体どうしたら③まで辿り着くことができるのか。

 

ここまで長々とお付き合い頂いた方にだけ、私が密かに実践している手法をコッソリとお伝えしよう。

 

そんなんとっくに気付いてたわ、って方がおられましたらゴメンナサイ。

 

 

 

それでは発表しよう。

 

 

その秘密の方法とは・・・・・

 

 

 

ズバリ・・・・・

 

 

 

 

 

目次にこだわる

 

 

以上。

 

 

・・・・・・・・

 

 

 

読んで損したと思われたそこのお方、どうかはやまらないで頂きたい。

目次は思ってる以上に重要なのだ。

目次の重要性を無視して爆死する学生の多いこと多いこと。

そしてかく言う私も高校時代、目次を軽視したがために望まぬ遠回りを余儀なくされたと言っても過言ではないのだ。

 

 

なぜ目次が重要か。

 

 

膨大な情報を脳ミソに格納するためには、それらを整然と分類しておく必要がある。

適当に放り込んだだけでは、いざ引っ張り出す時にどこに何がしまってあるのかわからなくなってしまう。

そこで勉強を進めていく際、自分が今全体のどのあたりに位置しているのかを強く認識する癖をつけるようにするのだ。

元々用意されている目次が粗すぎるなら、自分でさらに細かい目次を作る方がよい。

とにかくシツコイくらいに目次を確認するよう心掛けるのだ。

 

目次を意識するのは、森の中で迷子にならないように目印をつけておくようなもの。

その時の自分の位置を明確に教えてくれる指標、それが目次なのだ。

そう、重要なのは目次を意識する能力:目次力だったのだ。

 

この勉強法を、略して「目力(めぢから)勉強法」命名しよう。

 

 

目次を意識しながら情報を頭に詰め込んでいく作業は、各々の情報に番地を割り振っていくようなものだ。

一度番地が割り振られた情報は、それ以降意識せずとも脳ミソの中で然るべき場所に整然と格納される。

さらに番地が割り振られる利点として、番地の近い情報たちは脳内でご近所さんとして格納されるため、各々がリンクしながら網の目のようなネットワークを形成するのだ。

上で述べた「③複数の知識の関連付け」である。

 

ある設問に対して一つの知識が記憶の中からピックアップされる際、その知識にキッチリと番地が割り振られていれば、周辺の関連知識も同時に浮かび上がるというわけだ。

これは記述問題で効力を発揮する。

回答する際正解に加えて周辺知識まで盛り込んでおけば、出題者に「知ってますよ~」とアピールすることができるためポイントが高くなるのだ。

 

 

目次にこだわる勉強法:「目力勉強法」は他にも大きな恩恵をもたらす。

実際の試験で問題文を読んだ際、直感的に何が問われているのかをつかみ易くなるのだ。

目次で言えばだいたいこのあたりか、みたいな。

 

いろいろゴチャゴチャ書いてるけど、結局のとこ〇〇はどこですかって聞いてるんでしょ?

それに対して〇〇は何番地ですよって教えてあげるだけじゃん

 

こんな風に考えられるようになればしめたものだ。

 

 

 

この方法は受験勉強においてもきっと効果的であったはず。

もっと早くに気付けば良かったと後悔している。

 

 

これを読んで半信半疑の方もいらっしゃるだろう。

ほんとにそんなに効果あるのかよってね。

ま、確かに勉強方法は人それぞれで「これが絶対」っていうのは無いからね。

 

 

だけど現役時代どうしようもなかった私が中年に近い年齢で医学部を再受験し、周りからは「歳とってるけどホントに大丈夫?」なんて心配されながらもドロップアウトせずに六年を修了、しかもなんの間違いか首席で卒業するというオマケまで付いてきたのは、ひとえに「目力勉強法」の恩恵であるといまだに信じている。

 

 

 

 

 

信じるか信じないかは・・・・あなた次第です。