パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

親にだって成長の余地はある

子供を叱り飛ばす機会が増えてきた

 

まだ小さい頃は良かった、話が単純で

早くご飯食べなさい

ちんちんを触るな

そんなとこで寝たらダメ

ハナクソ食べちゃいかん・・・

 

だけど子供がだんだん大きくなると、叱る内容もそれなりに複雑になってくる

なんだその言葉遣いは

もっと人の気持ちを考えろ

順序を考えて動きなさい

約束事は守るもんだ・・・・

 

これに対して子供たちも素直にハイとは言わなくなる

二言目には「なんで?」

理由を説明してもなかなか納得しない

そして痛いとこを突いてくる

 

「自分だってできてないやんか!!」

 

 

言われなくてもね、こっちだってわかってんのそれくらい

口が悪いのは生まれつきですから

人の気持ち考えられる人間ならそもそも夫婦喧嘩なんてせんわ

 

できてないからって言わないわけにはいかないんだよ、親として

だから結局いつもの殺し文句で締めくくってしまう

 

 

「父さんな・・・・お前たちには父さんのような失敗をしてほしくないんだよ」

 

なんとなくわかったようなわからないような

そんな中途半端な感じで事態は収束していく

 

 

だけどそれじゃイカンなと

子供に成長を求めるならこっちも成長してるとこ見せないと

じゃないとこれからますます分別がついてくる子供たちに示しがつかなくなる

生まれつき口が悪いとか言い訳してる場合ではない

 

 

 

 

あれから三か月

ついにリベンジを果たす時が来た

 

 

忘れもしない、三か月前のあの日

次女の誕生日にアラレちゃんの絵を描いてやったあの日(もしも上手に絵が描けたなら・・・ - パンダ組の日常

 

その時の次女の目つきといったら

 

あの屈辱は一生忘れない

 

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ま、今冷静に振り返っても「そりゃしゃーないな」って出来だけれども

 

 

 

さて、今回は長女の誕生日

 

何を描いてほしい?って聞いたら「悟空のアラレちゃんコラボバージョン」がいいと

 

 

 

・・・・・父を殺す気か?

 

 

が・・・・受けて立とう!!

 

 

それから血の滲むような努力をした

それはウソ

だけど真剣に書いてみた(もちろん手本を見ながら)

 

 

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嫁さんに斜め45度前方から褒められた

成長したやん、と

 

普段なら

「ぬゎ~にをエラそうにぃ・・・・キサマぁ、、、表に出ろやぁ!!!」

とすぐさま殴り合いモード突入のところだが・・・

 

今回は素直に嬉しくて

「ホンマ!?上手く描けてるのんコレ??ダマしてないオレのこと???今回は怒られへんかなぁ???」

何回も何回も聞き直す始末

どんだけ弱気になってるんだ、オレ

 

 

そしてドキドキの翌朝

 

 

朝起きてコレを見た子供たちはみな、父に合格点をくれた

 

 

成長の跡を見せることができてうれしかった

 

 

 

こっちにだって成長の余地はまだまだあるんだぜ

仮面の告白

 

みなさん、被ってますか??

 

私は被ってます・・・・・

 

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物心ついた頃から口が悪かった。

今でもベースは変わらないが、あの頃はもう怖いもの無しの言いたい放題。

こんなヤツが近くにいても絶対友達になりたくないって今さらながら思う。

 

そんなんじゃいけないと気付いたのが中学の終わりから高校にかけて。

だから仮面を被ることにしたのだ。

 

 

仮面を被ったからかどうなのか、そこそこ仲の良い友達も増えた。

そして何よりモテた。

これは間違いなく仮面を被ったお陰だ。

もしモテ期というものがあるのなら、私のそれはおそらく高校時代。

もっと遊んでおけばよかったと今頃後悔しても遅すぎる。

 

 

浪人・大学と進んで人生の経験値が少しずつ上がるにつれ、内と外で仮面を脱いだり被ったりの切り替えがスムーズになった。

 

 

大学院を中退し、中年に近い年齢で別の大学に入学した。

新しい環境で一世代違う若者達に混じって無難な学生生活を送るためには、もっともっと分厚い仮面が必要になった。

 

その大学で彼女(今の嫁さん)と出会った。

ウマが合ったのかなんなのか、付き合い始めた頃から彼女といるときは自然と仮面を外していたような気がする。

それと同時に、私より10歳近く年下でいかにも頼りなげな彼女をなんとかしなければ、という責任感のようなものも芽生えた。

 

だからというわけではないが、大学を卒業してしばらくすると私たちは結婚した。

 

 

結婚してもうすぐ10年。

 

 

この場を借りて、こんな私についてきてくれた嫁さんにこれだけは言わせてほしい。

 

 

 

 

 

 

・・・・被ってましたね?

 

 

 

そしたらきっと嫁さんはこう言うだろう。

 

 

 

ええ・・・被ってたわよ

ていうか被ってない人間なんていないわよ

 

けどアナタのお陰で被らなくても十分なほどに面の皮が厚くなったわ

 

 

 

・・・・・OK、確かにその通りだ。

みんな多かれ少なかれ被ってる。

それは間違いない。

 

 

しかしなぜだろう、この歳になるともう被ってるのかどうかすらわからなくなってくるんだ。

限りなくナチュラルなつけ心地、自然な仕上がり。

蒸れない、ズレない、はみ出ない。

 

というよりもマイナーチェンジを繰り返した仮面はすでにズタボロのスケスケで、もはやいくら被っても大事な部分なんか何一つ隠せてやしない。

パンツで言えばTバック

仮面ライダーで言えばライダーマン

ほぼ丸見え。

しかもボロボロに剥がれ落ちた仮面の断片はいつしか自分の皮膚の一部としてしっかりと地肌に癒着してしまったようだ。

 

こうなったらもうどこまでが素顔でどこからが仮面なのかすらわからない。

 

元からこんな性格だった気もするし、後から作り上げた人格のような気もするし・・・

 

ま、そんなのどうでもいいことか。

 

 

夫婦の話に戻そう。 

分厚い仮面を被ってた二人が素顔で生活するのだから、当然そこには軋轢が生まれる。

どこの夫婦だってそうだろう。

多分に漏れず私たち夫婦もそんなもんだ。

 

特に子供ができてからしばらくはひどかった。

ほぼ毎日どこかで大小様々な内紛が勃発したものだ。

中東情勢より不安定。

パレスチナ問題より深刻。

 

 

もちろんどうすればそんなしょーもない紛争を回避できるのか、その方法は直感的にわかっていた。

 

こんな仮面を被ったらいい↓↓

 

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相手の言動にイチイチ反応せず、無関心を貫き通すための仮面。

こちらの胸の内もすっぽり覆い隠す魔法の仮面。

 

だけどこんなモン被るようになったらその先に何が待ち受けているか、お互いそれも分かっていた。

行きつく先は・・・・・サヨナラだ。

 

 

だから私たちは別の方法を選んだ。

鉄仮面なんて被らずに毎回毎回素顔で殴り合うという方法。

 

そのお陰で今がある・・・と思っている。

 

※実際に殴り合ってはいません、ただの表現です

 

 

ま、今から考えてもあの頃はしんどかったからな、仕方がない。

子供は三人ほぼ年子。

嫁さんは三度とも半年の産休ですぐ職場復帰だし。

もちろん常勤フルタイムだし。

あまりのしんどさに正常な判断ができなくなってたからな。

このしんどさ、どうしたらいい??って悩んだ結果、「そうだ犬飼おう」ってホントに犬飼い始めたからな。

周りは唖然としてたもんな、コイツらイカれてるってね。

 

もちろんさらにしんどくなったのは言うまでもない。

 

 

 

だけどまぁ、あの頃に比べたらウチも随分とラクになったもんだ。

子供たちもある程度自分のことは自分でできるようになったし。

夜中も比較的大人しく寝てくれるようになったし。

ご飯もちゃんと食べてくれるようになったし。

子供達だけで遊べるようになったし。

 

何よりも嫁さんが常勤をやめたのがデカい。

早い内に無理して専門医の資格を取っといたからな。

これさえ取ったらいつでも常勤やめれるってのを合言葉に頑張ってきたからな。

小さいときから保育園に通わせた分、大きくなった子供らを鍵っ子にしなくてすむからな。

ふふふ、すべてはコチラの想定通りだ。

しんどいことは早い内に済ませておこうってのが俺たちの戦略だったんだ。

 

お陰で何度も危機的状況に陥ったけどな。

 

そんなもん、過ぎ去ってしまえばこっちのもんだ。

 

 

 

 

将来コレを読んでるはずの子供達よ。

父の声を聞け。

 

どんなことがあっても家庭内で鉄仮面をつけるのだけはNGだ。

家庭の外に逃げ場所を見つけるのもダメ。

 

そんなことより素顔で殴り合うんだ。

左のストレートが来たら外受けからの内股蹴りでグラついたとこに軸をずらして死角に入り込んでからの膝蹴り肘打ち回し崩して最後は極め、これで勝負あり・・・・じゃなかった、衝突を避けちゃいかんってことが言いたかったんだ。

 

もちろん、仲がいいのが一番だけどな。

 

だけどケンカのない夫婦なんていない。

山あり谷あり、逃げ出さずに乗り越えた夫婦にだけ見える景色ってものがあるんだ。

 

わかったか??

 

 

 

よしっ、休憩終わり!

 

 

 

 

そろそろ母さんと第2ラウンドやってくるわ!!

恐るべし、公文小僧

ウチの子供たちは三人そろって公文に通っている。

いわゆる「公文小僧」というやつだ。

 

なぜに公文か。

それは父も「元・公文小僧」だからだ。

 

学習のツールとして公文式がいかほど優れているのか、そんなことは知らん。

ただ何となく公文。

公文行ってりゃ大丈夫。

そんな感じだ。

 

だけど実際のところ、早いうちに字が読めるようになるのはいい。

字が読めると本が読める。

本が読めると世界が広がる。

長男と長女はもう字が読めるので、読書が楽しくて仕方がないらしい。

 

 

現在小学一年生の長男は既に立派な本の虫。

本さえあれば2時間でも3時間でも、遊び道具が無くても You tubeが見れなくても全く問題なし。

今は父が子供の頃大好きだったズッコケ三人組」シリーズに夢中だ。

 

だけどこの本、オレってたしか高学年の時に読んでたような・・・・

一年生の頃なんて頑張っても「エルマーの冒険」がいいとこだったぜ?

 

ちなみに長男、「エルマーの冒険」シリーズなんぞは幼稚園年長で読破していた。

近頃の子供は早熟なんだろうか。

それともこれが公文小僧の実力ってやつなのか?

 

 

長女は今、本の虫になるべく着実に歩を進めつつある。

次女はようやく平仮名を覚えてきたかな、といったところだ。

 

 

こんな風に本を読めるようになったうちの半分は公文様のお陰なのだが、では子供たちは公文が好きかと言うと当然そんなハズはない。

 

子供たちにとっては公文じゃなくて苦悶。

そして毎日それをやらせる親にとっても公文は苦悶。

 

何かを得るためにはそれなりの代償を払わねばならないのだ。

それは親でも子でも一緒のこと。

 

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さて先日。

仕事が早く終わった父が嫁さんと途中交代して子供たちの公文教室に顔を出した。

基本自宅学習であるが、週に1,2回程度、近くの教室で添削を受けるのだ。

嫁さんは晩御飯の用意があるため先に帰宅。

 

その日、父はどうしても早く家に帰りたかった。

なぜなら晩御飯までの間に軽くランニングをしたかったから。

ただ今ダイエット成功中なのだ。

日に日に減っていく体重計の数値を見るのが楽しみで楽しみで仕方がない。

 

オマエら、集中してサッサと終わらせてとっとと帰るぞ

 

三人の耳元で囁く。

こういう時の父は怖いのだ。

 

しかしどれだけ強く釘を刺しておいても、三人いれば必ず誰かがダレる。

普段なら長男や次女の集中力が途切れることが多いのだが、その日は珍しく長女がまったくダメ。

 

長男と次女はしばらくするとその日の宿題をコンプリート。

長女が終わるまでの間、めいめい本を読んだりパズルをしたりして時間を潰し始めた。

父は長女の後ろに座って宿題が終わるのを今か今かとイライラしながら待つ。

 

次女とパズルをしながらふと目をやると、なぜか鉛筆も持たずにソワソワしている長女の姿が。

イライラが頂点に達して声が大きくなる。

 

「おい長女、オマエなにチンタラやってんだよ」

 

何かを探している様子の長女。

 

「・・・・ちゃうねん、エンピツがないねん」

 

「は?今の今まで書いてたやろーが!

この狭い机の上でどうやって無くすわけよ!?」

 

「知らん・・・でも急になくなってん」

 

「もうええ!次女の鉛筆借りて早く続きやりなさい!!」

 

「は~い・・・」

 

気の抜けた返事と共に再び動き始める長女。

 

その間に鉛筆が長女の足元に落ちていないか確認するも見当たらない。カバンの中も机の中も探したけれど見つからないのにまだまだ探す気ですか?それより僕と踊りませ・・・・違う、あちこち探したけど結局鉛筆は見つからず。

 

諦めてもう一度長女の後ろに座った。

 

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刺さってた。

鉛筆が刺さってた。

長女の後頭部に。

 

黙ってiPhoneを構えた。

震える手を抑えながら何度も何度もシャッターを切った。

周りの児童にガン見された。

気にせず撮り続けた。

 

長女に見せた。

二人で爆笑した。

先生にガン見された。

 

 

 

結局時間内に終わらなかった・・・・il||li _| ̄|○ il||l

 

火花

医局の横には職員専用の小さなトイレがある。

 

その小さなトイレには小便器が二個、対側には大便器が二個。

小便器の隣、入り口を入ってすぐのスペースにはこれまた一人分の手洗い場。

小便器と大便器の間の通路は人一人がギリギリ通れる幅しかない。

とにかく狭いのだ。

 

このトイレに大人が二人入るともう閉塞感でいっぱい(大便器の個室に入れば別だが)。

本来なら先に入った人間が一番奥の小便器を使うべきなんだろうけど、もし後から誰かが入ってきた場合、先に用を足し終えた後に手洗い場まで体にあたらないようそーっと背後をすり抜けていかなければならないのが凄いストレス。

だから私は手前の小便器を使うようにしている。

例え後から入ってきた人が奥の便器を使うために私の背後をすり抜ける際肩がぶつかって大参事になろうとも、私は一切文句を言うつもりはない。

 

 

この狭いトイレで一番気まずい瞬間。

それは小便器使用中の二人がほぼ同時に用を足し終えた時だ。

もう少し具体的に言うと、ほぼ同時だけど実際にはちょこっとだけ奥の小便器を使っている人間が早くフルフルし始めた時だ。

そんな時、何も考えずにこちらまでフルフルしてしまうと、便器を離れるタイミングが丁度重なってしまって

「あっどうぞどうぞ」

「いやそちらこそ、お先にどうぞどうぞ」

みたいな面倒くさい状況になってしまう。

 

このクソ狭い空間で肩を寄せ合いながら。

 

だからそういう場合は大概手前の便器を使っている人間が先に手洗い場に向かうのだが、手を洗い終わるまでの一部始終をすぐ後ろでじっとり見られるのはこれまた凄いプレッシャー。

本来小便後はササッとしか洗わない主義なのだが、見られてる気がするといつもより丁寧に洗ってしまうのが悲しい性。

だけどあまりに時間をかけてしまうのも別の意味で結構気まずい。

そんなことを色々考えると疲れてしまうのだ。

 

 

というわけで、たまたまこの狭いトイレで不運にも他人とバッティングしてしまった場合、私は全神経を集中して自分が先に出るか、はたまた相手を先に行かせるかを判断する癖がついてしまった。

 

相手が若い人間だったら話は簡単、先に入った方が先に出ればよい。

尿速なんてそんなに変わりはしないのだ、大概は先に入った方が先に終わる。

問題は相手が御年配であった場合。

この時は全身をセンサーにして情報を収集せねばならない。

 

その際最も重要になるのは音。

音から尿勢を推測し、前立腺肥大による排尿障害の有無を判断するのだ。

 

例えば自分が後からトイレに入ったとする。

ゴソゴソと準備してるように見せかけながら聞き耳を立ててしっかり情報収集し、先方の尿勢が乏しいと判断された場合、スリップストリームから一気に抜き去るか、はたまたこちらも速度制限して相手を先に行かせるかを瞬時に判断する。

 

もう一つ大事なのは振動覚。

いくら相手が尿勢に乏しいと判断されても、こちらより相当早くから事を始めていればさすがに勝ち目がない。

彼が今全行程のどのあたりにいるのか、駆け出しなのか道半ばなのかそれとも終了間際なのか、そこまで推察せねばならない。

そのためには男子特有のフィニッシュスタイル、「フルフル」へ移行しそうな気配を全身で感じ取る必要がある。

そのモーションへ入ろうとする瞬間の気配(空気を伝わってくる僅かな振動的な何か)を逃さずキャッチするのだ。

もはや職人技だ。

 

 

 

さて、日々そんな緊張感と共にそのトイレを使用している私にとって屈辱的な事件が起きた。

つい先日の話だ。

小用のため、誰もいないトイレで悠々とチャックを下ろした時のこと。

突然トイレのドアが開いて誰かが入ってきたのだ。

横目でチラ見すると、どうやら私と同じ年の医者のようだ。

その医者は申し訳なさそうに私の背後を肩をすぼめて通り抜け、二つ並んだ奥の方の小便器の前に立った。

 

ちっ、タイミングわりぃな・・・・

とっとと済ませて早く出ちゃお

 

そう思ってアクセル全開でブッちぎろうとした瞬間、非常事態が私を襲ったのだ。

 

 

 

や、ヤベぇ・・・・・・

 

 

 

 

 

オナラ出そう・・・・・

 

 

 

 

私の脳内をイエローフラッグが忙しげに翻る。

 

 

 

速度制限!!速度せいげ~~~~んっ!!!

 

 

 

人間の体とは不便なものだ。

オナラを我慢しようと肛門括約筋をキュッと閉めると、連動して尿道括約筋までキュッと閉まってしまうのだ。

 

ここで私の取れる選択肢はたったの二つ。

 

屁をこきながらさっさと用を済ませてその場を立ち去るか

屁を我慢して隣人が先にトイレを出ていくのを黙って見送るか

 

それ以外に都合の良い選択肢はない。

まさに二律背反、アンチノミー

 

 

未だ恥じらいを捨てきれない私は当然後者を選択。

仁王立ちのまま尻の筋肉をキュッと絞る。

もちろん出るべきものは一滴も出ない。

私の周囲だけを静寂が包み込む。

 

 

 

後から入ってきたヤツは間違いなく異変を感じ取っていた。

別に彼がサトラレじゃなくてもそれくらいのことはわかる。

ヒシヒシと感じるんだ。

 

 

えっ、この人・・・・前立腺肥大?

確かオレと同い年じゃなかったっけ??

この歳でもう排尿障害あるの???

 

・・・・・お気の毒さまぷぷぷっww

 

 

 

 

奴は絶対そう思ってた、心の中で。

そしてオレを嘲笑ったに違いない。

そうに決まってる、反論なんて聞きたくもない。

 

 

 

呆然と立ち尽くす私を尻目にヤツの勝利のフルフルが始まった。

マウンティングを獲った者の余裕のフルフル。

 

 

奴は知らない。

そんな彼の陰で私が小刻みにフルフルしてたことを。

 

 

それは決してフィニッシュのフルフルなんかじゃないんだ。

もっと哀しいフルフル。

若くして前立腺肥大による排尿障害持ち」というレッテルを貼られたオレの魂がフルフルしてたんだ。

 

魂フル(たまふる)なんだ。

 

 

 

用を済ませた彼は肩をすぼめながら申し訳なさそうに私の後ろを通りぬける。

 

 

ごめんなさいね~プスッ・・・先行きますね~プススッ

 

 

そしてササッと手を洗った後、悠々とトイレを後にしたのだ。

ケツをキュッと締めたまま小刻みにフルフルしてる私を一人置き去りにして。

 

 

 

 

 

はい、おしまい。

 

 

 

 

 

肛門括約筋についてもっと詳しく知りたい人はコレ読んでくださいね↓↓↓

pandamonda.hatenablog.com

水族館 vs 動物園

水族館はお好きですか?

僕はフツーです

行く前はすごくテンション上がるんですけどね

だけど中に入ってしばらくすると思っちゃうんです

 

 

食べる方が・・・・・・好きかな

 

あっちやらこっちやら動き回って同じ水槽を別角度で何回も何回も見せられてるのに気づくとイラりとします

鼻をかんだティッシュのまだ綺麗な面で口の周りを拭いてついでに床のゴミを包んで捨ててる自分の貧乏性に気付いた時のイラりと似ています

だったら最初っから映画館みたいに椅子でも用意して座ってボーっと眺めさせてくれりゃいいじゃんって思います

 

ふれあいコーナーとかもあるけど、別にナマコなんて触りたくもないんです

イセエビは触ると暴れてトゲが刺さるから嫌いなんです

 

 

だけど子供たちが喜べばそれでいい・・・・

 

 

と思ったら子供たちは私より露骨、音速で飽きます

出口の売店に置いてるグッズやガチャガチャを見てる時が最高潮なんです、彼らは

 

 

そして毎回、水族館を出る時に誰からともなく呟きます

 

 

 

クラゲは、良かったよね・・・・・

 

 

だけど水族館、やっぱりこれからも行くんだろうなって思います

 

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動物園はお好きですか?

僕はフツーです

行く前はすごくテンション上がるんですけどね

だけど中に入ってしばらくすると思っちゃうんです

 

 

なんか・・・・・・スイマセンでした

 

 

そりゃゾウとかキリンとか目の前で見たらテンション跳ね上がるでしょ、普通

だけど日中の動物なんてほとんど寝てるか草食ってるかどっちかです

大きいだけでは飽きるんですよ、すぐに

 

そんでテンション下がり気味でブースを回ると、なんだかネガティブな面だけが見えてくるんです

 

股間の毛をむしり続けるニホンザル

壁に向かって一点凝視のチンパンジー

尻に突っ込んだ指を臭って固まるオランウータン

強迫神経症のように同じ場所を回り続けるマレーグマ

たてがみが禿げてるライオン

ウンコ投げつけるゴリラ

 

 

なんだかね・・・・

 

彼らの表情を見てるといくら鈍感な自分でも何考えてるかわかるわ

 

 

動物見せるのは子供の情操教育に良いっていうのは少し違うと思うんですよ

 

むしろ動物園って子供に帝王学を叩き込む場所みたいな

 

 

見よ、この世で一番偉いのは人間様だぜ

 

 

 

 

だけど動物園、やっぱりこれからも行くんだろうなって思います

 

 

だってレッサーパンダむっちゃ可愛いもん

拡張期高血圧という謎の病態に一人戦いを挑む中年の記録

前回のブログで今、私がストレスでいっぱいだという話をした。

今日はその理由について書いてみようと思う。

悲壮感漂う雰囲気が苦手な方はここでお引き取り頂く方が賢明かもしれない。

 

 

実は病気が発覚したのだ。

本当のことを言うと数年前からうすうす気づいていたのだが。

体調もなんか優れなかったし。

 

だけど見て見ぬふりをしてきた。

そして今、もう誤魔化しのきかないところまできてしまった。

だから現実を受け止めて戦うことにしたのだ。

 

 

 

高血圧

 

 

 

今「なんだ、ただの高血圧かよ」って思った人に言いたい。

 

 

高血圧舐めるな・・・死ぬるぞ?

 

 

先ほども自宅の血圧計で測定してみた。

何度か測った結果、最終的に以下の数値。

 

 

129/86mmHg

 

 

今「なんだ正常かよ」って思った人に言いたい。

 

 

拡張期高血圧舐めるな・・・死ぬるぞ?

 

 

 

ま、実際にはもっと高い。

1回目測るときは緊張するから数値も跳ね上がってる。

148/98mmHgとか。

そして2回目の測定以降、収縮期血圧(高い方の数字)はスルスルと下がって120~130台に。

だけど拡張期血圧(低い方の数字)は90前後までしか下がらないのだ。

 

だから診断名は「拡張期高血圧」

下の血圧だけが高い病態だ。 

 

 

けど実際のところ拡張期高血圧って一体何なのよ?ってずっと思ってた。

上の血圧が高いから高血圧ってのはわかるけど、下の血圧も高い、なんなら下の血圧だけが高いってのは一体どういうことよ?って。

 

ま、自分医者なんだけどね。

医者だから体のこと何でも知ってると思うのはやめて頂きたい。

 

しかし知らないことはできるだけ少ない方がいい。

だから真剣に調べてみた。

そして自分なりに「拡張期高血圧」を解釈した。

だから今、この知識を誰かと共有したくてウズウズしてる。

 

大筋は合ってると思うけど、間違ったことを言ってる可能性もあるので信じるか信じないかは自己責任で。 

 

そして高血圧にあんまり興味が無いお方。

ここから無駄に長文になるので早いとこスター5個くらいつけて避難されることをお勧めします。

 

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血圧は2つの数字で表記される。

大きい方の数字は収縮期血圧

心臓が収縮して血管内の圧力が最大になった時の数値。

小さい方の数字は拡張期血圧

心臓が拡張して血管内の圧力が最小になった時の数値。

 

例えるならこうだ。

ある程度膨らませた風船を口でくわえた状態のまま、鼻をつまんで息を出し入れしている状況を想像してほしい。

肺の中の空気を目一杯吹き込むと、風船はさらに膨らんでパンパンになる。

この時の風船内の圧力が収縮期血圧に相当する。

逆に吹き込むのをやめて力を緩めると、今度は空気が肺に押し戻されると同時に風船は少し縮んで柔らかくなる。

かといって、風船が膨らんでいる限り中の圧力は決してゼロにはならない。

これが拡張期血圧

 

ちなみに高血圧の基準は収縮期血圧140mmHgまたは拡張期血圧90mmHg以上。

 

だけど実際には収縮期血圧130mmHg台、拡張期血圧80mmHg台はグレーゾーンであり、ほぼ高血圧と認識すべきである。

 

 

一般的に、「高血圧」と言えば収縮期血圧が高い状態を想起される方が多いはず。

患者さんでも上の値しか覚えていない人が多い。

しかし実際には拡張期血圧が高くても立派な高血圧なのだ。

だって考えてもみてほしい。

拡張期血圧は血管内の圧力が最も低くなった時の数値だ。

最も低いはずの数値が高いということは、血管が常に高い圧力にさらされていることを意味する。

血管が休まる暇がないということだ。

そんなの体に悪いに決まっている。

 

だから一言に「高血圧」といっても、収縮期血圧だけが高いタイプ、両方高いタイプ、そして拡張期血圧だけが高いタイプの三通りが考えられるわけだ。

 

 

では収縮期血圧はどういう時に高くなるのか。

これは簡単な話で、加齢と共に血管がカチカチになる、いわゆる「動脈硬化」が本態。

しなやかなゴムホースにポンプで水を流すのと、同じ径のカチカチの鉛管に同量の水を流すのと、どちらの方が圧が高くなりますか?という話だ。

直感的に鉛管の方が圧が高くなりそうだとわかるはず。

つまり、収縮期高血圧はポンプ(心臓)から送り込まれる血液を受け取る管(血管)の伸展性の問題と捉えることができる。

加齢と共に血管は柔軟性を失うわけだから、歳を重ねるごとに大なり小なり収縮期血圧は上昇していくのが普通だ。

 

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対して拡張期高血圧。

こいつの解釈が中々に難しい。

拡張期血圧だけが高くなるという病態を理解するには少々基礎知識が必要になる。

 

 

心臓から送り出された血液は動脈→毛細血管→静脈と流れて再び心臓に帰ってくる。

その中で動脈の圧を計測したもの、これがいわゆる「血圧」である。

そして収縮期血圧が心臓というポンプから送り出された血液を受け取る管、すなわち動脈の柔軟性に左右されることは前述の通り。

 

さて、それでは拡張期血圧とは何か。

これは心臓という名のポンプが止まっているときの圧力である。

 

心臓から大量の血液が動脈に送られると、それらは毛細血管を介して静脈側に流れようとする。

しかし血液は動脈から毛細血管へとすんなり移行できるわけではない。

動脈は先に進むほど細くなっているため、そこを通過する血液はどうしても停滞気味になる。

このように末端の血管が細いため血液が通りにくいこと、これを末梢血管抵抗と呼ぶ。

 

心臓から一気に血液が送り込まれてきても、この末梢血管抵抗のために血液の一部は動脈内に停滞する。

その際、動脈は壁を進展させることで(膨らむことで)大量の血液を一旦プールするのだ。

そして心臓が拡張期に入った瞬間、今度は膨らんだ管が元に戻る力を使って血液を末梢に送り届けるというわけだ。

この元に戻る力、これが拡張期血圧の正体である。

そして拡張期血圧を作り出すもう一つの要素、それが末梢血管抵抗そのものなのだ。

 

 

簡単に例えるとこういうことになる。

蛇口につないだホースで水撒きしているとする。

蛇口をひねるとホースの出口から水が勢いよく飛び出す。

しかし少し離れた木の根元までは届かない、だけどホースはこれ以上伸びない。

そんな時どうするか。

 

蛇口をもっとひねって流す水の量を増やすのも一つだ。

そしてもう一つ、ホースの先を指でつまんでしまえば良い。

そしたら細くなった出口から水が遠くへと勢いよく飛び出すことを私たちは経験的に知っている。

この指で出口を塞ぐ行為、これこそが末梢血管抵抗という概念そのものなのだ。

 

ホースがしなやかで弾性に富んでいる場合、指で出口をつまむとホース内の圧力が高くなってホースがパンパンに膨らむ。

その状態で急に蛇口を閉めるとどうなるか。

おそらくはホースが元の状態に戻るまでの間、先から水が勢いよく飛び続けるはずだ。

これが拡張期血圧の正体。

管の弾性と出口の抵抗がポイントになる。

 

 

さて、ここまでくればもう拡張期高血圧の病態を理解したようなもの。

要点としては

・血管に弾力があること(まだ動脈硬化に至っていない、比較的若い血管)

・体液量が多いこと(動脈内に血液がたっぷりの状態)

・末梢血管抵抗が高いこと(出口を思いっきり握った状態)

この三つが揃えば晴れて拡張期高血圧の完成だ。

 

実際、拡張期高血圧は高齢者ではあまり見られず、動脈硬化に至っていない中年(我らアラフォー)によくみられる病態である。

この状態を放置していればいずれ血管が痛んで動脈硬化が進み、行く行くはお手本のような収縮期高血圧へと移行していくのだ(その際、動脈は硬くなるので拡張期血圧は下がっていく)。

 

 

 

ということで私はこの拡張期高血圧とやらに戦いを挑む決意をしたのだ。

この歳から死ぬまで薬を飲み続けるなんてイヤなんだ。

血管が柔らかいうちに健康な体を取り戻してやるんだ。

 

 

それでは具体的に何をすべきか。

上を見ればわかるように、体液量を減らすと同時に血管抵抗を下げてやればよい。

 

体液量とはすなわち塩分。

塩のあるところに水が集まる、これ常識。

そこで塩分制限を始めた。

職場の味噌汁は飲まない、スナック菓子はなるべく食べない、調味料も減らして香辛料で誤魔化す。

 

血管抵抗は様々な因子で上昇する。

肥満、寝不足、ストレス、運動不足、大量飲酒、喫煙・・・・・などなど。

だから手っ取り早くダイエットを始めた。

ランニングの回数を増やして夕食の炭水化物を減らす。

そしてひとまず5㎏減量を目指す(2ヵ月で)。

 

それでもダメなら最後の手段・・・平日の飲酒をやめる(つもり)。

 

 

そこまでしてダメなら・・・・潔く薬飲みます。

 

 

 

ということで現在、空腹と戦う毎日だ。

腹が減ったらノド飴をしゃぶって気持ちを紛らわせている。

 

日中頭の中をウーピーゴールドバーグとキューピーコーワゴールドが占拠する理由、お分かり頂けただろうか?

 

 

最後まで読んでいただいた中年の皆さま。

次回血圧を測る機会がございましたら、是非とも拡張期血圧にご注目を。

 

 

80台なら黄色信号でっせ・・・・・・。。

天使にラブソングを・・・・歌ってもらいたいもんだよこんな日には

今日は全く使い物にならない一日でした

 

なぜかウーピー・ゴールドバーグとキューピー・コーワゴールドの類似性が気になって気になって

このフレーズが頭の中をグルグル回り続けて全く思考がまとまりませんでした

こんな日はロクなことがないんです

 

気晴らしにiPhoneでコッソリと子供達が初めてハイハイした時の動画を眺めては涙ぐんでました

隣の席に座ってた同僚が居心地悪そうにそっと席を離れていきましたが全く気にもなりません

 

それほどに今、私はストレスでいっぱいなのです

 

 

 

時折心に何らかのストレスを抱えて不安定になるんです

嫁さんに言わせるとそんな時の私は物凄くわかりやすいらしいのです

 

あっ・・・こいつ今ストレスでいっぱいだわ、ってね

 

 

ま、自分でもソワソワしてるのがわかるんですけどね

普段より明らかに饒舌になるしね

しゃべってる最中急に奇声あげるしね

ものすごいキレキレのターンとかしながらね

さながらビリー・ジーンを踊り狂うマイケルジャクソンの如し

 

 

実はマイケルに憧れてダンスパフォーマーみたいなことやってた時期があるんですよ

 

丸池寂村(まるいけじゃくそん)って芸名でね

 

 

 

 

ウソですマイケルのことよく知りません

 

 

 

はぁ・・・・書いててものすごくツライ

 

 

ホントはここまでが前ふり、ここからストレスの本題に入るとこだったんですけど 

 

 

気力、体力の限界

 

今から何千文字も・・・・・書けませんわ

 

 

 

ということで続きはまた後ほど、気が向けばということで