カレーライスを作る時はだいたい2パターン。
- その場でチャッチャと作ってその日で終了⇒嫁さんの仕事
- 本格的に仕込んでしばらくずっとカレー⇒夫婦協力プレー
今回は夫婦協力プレーの本気カレー。
しばらくこれで食いつなぐわけだから、どうせなら旨いカレーが食いたい。
というわけで昨晩せっせと仕込んでおきました。
本気カレーを作る時は3種の神器を忠実に守っている。
すなわち玉ねぎ、にんにく、唐辛子(砂糖、バターを加えると5種)。
なにかのテレビ番組だったか雑誌だったかで紹介されていたのを真似ているだけなのだが、確かにこうすると格段にカレーが旨くなる。
具体的にはこんな感じ。
まずは玉ねぎをスライス(大玉3個分)、ニンニクも適当に切って種をとった唐辛子と共にバターをひいたフライパンにぶち込む。あとは玉ねぎを焦がさないようにひたすら炒めるだけ。特に頭も使わないしテクニックも必要としない、手間がかかるというだけの単純作業。何とも私にピッタリな役回りではないか。昔からコンロの前に張り付いて灰汁を取り続けたり、焦がさないようにひっくり返し続けたりといった単調な作業は全く苦にならないタイプ。まさに天職ともいえる役割を嫁さんから仰せつかり、心を無にしてシャモジを返し続けること20分。フライパンにコンモリだった玉ねぎスライスがキツネ色に変色し、ちょうど1/3くらいの量に。
そろそろ香ばしい匂いが漂い始めるが、ここでやめたらド素人とナジられても仕方がない。勝負はここから。
この状態に慢心せずいかにシャモジをこね続けるか、その人の粘着性が試される瞬間。
シツこさでは他者を寄せ付けない私はここからさらに25分、合計45分コネにコネてこの状態。
ここまできたらもう元の量の1/10以下に。
この段階までくると毎回思うことがある。
・・・もう1個玉ねぎ入れとけば良かった_| ̄|○
ちょうど45分前、嫁さんが4個めの玉ねぎに手をかけた時
「ちょっとちょっと~、何でもかんでも数入れりゃいいってもんじゃないのよねー。もっと全体のバランス考えてくれなくちゃ~」
なんてオカマの料理人みたく講釈を垂れていた自分を消し去りたい。
まあ済んだことはしょうがない。
この玉ねぎのペーストみたいなやつ、このままコンソメスープにして食った方が旨いんじゃないの?なんていうキケンな発想は心の奥底に封印し、寸胴鍋にその他炒めた野菜、灰汁抜きした牛スジ肉(我が家では安いためコクを出すためカレー用の牛肉に加えて牛スジを使用する)と共に放り込み、煮込みつつ灰汁を取り続ける。この時に砂糖をスプーン1匙分入れるのがポイント。
完璧だ。
前日の下ごしらえとしては上々の首尾だ。
今夜のカレーライスはかなり期待できる。
嫁がカレーのルーをケチらなければ、だ。