今週のお題「ゲームの思い出」
私はファミコン世代ど真ん中なのだが、小さい頃はテレビゲームを持っていなかった。
おそらく家の方針が「子供は外で遊べ」だったんだろう。
だからゲームデビューはファミコンではなくスーパーファミコン、高校を出た頃だった。
初めて買ったソフトはたしか奇々怪界(巫女とタヌキが出てくるやつ)と魂斗羅スピリッツとかいうシューティングゲーム。特に何も考えず目に入ったのをテキトーに選んだだけ。
まぁ周りもやってるし一応やっときますかって程度だったので、その後も何個かソフトは買ったもののたいしてハマりもせず、スーパーファミコンはほどなくお蔵入りに。
だけど大学生になって一人暮らしなんて始めてしまうと、寂しい夜のお供にどうしても暇潰しグッズが必要になる。
その頃には薄々ゲームにハマりきれない性格なんじゃねーかと気付き始めてはいたが、それでも周りのマネをしてプレイステーション、PS2と買い進めていった。
人並みにRPGやシミュレーションなどもやってみた。
ドラクエやらFFやら、やってる最中はそれなりに面白く感じるのだが、いわゆるゲーマーさんみたいに徹夜でぶっ続け的な瞬発力は無く、そこそこで飽きてしまう。
だからクリアした後にひたすらレベルを上げていく、なんて話を聞くと「は?そりゃいくらなんでも不毛じゃないっすか??」と本気で思ってしまう。
そんな私がハマったジャンルがある。
いわゆるガンシューティング系のステルスタイプのもの。
コソッとどっかに侵入して、気付かれないようにミッションをクリアしていく。
もし気付かれてしまったらあの手この手を使って相手を消してしまう、という男の風上にも置けない姑息な生きざまにグッときたようで。
このジャンルで有名なのはメタルギアソリッドだが、こちらは一度もプレイしたことが無い。
私がハマったのはスプリンターセルというシリーズ。しかしおそらくあまり有名ではないのだろう、今までこのゲームの面白さについて他人と語り合えたことは一度もない。
そうこうしている内に気付いたことがある。
私がゲームに今一つハマりきらないのは内容云々の話ではなく、どうやら一人で黙々とプレイするのが苦手だったのだ。
逆にいうと嫁さん(当時は彼女)と二人同時プレイができるゲームであれば、これは結構のめり込むことができたわけだ。
それからというもの、ゲームはもっぱら二人で同時にプレイできるソフトのみを選んできた。
そしてついにヤツと出会ったわけである。
そう、バイオハザード5。
前々から一度やってみたいとは思っていたのだが、そもそもが一人用のゲームであったため、ビビりな私にあのムキ出しのホラー感はハードルが高すぎた。
あの殺伐とした世界にたった一人で入り込む勇気は無い。
でも二人なら話は別。
そしてついにバイオハザード5で念願の二人同時プレーが可能となったのだ。
おそらく今まで生きてきた中で一番やり込んだゲームだと思う。
最初は当然シロウトだから、何度も敵に殺されてはヘタクソだのもっとまともに働けだの、嫁とケンカばかりであった。ゲームごときで。
ところがイージーモードでコンプリートしてノーマル、ハードと進むにつれ、当然ながらお互いに腕を上げていったわけで。
ワイワイキャーキャー言いながらやってた初期の頃とは全く違う雰囲気で、ただ黙々とゲームを進めていく。たまに「おっ、今いい狙撃キタねー」なんて言いながらフト横を見ると、ゴルゴ13みたいな劇画タッチの表情で静かに頷く嫁がなんとも頼もしく見えたりして。
ま、子供が生まれてからゲームやる機会は完全に無くなったんですけどね。
今我が家では埃をかぶったPS3がどっかで眠ってるはず。
あと15年後位にまた一緒にできたらいいなと思う次第です。