パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

実録:パンダ組抗争事件

これは新年早々我が家で繰り広げられた、血で血を洗う抗争の一部始終である。

 

 

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事の発端は正月、近くの公園で子供達を遊ばせていた時のこと。

 

父と母に子供三人、犬まで加わってタカオニに興じていた。

 

とうに四十路を超えているとはいえ、こういう時には子供以上に全力投球する父。

例え相手がまだ3歳の次女とて容赦はしない。

 

オニになって必死に追いかけてくる次女に対し、あろうことか突きだした尻を憎たらしくペチペチと叩きながら

「こっこまぁでおっいで~~ヴェロヴェロバアァ~~~」

とかやっていたのだ。

 

そのあまりにエゲつない大人げのなさに、嫁は軽い吐き気を覚えたという。

 

 

しかしその時、嫁はある異変に気が付いた。

 

思わず子供達の前でその異変を口走る。

 

 

「アナタ・・・ズボンにウンコ付いてる・・・」

 

 

その時私はグレーのスウェットパンツを穿いていたのだが、嫁が言うには丁度お尻の部分(体の硬い私からはどうしても見えないところ)に薄茶色のシミが付いていたのだとか。 

 

それを聞きつけた長男が飛んできて、鬼の首でも取ったかのように

「うわっ、、お父さんウンコついてる~~~~~」

と囃し立てた。

 

当然の流れだ。

 

 

 

オイオイオイ、オレ四十路過ギテンダゼ(怒)?

 

そのオレが漏らしたとでも言いたいのか!?

 

・・・・・落ち着け、取り乱すな

ここで取り乱せばすこぶる怪しい

そもそも付いてるもんがウンコと決まったわけじゃない

百歩譲ってウンコであったとしても、発生源がオレと決まったわけでもない

なにより嫁も長男も、ハナからオレが漏らしたとは一言も言ってない

 

ていうかこんなデリケートな問題、子供達の前で口走るなよな・・・

 

 

ヒートアップしそうな感情をなんとか落ち着かせ、冷静に状況を分析する。

 

さっきどっか座ったっけ?

あっブランコ・・・

その前にベンチにも座ってる・・・

 

ていうかそもそもこのズボン、いつ洗濯したっけ??

 

頭をフル回転させるが、どんなシミなのかも確認できていないため何とも言えない。

 

ただ一つわかっていることと言えば・・・・・今日のオレは大丈夫、失禁してないってことだけ。

さすがにライト・ナウで失禁してたら記憶に残ってるわ。

 

 

しかし、嫁さんが犯人を私だと断定しているのはその雰囲気からもビンビン伝わってくる。

もちろん長男もそう思っているのだろう。

 

当の本人だって100%の自信は無い。

 

なぜ皆が私を疑うのか、そしてなぜ私自身も私を信じられないのか。

 

 

それはもちろん、私が前科者だから。

 

pandamonda.hatenablog.com

 

 

もはや外で呑気にタカオニしてる場合ではない。

すっかり意気消沈した私は、パンダ組組員を引き連れて早々帰宅の途についた。

 

 

家に帰った後、詳細な実況見分が始まった。

即座にスウェットパンツを脱いでお尻の部分を観察する。

 

確かに・・・・100円玉程の楕円形のシミがついている。

 

色は薄茶色。

 

 ・・・・ウンコ漏らしたと思われても仕方がない

 

だけどコーヒーをこぼしたと言い張っても決して無理のない色。

 

・・・・お尻の部分に?という疑問は残るが

 

 

ええい、もう四の五の言っても仕方がない

内側から染み出たもんならきっと裏側にもベットリ色が付いてるだろうよ!

 

思い切って裏返してみると・・・・・

 

 

付いてました、シミ

 

 

付いてたんだけど、表側よりは薄い。

しかもシミの場所がどうも失禁にしては高すぎる位置。

 

 

以上の状況証拠より、このシミは内因性ではなく外部よりもたらされたものであるということが立証されたわけだ。

 

嫁も長男も7割方それで納得してくれた。

長女と次女は全く興味が無さそうだ。

 

 

ふぅ、なんとか今回も父親としての威厳を保つことができた・・・・

 

 

 

残りの3割腹の中で何考えてんのかわからない嫁と長男にかすかな不安を感じつつ、さぁ今年も張り切ってイコー!!って決意を新たにした2019年新春の出来事。