3歳になった次女は、かなりはっきりとモノをしゃべるようになった。
とある休日。
何が気に入らなかったのか、兄妹と遊んでいる最中に突然不機嫌になった次女が、リビングのソファの周りをグルグルと回りながら早口で言い始めた。
「あ~~~~~っもぅがっまんできなぃ」
無表情で俯きながら。
ものすごい早口の小声で。
独特のイントネーションで。
”もう”の前にちっさい”ン”が入る感じで。
「あ~~~~~っもぅがっまんできなぃ」
「あ~~~~~っもぅがっまんできなぃ」
イラつきを何にぶつければいいのかわからない、といった感じ。
兄妹のことは自分達で解決させたいのだが、あまりにしつこく繰り返すもんだから「なにが?」って聞いてみたところ、こちらの問いかけをガン無視。
そしてしつこく繰り返す。
「あ~~~~~っもぅがっまんできなぃ」
「あ~~~~~っもぅがっまんできなぃ」
「だからどうした?なにが我慢できないねん??」
そしたら急に口をへの字に曲げ、今にも泣きだしそうな顔で
「・・・・・うんこ」と。
お腹痛いねんな・・・・・トイレ行こか
一部始終をビデオに収めてなかったのが悔やまれてならない。
次女が産まれる前。
長男が3歳、長女が1歳になりたての頃の話。
父はリビングのソファに座り、長男はカーペットの上をゴロゴロしていた。
転がりながらふとソファの下に目が行った長男、そこにあるものを見つけてこう呟いた。
「あ、うんこ落ちてる・・・・」
頭が真っ白になった。
何を隠そう、私はウンコが大の苦手なのだ。
もちろん子供達のオムツも替えるしトイレにも行かせるのだが・・・・
しかしできれば嫁さんにはウンコ処理班班長として任務を独占して頂きたいくらいに、できる限りウンコとは縁のない生活を送りたいと切に願っているタイプなのだ。
あり得ない場所にウンコが落ちている(かもしれない)という想定外の出来事に完全に自分を見失った私は、ソファから飛び降りると床の上に四つん這いになって、「どこどこ!?どこに!?」とか言いながらお尻を高く突き上げてソファの下に顔を突っ込んだのだ。
父の威厳などクソくらえ!だ、ウンコだけに。
そしたら・・・・・
落ちてるわ、確かに
なぜこんなトコにこんな危険なシロモノが落ちてんのよ・・・
すでに頭が真っ白になっている私は、99%ウンコだろうと思いながらも残る1%の可能性を信じてこう叫んだ。
「デカいかりんとうが落ちてるわ!!!」
・・・・・・言霊ってあると思うから
すぐに嫁を呼んでティッシュで取り出してもらったところ、しっかりウンコでした
なぜあそこにウンコが落ちていたのか、未だに我が家の七不思議として語り継がれている。
当時1歳だった長女が何かしらこの事件に関与している可能性が高いことは上層部しか知らないトップシークレットである。
もう一つくらいエピソードをご紹介したかったのだが、意外に長くなってしまったのでまたの機会に。。