今週のお題「母の日」
数えきれないほど多くの読者様から熱烈なご要望を頂き、続編を書き上げようと決意致しました。
ウソです。
タダの思いつきです。
~前回のあらすじ~
飛行機に乗ったら長女がゲロを吐きました。
以上。
・・・・たったこれだけの出来事に3000文字も使ったのか、オレは?
我ながら詐欺だなこれは。
というわけで、後編はすっ飛ばして参ります。
満身創痍で空港に到着した我々は、九州の中でもまずまず有名な温泉地を目指してレンタカーで出発。
そう、〇✖県は九州なのだ。
嫁さんの実家は九州の中でも超がつくド田舎。
そして、〇✖県は私が学生時代を過ごした思い出深いクソ田舎でもあるのだ。
懐かしい道のり(特に嫁さんはよく通った道らしい)にテンションが上がり、子供達も眠気が吹き飛んだのかノリノリの曲(とはいってもせいぜいプリキュア)を大声で歌いながら夜更けのドライブ。
テンションが最高潮を迎えた頃、曲がりくねった山道で突如長女が本日二回目のリバース。
これにより意識の深層に封じ込めていた両親の疲労感も最高潮に。
着せていた嫁さんのパーカーがミンチに染まったため、側道に車を停めてパーカーにベッタリこびりついたゲロを叩き落とす。
着替えをトランクから取り出すには周りが暗すぎたため(田舎の山道は漆黒なので薄暗い車内灯だけではよく見えない)、今度は父のパーカーを長女に着せる。
「次は絶対ビニール袋に吐けよ」
さすがにこの疲労感の中、三度目のリバースでさらに洗濯物を増やされた日には鬼人と化すであろう自分が容易に想像できたため、可哀そうとは思いながらも強めに釘を刺す。
しかし胃袋の中のものが全部出て楽になったのか、以後はリバースせずに目的のホテルに到着。
すでに布団を敷いてくれていたため、真っ先に子供達を寝かせつける。
本来なら大人もそのまま寝る予定であったが、大量のゲロが付いた衣服を手洗いするという想定外の仕事ができたため、そう易々と寝ることは許されない。
子供達を寝かせつけている間、洗面台で衣服を手洗いする嫁に遠くから「手伝おうか~」と声をかけておく。
これ非常に大事。
案の定「狭いからいい」と断られる。
見事なる予定調和。
これぞ夫婦円満の秘訣。
子供達が寝てしまい手持無沙汰になった父は館内を散策、大浴場がまだギリギリ開いていることを確認。
洗濯が終わった嫁と滑り込みで温泉につかり、その日の疲労を洗い流す。
とはいえ10分程度のスピード入浴ではあるが・・・。
その後すぐに自室へ戻り泥のように爆睡。
翌日。
ホテルのビュッフェで簡単な朝食を済ませると、いよいよ嫁さんの実家に向けて出発。
温泉街から実家までは車で小一時間程度のため、道中良さそうな場所があれば適当に寄り道するつもり。
しばらくすると近くに滝がありますよ、という標識。
車を路肩に停め、うっそうと茂る登山口のような入口から中を散策。
滝の音が近くに聞こえるが、登れば登るほど音が遠ざかっていく。
どうやら道を間違えているらしい。
しばらく歩くと温泉でも湧いているのか、強い硫黄の臭いが立ち込める。
先頭を歩く父に向かい、子供達がしきりに屁をこいていないか確認してくる。
まったくもって失礼極まりない。
一体父親をなんだと思っているのか。
正体はこれ。
ハイチーズの瞬間に風向きが変わってガスに埋もれるパンダ組一同
ここまで来るともう滝の音は遥か彼方。
諦めて元来た道を引き返す。
レンタカーに戻り車を発進させた途端、ものの10秒で左手に大きな滝が出現。
・・・・・車で行けたのね
悔しいのでもう一度車を路側帯に停め、遠くから滝を眺める。
遠目に見るだけでは飽き足らず、「お水はいる~」と滝壺を指差して泣き喚く次女。
世間ではそれを水遊びではなく入水(じゅすい)と呼ぶんだ、と説明するが当然聞く耳を持たず。
隣でテンションダダ下がりの長男。
先ほどプチ登山の際、生まれて初めてススキで指を切ったことがひどくショックだったらしい。
どんだけシティボーイなんだ、お前は。
はなから滝などに興味のない長女は、「ん~~ちょっとお腹痛くなってきたかな~」なんてオソロシイことを呟いている。
よほど昨日のリバースが衝撃的だったのだろう。
三者三様の反応を楽しみつつ早々に滝を後にする。
しばらく走るとなにやらホビーなニオイのする高台が見えてくる。
フラッと立ち寄ってみると、見晴らしの良い高原に子供達の喜びそうな汽車やらリフトやら。
誘われるように汽車(に見せかけたバス)に飛び乗ってみると(もちろん有料)、そのまま数100メートル先のリフト乗り場まで連れて行ってくれる。
長女と次女は父母がそれぞれ抱っこし、連なってリフトに乗る。
もちろん長男は一人で。
そして頂上へ。
やっぱ九州好きだわ~~~ビバ・九州!!
頂上でひとしきり景色を眺めるも5分足らずで飽きる。
下りはブレーキだけが付いたカートみたいな乗り物に乗って斜面を滑り降りていく。
これがなかなか面白い。
リフト乗り場まで戻ると、帰りの汽車(に見せかけたバス)が目の前で行ってしまう。
次の汽車(に見せかけたバス)がくるまで15分、広場で時間を潰す。
広場の一画に100円で動くピカチュウを発見、早速長女と次女が群がる。
画面中央やや下にご注目。
なぜか二人して律儀に靴を脱いで上がっているのを発見し、自分たちの育て方が間違えていなかったことに目頭が熱くなる。
しかもご丁寧に、脱いだ靴をキチンと揃えている。
ちなみに周りの観光客はコレを見て爆笑。
15分後、無事迎えに来てくれた汽車(に見せかけたバス)に乗り込み駐車場へ。
みんなでソフトクリームを食べ、今度こそ嫁さんの実家に向けて出発。
すっ飛ばして書くと言ったわりにもう2000文字・・・・
そろそろ体力・気力の限界を感じる・・・・・
ということでここからは超適当にいかせて頂きます。
実家に到着。
昼過ぎから庭でBBQ。
この日のために持ってきた「破身男(ハミオ)※」をお披露目。
※破身男:自家製カラスミの内の1本。ネーミングに関しては過去記事「唐墨日記その③」をご参照ください
こちらをこんがり焼く。
身は破れているが味の方は絶品。
疲れていたからか酒を飲み過ぎたからか、その日は以降の記憶をブッ飛ばして爆睡。
翌日、玄関先で田舎の洗礼を受ける。
嫌いな方も多いと思われるため軽く自主規制。
都会ではなかなかお目にかかれない特盛りサイズのムカデだ。
虫嫌いの父ではあるが、羽根の無い昆虫ならば逃げ切れる自信があるため写真に収める余裕あり。
この後の駆除はもちろん嫁さんの仕事。
午後から近くのうら寂れたテーマパークへ従兄妹達と共に足を延ばす。
たいした乗り物は無いが、広大な敷地に作られたアスレチック系の遊具で伸び伸びと遊ぶのは何とも言えない贅沢。
期せずして巨大なプーさんと出会えてご満悦の次女。
年上の従姉と滑り台を楽しむ長女。
年上の従兄と肩を組んで歩く長男。
これらを見て昨日までの疲れがウソのように満たされる父母。
家に戻ったあとは当然の様にBBQ。
夜更け、義兄の弾くピアノにくつろいで完全に自宅モードの女性陣。
何時にどんな曲を弾いても大丈夫。
周囲に民家の無い田舎ならではの気楽さだ。
※良い子のみなさんは決してグランドピアノの上に乗らないように!
さてそろそろ3000字。
もう終わりにしよう。
翌日、かなり激しい雨の降る中空港へ向かうパンダ組一同。
到着後も搭乗手続きまでにかなりの時間を要し、疲れ切って機内へと乗り込む。
天候も悪く、かなりの揺れが予想される状況。
しかもプロペラ機。
悪夢の往路が甦る。
同じ轍は踏まん、と昼ご飯はメロンパンだけにしたのだが・・・。
結果・・・・・・
長女、リバースせず!!
快適な空の旅を満喫(^^)v
終わり良ければすべて良し。
ということで「思ひでシリーズ 平成最後の帰省編」終幕とさせて頂きます。。。
最後に・・・・・・・
お~い、おかーん!
そして九州のお義母さーん!
ちゃんとブログ読んでるか~~~い!?
かわいい孫たちの珍道中、まとめときましたよー!
これ、母の日のプレゼントってことでよろしくー!