今朝のことです。
娘たちを車で幼稚園に送り届けるため、家の近くの駐車場に向かってゾロゾロと歩いていたのです。
その時、道の端っこに小さな茶色い塊がポツリと落ちていることに気付きました。
どうせ犬の糞だろう
そう思って遠巻きに眺めて見たところ・・・・
なんとセミの抜け殻でした。
もうそんな季節か・・・・・
今年初です。
なんとなく感慨深くて、この感動を共有しようと娘たちに声をかけました。
「ほらお前たち、見てごらんセミの抜けガ・・・・」
抜けてませんでした。
まだ中におられました。
変な色の汁が出てました。
すごく暗い気分になりました。
そしてイヤなことを思い出しました。
・・・・そういやオレ、ムシ嫌いだったわ
・・・・また鬱陶しい季節がやってくるのか
暗い気持ちを引きずって車に乗り込みました。
ハンドルを握りながら思わず一句詠んでしまいました。
空蝉(うつせみ)や 中身詰まらせ 夏は来ぬ
※この場合の来ぬは「きぬ」ではなく「こぬ」です。
この蝉には夏が来ない・・・・
ただでさえ儚い生き物だのに・・・・
そんな悲哀を見事に表現していますね。
伊藤園「お~い お茶 新俳句大賞」にでも応募してみようと思います。