パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

ヒメセン!

この題名に他意はない。

巷で流行りの「カツベン!」にあやかりたかっただけ。

 

 

姫センに行ってきた。

日本三大サファリパークとして有名な、あの姫路セントラルパークだ。

三大かどうか知らんけど。

 

 

休日の朝、みんなで思いっきり寝坊して起きたらことのほか天気が良かった。

 

こんなにいい天気なのにどこにも行かないなんて勿体ない、ということで緊急アンケートを実施したところ、東条湖おもちゃ王国を僅かに抑えて姫センが得票数トップに。

 

そこから朝飯を食って身支度を整えて車に乗り込んで渋滞してる高速道路をノロノロ走って、ようやく姫センに辿り着いたらもうお昼過ぎ。

 

オマエ達・・・・テーマパーク舐めてんのか!?

 

遊園地の神様がいたら間違いなく怒りの鉄槌を振り下ろされていたことだろう。

 

キサマら、バツとして乗り物一時間待ちの刑じゃ!!

 

本当にそれくらいの混雑を覚悟していたのだが、さすがは日本三大サファリパーク(知らんけど)。

ほぼすべての乗り物が待ち時間無し、来るもの拒まずのフリーパス状態。

たまに待っても五分以内、というホスピタリティに満ち溢れた素晴らしい遊園地であった。

 

決して過疎ってるわけではない。

あくまでホスピタリティだ。

 

 

多分そうなんだ。

 

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姫センを知らない人のために少しだけ補足しておくと、この施設は車に乗って動物たちを間近に見ることができるサファリパークと、それに隣接する遊園地で構成されている。

乗り物フリーパス付きの入場券を買えば、なんとなんとサファリパークと遊園地の両方に入場が可能なのだ(というかどちらか一方だけの入場券は販売されていないハズ)。

 

本来ならば午前中にサファリ、午後から遊園地なんていう二刀流が正解なのだろうが、いかんせん到着が昼過ぎという超重役出勤。

そのためどちらか一方を捨てざるを得ず、今回は遊園地を選択。

 

まったくなんの主張もしないエントランスが妙に安心感を与えてくれる。f:id:pandamonda:20190919220203j:plain

 

エントランスの横に放置されている猫バスもどきはよく見ると怖い。

アタマ部分の縞模様が脳ミソに見えてくる。

トリックアートのつもりだろうか。

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しかしまぁ遊園地に入ってゴゴゴゴゴーーーっとジェットコースターの轟音が耳に入った途端にテンションが跳ね上がるのはどうしてだろう。

血がたぎるというか体が臨戦態勢になるというか。

 

怠いからテキトーに2時間くらい遊ばせてサッサと帰ってやろうなんて考えてたのに、あの音を聞いた途端「よしっオマエら、アレから攻めるぞっ!!」なんて先頭きってジェットコースターの列に並ぶ父(列と言っても10人前後だが)。

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待ってる間に注意書きの看板に目を通してみると、3歳以下はご乗車できませんという文字が飛び込んできた。

 

すかさず3歳の次女(とは言えもうすぐ4歳)の前に膝まづき、目の前で人差し指をグルグルしながら「今日からおまえは4歳だ~~~4歳だ~~~」と暗示にかける。

同時に長男と長女を睨みつけ、「長生きしたければ余計なことは言わんことだ」と低い声で釘を刺す。

 

子供ってのは言わなくてもいい時に言わなくてもいいことを口走る生き物だからな。

 

 

しかし、いよいよ自分たちの番が回ってきそうという段階になってふと不安が頭をよぎった。

 

・・・そういや長女と次女、本格的なジェットコースターって乗ったこと無いよな

 

どうやら嫁さんも同じことを考えていたようだ。

 

しもた・・・・もっとメルヘンチックな乗り物から始めるべきだったか

 

後ろを振り返ると、まだジェットコースターのオソロシさをイマイチよく理解していない長女・次女がニコニコして列に並んでいる。

 

「・・・・・結構スピード速いけど、やめとく??」

一応助け船を出してみたが、勢いよく首を横に振る長女・次女。

もはや彼女たちを止めることなど遊園地の神様でも不可能だ。

 

覚悟してジェットコースターに乗り込む。

 

こんな時五人家族はつらい。

二人掛けだと一人ハミってしまう。

しかしウチの長男はこういうのを一人でやりたがる。

ということで特に揉めることなく前から順に父と長女、長男一人、嫁と次女、の組み合わせで乗車。

 

ふと後ろを振り返ると、緊張のあまり泣き崩れる次女。

撮るな!!と手を振りかざす長男。

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ではなくて、ただゴミが目に入ってこすってるだけ。

このタイミングで紛らわしいことこのうえない。

 

いよいよビーーーーッというブザーと共に発車。

長い上り坂をカタカタと音を立ててゆっくりと上っていくコースター。

緊張感が高まり手に汗がにじみ出る。

 

ようやく自分の置かれた状況を理解したのか、突然長女が自分の腹をパンパン叩きながら「私のここんとこをギュッと強く抱いといて!」なんてトレンディドラマじみたことを言い出した。

 

 

娘にそんなこと言われて嬉しくない父親なんているもんか!!

 

 

だけど父さん、今は安全バー握っときたい気分なんだ・・・・

 

と思っても可愛い娘のためだ。

片手を離して長女の体に手を回す。

こういうスリルも悪くはない。

 

あとはもう縦に横に前後にもみくちゃにされて気がつけばゴール。

 

子供達はというと・・・・満面の笑みで「楽しかった~~」と。

 

ウチの子って結構図太いのか??

 

 

これを皮切りにメリーゴーランドに乗ってダンボに乗って気球に乗って子供用の小さいジェットコースターに4回乗ってコーヒーカップに乗ってバイキングに乗って。。。

 

途中でアイスクリームを食べてご満悦の長女。

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小休憩のあとはまたまた乗り物三昧。 

中でも特筆すべきはこれ。

急流すべり。

 

どんだけ急流なんだこれは!

いくらなんでもこの落差はホスピタリティ溢れすぎだろ!!

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さて、一通り回ったらいよいよ今回のメインイベント。

一昨年訪れた時もお世話になったあの施設。

 

爬虫類館。

 

長男にとってはここに来るのが目的だったと言っても過言ではない。

 

しかしこの爬虫類館、一歩足を踏み入れると独特の臭気が鼻をつくのだ。

匂いに敏感な長女は案の定近づこうともしない。

しかも爬虫類館だけは乗り物フリーパスが使えず、別途300円が必要。

 

それならばと長男だけを入場させ、しばらくしたら迎えに来るからおとなしくしておくように伝えて長女・次女を別の乗り物で遊ばせることに。

 

20分ほど適当に娘たちを遊ばせ、そろそろ長男を迎えに行くことに。

息子を連れ出すだけに家族全員で館に入って1200円も払うのはバカらしかろう、ということで、一家を代表して父が入場券を買って館に入ることとなった。

 

近くの券売機で入場券を購入し入口に入ろうとした瞬間、何かが父の服を引っ張る。

振り返ると次女が「アタシも行く」と。

 

こうなってはもう絶対に引かない次女。

遊園地の神様でも無理なのはわかっている。

 

長男引き取りにチョロッと中に入るだけで600円か・・・・

 

諦めてもう一枚券を買おうとした瞬間、3歳未満は入館料無料の文字が目に飛び込んできた。

すかさず3歳の次女(とは言えもうすぐ4歳)の前に膝まづき、目の前で人差し指をグルグルしながら「今日からおまえは2歳だ~~~2歳だ~~~」と暗示にかける。

この術を使うのはその日二回目。

 

物わかりの良い次女は「承知致しました」とばかりに大人しく父に抱っこされ、二人して入館。

 

さてどこにいるかな・・・・と探すまでも無く、入口で嬉しそうに大蛇と戯れる長男を発見。

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入館料をケチった後ろめたさもあり、まだ少し物足りなそうな長男の尻を叩いて早々に爬虫類館を後にする三人。

 

外に出て嫁さんと長女と合流し、いよいよ最期のお勤めを果たしに。

 

そう、最後の締めはお化け屋敷と決めていたのだ。

子供達はお化け屋敷初体験。

一皮剥いてやろうというワケだ。

 

遊園地の出口近くにあるお化け屋敷に到着するや否や、タダならぬ空気を感じた長女が真っ先に白旗を上げた。

そうなると必然的に嫁さんも外で留守番。

長男と次女は「行く!」と。

 

おし、そんなら父さんと三人で行くか!

 

入口で軽い説明を受け、前の組との間を開けるためしばらく待たされる三人。

待ってる間に長男の雲行きが怪しくなってくる。

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俯き加減だった長男がボソリと呟いた。

 

「今晩眠られへんくなったらあかんし・・・・・やめとくか 」

 

長男の意見を尊重。

お化け屋敷なんて無理して入るもんじゃない。

 

さ、帰ろっか、と皆で出口を目指したところ、次女が頑として動かない。

 

「アタシは行く!」

 

 

さすがだ次女、その心意気やよし!

 

しかしさすがに長男長女を置いて次女一人お化け屋敷というわけにもいかない。

そもそもお化け屋敷を全く理解していないフシがあり、連れて入ったはいいが中で大惨事となる可能性が高い。

 

今回はやめとこうや

 

ダメもとで次女を諭すと、意外に聞き分けよく頷いてくれた。

最後の最後にありがとうございます、遊園地の神様。。

 

 

 

以上、姫路セントラルパークの遊園地に行ってきましたというお話でした。

 

人ごみは嫌いだけど遊園地で思いっきり遊びたい、という人には本当にお勧めですよ~!