年末になると一瞬、我が家のエンゲル係数が跳ね上がったかのように見える
普段は食卓に乗らない豪勢な食材が登場するから
年末の「駆け込みふるさと納税」のおかげだ
前回の「牡丹鍋」にしてもそう
だけどあくまで「ふるさと納税」だから、実のところ「タダ」だ
よってエンゲル係数は微動だにしていない
この現象を専門的には「Pseudo Engel Effect ( PEE )」と呼ぶ
ウソだ
そんなことよりこのシステムを考えた人に最大級の賛辞を贈りたい
ありがとう、ふるさと納税
さて、今回はコレ
タイトルにもあるように「栄螺」
栄螺という字を読めずに有耶無耶で読み飛ばしてたそこのアナタ
何も恥じる必要はございません
これを「サザエ」と読める日本人はおそらく全人口の数%程度でしょう
いや、そんなことはどうでもいい
オレはただサザエを喰らいたいだけなんだ
それでは今回も得意の食レポです
大きな発砲スチロールの箱に生きたサザエが17個
私の拳ほどもある上物だ
一気に食べきれないから、近くに住む親に御裾分け
残りを二日に分けて頂く
初日はお造りとサザエ飯
二日目はバター炒めに決定
選りすぐりのサザエたち
ちなみに固く蓋を閉ざしているサザエはこのように下に向けて放置すべし
しばらくして油断したら蓋を開けて出てくるらしい
蓋を開けたサザエの身にナイフをグサリと突き刺す
そのままホジホジしたら身がブリッと飛び出してくる
とは言え、つぼ焼きから身をほじくり出すのとはワケが違う
生きてるサザエを貝から出すには相当な力が必要だ
たまに上手いこといくとウンコの部分まで一緒にブリッと出てくる
ウンコってこれのことね↓↓
実際これはウンコじゃなくて内臓なんだけど(上の方はウンコだけど)
私はこの部分が大好き
だけど嫌いな人もいるようで
上の写真で何重かの渦巻き模様が確認できるはず
この部位より身の方(私の指が映ってる側)の緑色部分は苦みが強いので廃棄(私はソテーでたべましたが)
だけど反対側の部分(尻尾側)は苦みもなくておいしい
是非食べて頂きたい
ちなみにウンコ(サザエの肝じゃなくてホンモノの方)で思い出したんだけど
我が家の子供達はいつの頃からかウンコのことを「ウンマルコ」と呼ぶようになりました
最初は何のことかさっぱりわからなかったんだけど
よくよく聞くと「ウン〇コ」、すなわち下品な言葉を婉曲的に表現しているとのこと
なるほどね
・・・・・
・・・・・〇の位置おかしくね?
それだったら「ウ〇コ(ウマルコ)」が正しくない?
まぁ面白いから良しとしよう
話が逸れた
サザエの身をほじくり出すところだった
上手くいけば身とウン〇コが一緒に出てくるんだけど、ほとんどの場合身だけ取れてウン〇コは貝の中に残ってしまう
そういう時は貝の奥に小指をねじり込んでグルリと回してやればウン〇コと貝殻の間の薄皮がべりっと剥がれてウン〇コがぶりッと出てくるよってクックパッドかなんかに書いてあったからその通りにやったのにまったく出てこなかったのでピンセットでほじくり出してやりましたよ
さて
身と貝柱とウン〇コの三部位に分けて陳列
ついでに貝の蓋も何となく陳列
ここまで来たらあとはもう刺身にするなり炊き込みご飯にするなりソテーにするなりお好きにやって下さいって感じ
私は全部やりましたけどね
その前に大切なひと手間を
貝柱の部分と身の部分(写真の右二列)にガサッと塩を振りかけて豪快に手もみしてほしい
こんな風に汚い粘液がネッチョリ出てくるから
こういう時に塩をケチる人間はたいして出世できないものと心得よ
大さじ一杯は使って欲しいところ
念のためだけど、調子に乗ってウン〇コまでゴシゴシいかないように
排水溝の奥に藻屑と消え去りますので
ウン〇コに関しては30秒ほど湯通し
さすがに生のままいく勇気は無い
あとは用途に応じて切り分けるのみ
刺身用にはやや細く
炊き込みご飯とソテー用には太めに
皿に盛りつけるともうテンションマックス
あまりに跳ね上がってうっかり写真を撮り忘れました
ま、これは食レポなんだから
写真で誤魔化さずに表現力でなんとかお届けしたい
それでこそ「食レポの鉄人(自称)」の名に恥じないってもんだ
まずは刺身だ
サザエって火を通さずに食べると歯ごたえが物凄いのね
薄く切ったのにゴリゴリゴリゴリ聞こえてくる
そしてお味
やっぱさっきまで生きてたサザエは違うわ
なにが違うってもう、匂いが違う
ていうか昔から思ってたんだけど、生のサザエって独特の味がするよね
ヒンシュク覚悟で思い切って表現してみると
そう・・・・
脱ぎたての靴下
意外と同じこと考えてた人っていると思う
少なくとも栄螺をサザエって読める人よりは多い気がする
サザエ飯はハズレ無しの鉄板
火を入れることで柔らかくなるし、磯の風味が食欲をそそる
以上
二日目のソテーはかろうじて写真あり
オリーブオイルでニンニクを炒めた上からバターをどっさりと投入
そこに下ごしらえしたサザエをぶち込む
もちろんウン〇コも
根菜と木の子、ホウレンソウを入れて醤油と塩コショウで味を調える
やばい
匂いからして美味いに決まっている
ここでテンションマックス
またもや浮かれて盛り付け後の写真を撮り忘れてしまった
「食レポの鉄人(自称)」失格やね
如何でしたか?
これを読んであなたもサザエ料理にトライしてみたくなりましたか??
もしサザエが嫌いになられた方がおられましたら陳謝致します