とある休日の午前
長男@6歳は公文の宿題に集中
長女@4歳はオシャレ着のコーディネイトに夢中
嫁さんは隣の部屋で掃除中
家の中でひとり手持ち無沙汰な父
だれも遊んでくれないのでちょっぴり自暴自棄になってたんですよ
聞こえてくるのは次女が熱中してるタブレットから流れるアンパンマンの陽気な音楽のみ
・・・・・・もう踊るしかないわ
開き直った父はリズムに合わせてパンパン手を打ち鳴らし、ときおり「Hey!!」とか「ヒヤッホ~イ!!」とか声を上げながら、ひたすら体をくねらせて適当に踊ってたんですよ
かなり気持ち悪い感じのやつを
パンダ流Vogueダンスってね
どれくらい踊ったでしょうか(たぶん20秒くらいです)
ガン無視の長女・次女とは対照的に、こちらをジッとみつめる長男の眼差しにふと気が付いたんです
なんか急に恥ずかしくなりましたよ
でもこのタイミングで黙って踊るのをやめたらもっと傷ついてしまう
そう思った私は、逃げることなく息子の視線を真っ向から受け止めて聞いてやったんです
「やっぱお父さんって変か?」
そしたら遠い目をしていた息子がハッと我に返り、予想外に優しい口調でこう言ったんです
「ううん、変じゃないよ・・・・でも公文してる時やとちょっと集中できないかな」
息子よ、オマエ大きくなったなぁ
いつの間にやらそんな気遣いのできる優しい男の子になりやがって
これこそが忖度(そんたく)ってやつですよ
彼は今、ちょっぴり恥ずかしい父の胸の内を忖度したんですよ
6歳の少年がですよ?
もうこれは忖度の鑑ですよ
届いてますか、総理?
今日からオマエはパンダ組のソン太君だ・・・・・・
ココロの中で息子に最大級の賛辞を贈り、何事もなかったかのようにまた踊りだす父
だって動いてないと涙がこぼれそうだったから
やっぱちょっと変かもしれんな・・・オレは