パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

思ひでシリーズ 家族旅行2019 ~四国編~ その3

高知と徳島の県境を走行中突如、幻の三泊目が現実味を帯びてくる

 

ま、もともとせっかく行くのに二泊三日じゃもったいないよね~なんて話は出てたんだけど

父がどうしても一日まるごと休める日が欲しかっただけ

 

 

だけどこんな流れになった以上、潔く出勤前の安息日は諦めることにして、今からでも空いてる宿があるかどうか助手席の嫁さんに探してもらう

 

時刻はとうに昼を過ぎており、今さら遠いところへ行くのは無理

ということで徳島県内が絶対条件

 

ふん、どうせ今から泊まれる宿なんて見つからんわ

やれるもんならやってみやがれ

 

そうタカをくくって助手席で電話をかけている嫁さんの様子をチラリと窺う

 

 

「あ、そうですか・・・・はい・・・はいわかりました(ブチッ)、みんな~とれたよ~~」

 

 

 

・・・・・とれたんかーい

 

てか土曜日のこの時間に空いてる宿って・・・大丈夫か?

 

 

一抹の不安を感じつつ急遽目的地を変更

嫁さんが即席で見つけた宿がある徳島県の山奥、祖谷温泉を目指す

 

 

と、ここでショッキングな事実に気付く

 

カーナビに表示された目的地までの距離

 

 

 

・・・・・・・家に帰るより祖谷温泉行く方が遠いやんけ○| ̄|_ =3 ブッ

 

 

あとで知ったのだが祖谷温泉は徳島県の西、ほぼ高知との県境

時間をかけてぐるっと大回りに戻っていくわけだ

 

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ようやく徳島インターに辿り着くと、自宅とは逆方向の高知方面に向かって高速を飛ばす

なんか釈然としない

唯一の慰めは目的地が高速のインターから比較的近い、ということくらい

 

 

 

さて、道中なんだかんだあって宿に着いたのは夕方の5時過ぎ

もともと天気は雨模様のため、すでに辺りは薄暗い

 

特に何の変哲もない古びた建物ではあるが、その旅館には目玉があるらしい

その名も天空露天風呂

専用のケーブルカーで上がっていくのだとか

 

そりゃもうここまで来たんだから当然入るしかない

天空というからにはどんだけラピュってる(浮いてる)のかこの目で確認せねば気が済まない

 

 

例の如く家族みんなで入りたいという父のワガママから、今回も運良く空いていた家族風呂(天空露天風呂の敷地内にある)を予約

 

部屋に案内されてしばしくつろいだ後、全員で浴衣に着替えていざ出陣




館内の大浴場を横目に、その脇を細々と続く小径を進む

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露天風呂の看板

その下に・・・・確かに書かれたケーブルカーの文字

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看板を右に曲がるとすぐに無人のケーブルカー乗り場

ちなみにケーブルカーを使わずに横の階段を歩いても露天風呂には行けるらしい

 

乗り場の前でカッコつける長男

その後ろで冷たい視線を投げかける次女

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備え付けのボタンを押して1分ほど待つとゴンドラが降りてくる

(写真は帰りに上がってくるゴンドラを撮影したもの)

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無人のゴンドラに乗り込み、ドアを閉めて緑のボタンを押す

 

めでたく発車係に任命され、喜びのあまり変なテンションになる長女

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ボタンを押すとゴンドラが出発

急斜面をゆっくりと登っていく

所要時間はせいぜい1分ちょい

 

ゴンドラを降りるとそこは天空露天風呂

今回はさらに通路を奥に進み家族風呂を目指す

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突き当りが家族風呂

事前に教えてもらった暗証番号をピピッとして中に入る

 

 

中は・・・・・相当でかい

家族風呂の域を超えている

 

脱衣場の奥に大きな露天風呂

なんとなく鄙びた感じが心地よい

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画面には映っていないが、右手には風呂と同じくらいの広さの休憩場が

この休憩場から下界を見下ろすことができるのだ

 

 

さてさてどんな景色かな

 

身を乗り出して覗いてみると・・・・・

 

 

 

・・・・・雲の中かよ、ってくらい霧でなんも見えんわ

 

チッ、なにが天空露天風呂だよ騙しやがっ・・・・・・・あっ!?

 

 

 

もしかして・・・・・・これって・・・・

 

 

 

 

 

・・・・・竜の巣!?

 

竜の巣なの??パズー!?!?

 

 

ハイ見事にラピュってましたってことで

 

 

 

 

ゆったりとお湯につかったら晩御飯

 

一階の食堂で囲炉裏を囲みながらの食事

この時期の鮎にしては脂が乗っていて旨い

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食事が終わったら部屋に帰って団欒

 

子供たちを寝かせつけたらロビーのセルフバーで大人の時間を

 

・・・・・のはずが大人も一緒に爆睡

 

 

 

 

 

最終日

 

さていよいよ本当のホントの最終日

明日から仕事のためなるべく早く帰りたいが、せっかくこんな山奥まで来たので少しばかり観光を

 

ということで知る人ぞ知る恐怖の吊り橋、「かずら橋」へ寄り道

 

その昔、平家の落人が追手が来た時にいつでも橋を切り落とせるよう作った、なんて伝説のある危険極まりない橋

 

駐車場に車を停めて少しだけ歩く

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突然目の前に古風な木製の橋が登場

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コレどう見ても木材ケチり過ぎでしょ

足元なんてもうハシタないくらいにスケスケ

 

行き過ぎたシースルーにヤル気満々だった長男のテンションもだだ下がり

しかし長女を父が、次女を母が担いで渡るため、長男は自力で渡らざるを得ない

 

はなから自分で渡る気のない長女を左手で抱っこ、ビビッて尻がひけ気味の長男を右手で引っ張りながら先陣を切って渡り始める父

その後ろに次女を抱きかかえた嫁が続く

 

相当揺れる橋の途中で動けなくなっているおばさんを発見

何とかしてあげたいのはヤマヤマだが、こちらは両手が塞がっているため何もできない

 

おばさんを見殺しにすることに軽い罪悪感を覚えながらも心を鬼にして前に進む

 

ちょうどド真ん中あたりで嫌がる長男の手を放し、ポケットからiPhoneを取り出して下の景色をパシャリ

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この時ばかりは手のひらから汗が噴き出した

iPhone落としたらどうしよう、って

 

 

なんとか無事に渡り切って嫁&次女の到着を待つ

 

遅れること数分、嫁&次女も無事生還

 

少し先に進んで滝を眺める

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秘境と言われるだけのことはあって水が綺麗だ

 

 

この後しばらく川遊びをしてなんとか茶屋みたいな店で鮎の塩焼きと焼き芋を食べて・・・・全課程修了

 

 

帰りの大半は嫁さんに運転を任せて助手席で爆睡

 

 

 

 

以上、今回も旅の記録を好き勝手に綴らせていただきました

最後までお付き合い頂きありがとうございました<(_ _)>