パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

羞恥心に火をつけて

歳をとるにつれて、自分の中の「許容できない美的センス」の閾値が高く、すなわち鈍感になっていくのがよくわかる

 

昔だと到底受け入れられなかったこと

そのカッコはさすがにないわ~って思ってたこと

それが今ではやすやすと許容できるんだから驚きだ

 

 

今回は手袋の話

 

私はランニングを趣味としているのだが、今みたいな寒い時期だと手袋無しではとても走れない

 

そんでもって今使ってる手袋がコレ↓↓

 

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なんか文句ある?

 

私は何もない

 

 

もちろんiPhoneを操作するためにわざと破いたわけじゃない

使ってるうちに自然にほつれた

だけど走りながらiPhoneの音楽を選ぶのに重宝している

ありがたいことに中指まで破けてるのでピンチアウトだって余裕だ

老眼の進んだ中年にも優しい仕上がり

もはや手放すことができない大切な相棒だ

 

 

と書いたそばから手袋を無くした(後で見つかったのだが)

今日、走ろうと思って探したのだが見当たらない

さすがに手袋無しじゃ厳しいから嫁さんに「別の手袋持ってきて~」って頼んだらこんなのを持ってきた

 

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・・・・・軍手じゃん

 

 

一昔前なら「おいちょまてよ!」だったはず

だけど四十路を超えた私にとってはもうどうでもいいこと

むしろ暖かいのかどうか、気がかりはその一点のみ

 

 

裏返してみた

 

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ご丁寧に滑り止めまでついていた

ちょっとだけいいボディをもらってしまった

 

一瞬グラついたけどすぐに立ち直った

 

 

・・・・暖かければいいさ

 

 

そのとき小さな文字に気付いた

 

 

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アトムって・・・・・・なんだよ

 

 

 

なぜだか心が折れた

 

さすがにこんなんじゃ走れない、って思った

 

 

 

 

数秒後、驚異の回復力でアトムを受け入れた

歳をとると頑固になるってのは嘘だったようだ

 

 

結局コレをつけて走った

だけど掌だけはしっかりと握りしめたまま、決して開くことはなかった

 

どうやら己の中に眠っていた羞恥心の残渣に火が付いたみたい

 

 

まだまだオレも捨てたもんじゃないなって思った

 

 

 

 

 

ありがとう、アトム

 

ありがとう、嫁さん