「メトロポリタン美術館」とか「コンピューターおばあちゃん」とか「ラジャ・マハラジャー」とか「ドラキュラのうた」とか「アップルパップルプリンセス」とか「転校生は宇宙人」とか「ありがとう さようなら」とか「ジャングルダンス」とか「おはようクレヨン」とか「風のオルガン」とか「ひげなしゴゲジャバル」とか「トレロ カモミロ」とか「わたしの紙風船」とか「空飛ぶペンギン」とか・・・・・
今でもソラで歌える曲を数え上げたらきりがない。
その中でも特に好きだった曲がいくつかある。
不動のトップは「恋するニワトリ」。
テレビから直接ダビングしたもんで雑音混ざりまくりだったが、それでもテープが擦り切れるほど何度も何度も繰り返して聞いたものだ。
「鳩の詩」も印象に残っている。
ポッポッポーの方ではない。
犬のシャーロック・ホームズの主題歌「空からこぼれたStory」でお馴染み、あのダ・カーポの名曲だ。
「秋物語」は誰が歌っていたのかよく知らないけどメロディと歌詞が好き。
そして今回取り上げるのが「クマのぬいぐるみ」。
ご存知の方も多いのではなかろうか。
小さな女の子がずっと大事にしていたクマのぬいぐるみ。
女の子の成長に伴い、そろそろお別れの時が近づいていることをぬいぐるみ目線で歌った切ない曲だ。
実際に放映されていたものはアニメーション。
ボロボロになったぬいぐるみをお母さんに勝手に捨てられた女の子がゴミ置き場まで取り返しに行ったりするシーンがあって、それだけ見ても泣けてくるのだ。
動画付きバージョンが見つからなかったので歌だけでも↓↓。
さて、話は変わって先日の夕飯時。
ちょうど眠たくなってきて箸が止まってしまった次女の眼を覚ますため、スピーカーから大音量で音楽を流した。
この時間よく眠くなる子供たちの眠気を吹き飛ばすため、その時々の気分に合わせてプリキュアだったりパプリカだったり、はたまたU.S.Aだったり少年時代だったりとレパートリーに富んだラインナップで子供たちにお届けしているのだ、DJ 父母が。
そしてその日、たまたま「クマのぬいぐるみ」を思い出したDJ 父が何気なくこの曲を流したところ、長女が思わぬ反応を見せたのだ。
最初はただなんとなく聴いていただけの長女。
歌詞の意味がよくわからなかったらしく、ストーリーをかいつまんで説明するよう求めてきた。
「これはなぁ、古くなったぬいぐるみが女の子とサヨナラする哀しい歌なんやで」
父の説明を理解したのかどうか、「ふ~ん」という程度の反応しかみせない長女。
そこでもう少しわかりやすく例えてみた。
「あれだ、オマエでいうところの「緑の寝んねタオル」を捨てるようなもんだ」
それを聞くとみるみる色を失った長女。
ようやくこの歌の切なさに気付いたようだ。
緑の寝んねタオル。
長女にとってはクマのぬいぐるみどころではなく不可欠な存在。
彼女が0才の時から使っている何の変哲もない安いタオルだ。
タオルなんて何枚も腐るほど使っていたのだが、なぜか寝る時にはこのタオルしか受け付けず、常にこれを体に巻きつけて寝ていた。
このタオルさえあればグズって泣くこともほとんどなかった。
言葉を話せるようになってからはさらにその傾向が顕著に。
寝る時にこのタオルが見当たらないと取り乱す。
洗濯中だからと諭すと他のタオルで我慢するのだが、明らかに元気が無くなる。
夜中に目が覚めてタオルが無いと大騒ぎすることもある。
夜ほどではないにしろ、日中もこのタオルを握っていることが多い。
まだ小さい頃、眠くなるとタオル片手に一人大人しくゴロゴロする長女@3歳↓↓
一度長女に聞いてみたことがある。
緑の寝んねタオルのどこがそんなに好きなのか。
彼女に言わせると、どうやら他のタオルと微妙に手触りが違うらしい。
私達が触ってみても違いなんて全くわからないのだが。
それならば、と真っ暗な部屋でたくさんのタオルの中からコイツを探し出せるかやってみたことがあるのだが、瞬殺で正答率100%を叩き出してきた。
こりゃホンモノだわ、と感心させられたものだ。
産まれたての次女の面倒を見る時も決してタオルは手放さない長女@2歳↓↓
彼女が緑の寝んねタオルを楽しむ方法は少し変わっている。
手触りを楽しんだり体に巻き付けたり、いわゆる一般的な楽しみ方だけでは満足できないようで。
タオルの端っこの角に近い部分、彼女曰く「ココが一番気持ちいいの」というスポット、そこの部分で鼻の穴を優しくツンツンするのが大好きなのだ。
テレビを見ながらツンツン、本を読みながらツンツン、布団に入ってまどろみながらツンツン、ほんともう四六時中ツンツンツンツンツンツンツンツン・・・・・
あまりに無心でツンツンするもんで、「気持ちいいの??」って聞いてみたことがある。
そしたら無言で父の横に座り、「ほら」って優しく父の鼻をツンツンしてくれたのだ。
さっきまで自分の鼻をツンツンしていたあのスポットで。
気持ち良さはよくわからなかったけど、スポットが微妙に湿気てたことだけはよく覚えている。
得意の鼻ツンツンを披露する長女@2歳↓↓
もちろん車に乗ってお出かけするときも寝んねタオルは欠かせない。
これもおそらく2歳頃↓↓
このように過去の写真をザッと見ただけでもかなりの枚数、長女と共に緑の寝んねタオルが映り込んでいる。
彼女にとっていかにこのタオルが大切な相棒かお分かり頂けただろうか。
さて、話は戻って寝んねタオルを捨てるようなもんだと言われた長女。
悲壮感をむき出しにして寝室に飛び込みタオルを引っ掴んでくると、頭からスッポリかぶって殻に閉じこもってしまった。
2歳ごろの写真と比べて体は随分大きくなったが、緑の寝んねタオルに対する愛は一向に衰えていないようだ。
娘よ、安心しなさい
断捨離の鬼と呼ばれるこの父とて人の子
さすがにお前の寝んねタオルまで捨てようとは思わんよ
ここまで来たらもう嫁入り道具の一つとして持っていきなさい
もしそれまでに愛が冷めてしまったら、いっそ父の棺桶に一緒に入れとくれ
それを聞いてようやく安心した様子の長女。
最後は満面の笑みで一件落着。
このキュートな笑顔を加工無しでお見せ出来ないのが残念で仕方ない。
時々モザイクなんていらねーって思う時がある。
モザイク越しに伝える雑記にはどうにも無理がある。
前回の記事で自分の姿をさらした時も危うく目隠し無しでいきそうになったし。
いかんいかん、だんだんルーズになってきた。
ここらでフンドシを締め直さねば。
相手は天下のインターネット様だからな。
というわけで、これからもこんな中途半端な感じでお送りいたします。
結局この記事で何を言いたかったのか忘れてしまった・・・・・
やっぱ「みんなのうた」はサイコー!!!ってことで。。。