パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

どうして勉強しないといけないの?という素朴な疑問に対する考察

子供たちに勉強させるのは大仕事だ

 

小学校低学年から塾でみっちり鍛えられてる子もいるというのに、ウチのやつらときたら学校の宿題と公文で息切れしてる

そこにECCが加わったらもう爆発寸前だ

 

 

それはそうとECCって意味あんのかな

三人とも幼稚園の居残り保育の時間を有効利用しようぜってことで始めたのが今でもダラダラと続いてるんだけど

 

ウチの次女が「マイネームイズ○○」ってセンテンスを習ったって自慢するから、そんなら自己紹介してみろって言ったら急に緊張して

 

「・・・・マ、マヨネーズ・・・・ジャガイモ」

 

って言った瞬間から私のECCへの信頼感はゼロに等しい

 

あ、これってウチの子の問題か

 

 

話を戻そう

子供たちに勉強させるのは大変だってこと

子供のストレスも多かろうが、大人だって毎回おんなじことばっかり言わされるのはストレスだ

 

そして煮詰まってくると必ずといっていいほど飛び出すこのフレーズ

 

 

「なんでこんなことせなあかんのよ・・・・」

 

 

コレを聞くと眉間にできた皺がさらに深くなるわけだが、それじゃなんで勉強しないといけないのか、実は明確に子供たちに示してやれない自分がいることにふと気付いたりもする

 

そりゃオマエ・・・・あれだわ

 

将来の選択肢が増えるからさ

 

勉強できた方がいいに決まってるじゃん、大学も学部も選び放題だし

 

お金だって稼がなきゃいけないんだからさ

 

それにさ、頭良かったらモテるぜ?

 

やっぱ勉強はやっといた方がいいんだよ・・・きっと

 

 

 

・・・・・ダメだ

こんなんで子供が納得できるわけがない

もっとちゃんと考えないと

 

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近い将来、コレを読んでるはずの子供たちよ

 

世間の荒波に揉まれながら生き抜いていくのは想像以上に大変だ

 

そんな中で父さんが大切だと思ってることが三つある

 

 

一番大事なのは間違いなくコレ

「自分の頭で考えることができる」

 

 

お次が「考えたことを実行に移せる」

 

 

そして最後に「図太い」

 

これ、三種の神器

あくまで父さんの独断だけど

 

 

お前たちが今やってる「お勉強」って、「自分の頭で考えることができる」ようになるための準備運動に入る前のストレッチみたいなもんだろう

 

もしも将来、「自分の頭で考える」より「何も考えずに人から指示されたことだけやっとく」ほうが楽でいいやって考えるのなら、今やってる読み書きと四則演算だけ頑張っとけ

 

けど他になんの取り柄もない人間がその武器だけで世間を渡っていくのはツラいぞ

リストラされる可能性もポジションを奪われる危険性も転職ができないリスクも不本意に頭を下げる回数も、手持ちの武器が少なければ少ないほど格段に跳ね上がるから

 

ちなみに「なんの取り柄もなければ」って、例えば足が尋常じゃなく速かったり運動神経がハンパなかったり、記憶力がずば抜けて良かったり霊のたぐいが見えたり、そんな特殊な能力でもあるんだったらひたすらそれを伸ばしていけばいいんだけどな

 

だけど幸か不幸か、父さんの見る限りお前たちにそんな能力はない

 

だったらもう勉強するしかないだろ

 

勉強することって、意外と万人に公平に与えられたチャンスなんよ?

そりゃまあ生まれついての頭の良し悪しとか経済的な環境とか、素質や運の部分もないことはないけれど

 

だけど考えてもみろ

走るのが苦手な子にカールルイスみたいなコーチを付けて一日10時間みっちりトレーニングさせたら100mを9秒台で走れるようになりますかって話だ

無理でしょ?

世の中には努力でカバーできることとできないことがあるわけよ

 

そんな中で勉強って、比較的努力が報われる方だと思う

 

だけどな、勉強を頑張ったその先にあるゴールは中学受験でも高校受験でもなく、当然ながら大学受験でもない

小手先の技術を磨いて試験に受かろうが落ちようが、そんなことで人生は大きく変わらない

 

さっきも言ったけど、本当に大事なのは先々「自分の頭でモノを考えることができる」人間になってるかどうかだ

今やってる勉強は、そうなるための手段に過ぎない

 

ちなみに「自分の頭で考える」ってのをもう少し具体的に言うならば、「自分で問題点を抽出し、それに対する解決法を見出せる」ってことだ

「自分で目標を設定し、達成までの道筋を立てられる」でもいいかもしれない

とにかくゼロの状態から何かを作り上げていく、っていうニュアンスだ

 

もしそんな人が職場にいたら、そいつの替わりは簡単には見つからない

その組織にとって必要不可欠な人間というわけだ

 

 

 

今の勉強をコツコツ続けてたら、いずれは難しい文章問題が解けるようになるかもしれない

難関校なんかで出てきそうな、いわゆる「考えさせる問題」

そんな難しい問題が自分だけの力で解けるようになったら、それは「自分の頭で考えることができる」ようになったと言えるか

 

父さんに言わせると「ノー」だ

 

そもそも問題用紙がお前たちの前に置かれてる時点で、それはすでにゼロの状態ではない

与えられた問題を解いてるだけ

だけどこの辺まで到達したらきっと、「自分の頭で考えることができる」ようになるための準備運動くらいにはなってるだろうけどね

 

 

とにかくだ

自分の頭で考えて、何も無いところから何かを作り上げていくにはそれなりのスキルが必要だ

読解力や表現力も必要だろうし、計算力や解析力、海外の文献を漁るには語学力もあった方がいい

自然の摂理や社会の構造も知っといた方がいいし、人の道から外れないように倫理観を養っておくことも重要だ

そのために今、学校で勉強してるわけだ

 

 

 

長々と書いてきたけど、実はごく当たり前のことしか書いてないんだよね

当たり前だけどなぜか忘れがちなこと

特に受験なんかを経験するとね

 

 

 

 

 

ここまで読んだらきっとお前たちは思うんだろ

 

 

そういう父さんは職場で唯一無二の存在になってるの?ってね

 

 

馬鹿にするんじゃないよ

父さんは自分の頭でしっかり考えてる

指図されるの大っ嫌い

 

 

考えたことを行動に移せてるかって?

父さん、行動だけは早いのよ

むしろ考えながら動いてる

なんなら動き出してから考えてるレベル

 

 

 

だけどなんでだろ・・・・・

 

 

いつも職場に行くとお腹が痛くなるんだよね

ほとんど毎日下痢してる

父さんの指定席ってほぼトイレなんだよね

 

 

だから職場で唯一無二っていうか・・・・あんまり見かけない人、的な

 

そういう意味ではレアよね

ということはやっぱ唯一無二な感じよね

 

 

 

でもなんで下痢ばっかなんだろ

 

 

 

 

あっ

 

 

三番目のやつ・・・・・

 

 

 

父さん「図太さ」が無かったわ

 

 

昔からノミの心臓って言われてたもんな

 

 

 

 

なんかいろいろ書いたけど、最終的には「生きるのって難しいよね」って話