長男はなかなか空手の筋がいい。
蹴りも様になってきたし、型を覚えるのも早い。
なにより楽しんでやっている。
それに比べてサッカーの方はいま一つ。
辞めたくないという割に真剣になりきれないみたい。
だからなのか、ドリブルもシュートもなかなか思うようにいかないようだ。
そんな折、コロナで練習ができない間は自主練という名目で各自リフティングを上達させるようお達しがあった。
そして今現在、長男のリフティング最高継続回数は・・・・・・・3回だ。
こりゃいかん、ということで早速私が教えることに。
とは言っても私だって学生時代サッカーとは無縁だったため、リフティングのコツなんて教えてやることはできない。
なのでYou Tubeでリフティングのやり方を懇切丁寧に解説している動画を見て学んだ。
まったく便利な世の中になったもんだ。
頭の中で何度かイメトレした後、満を持して公園でリフティングをやってみた。
そしたら20回くらいできた。
ちなみに長男は・・・・やっぱり3回。
まだイメトレ自体をイメージすることが難しいようだ。
やっぱイメトレって重要だよなって思った。
イメトレってのは仕事においても超重要。
研修医の頃、初めてやらせてもらう手技がスムーズにできるように前もって何回も何回もイメトレしたもんだ。
イメトレで手順を完璧に把握してると本番での緊張感が全然違う。
ビビりな私は人一倍イメトレに時間をかけていた。
そう考えると昔からイメトレは得意な方だったような気がする。
過去に「目力勉強法」という記事を書いたことがある。
学生時代を通じて私が重要だと思った勉強法だ。
今回はもう一つ、私が受験勉強において知らず知らずの内に実践していたイメトレに関する手法をご紹介しよう。
名付けて「危ない家庭教師 ~禁断の個人レッスン~」法。
今変なこと考えたそこのあなた、残念ながら期待された内容ではないのであしからず。
これは名前の通り、問題の解き方をわかりやすく解説しながら勉強を進めていく方法だ。
自分で自分に。
家庭教師と生徒、一人二役で。
実はこの勉強法、自分の中で理解を深めるのに非常に役に立つ。
そもそも人にものを教えるには自分がその内容を完璧に把握していなければならないから。
さらに、声に出すことで考えも纏まりやすくなるし記憶の定着も早くなる。
教える際のコツとしてはなるべくデキの悪い生徒をイメージし、彼にとって理解しやすいよう、ポイントを押さえた必要最小限の講義となるように心がけること。
解説を読まないとまったく正解にたどり着けなかった難問に対してこの手法を繰り返し行うのだ。
そうするとその問題を解くために必要なプロセスが頭に叩き込まれるとともに、自分はすでにその難問の解法を人に教えることができるレベルなんだ、という自信が芽生えてくる。
ほんとにもう良いことだらけ、と言いたいところではあるが・・・・
ここまで読まれた方はもうお気づきだろう、この勉強法は万能ではない。
学校の図書館や予備校など、他人がいる場所で誤ってやってしまうと途端に木枯らしが吹く。
そう、基本的には自室で一人きりの状況下で実践すべき勉強法なのだ。
それに例え一人きりであったとしても、役に入り込み過ぎてついつい熱血教師になってしまうと、親にバレて受験の前に受診を強いられる可能性もあり。
そしてもう一つ、この勉強法にはかなり強めの副作用がある。
独り言が増えるのだ。
これはもう自分で証明済みだから間違いない。
私の独り言が格段に増えたのも丁度この勉強法を実践していた再受験の頃だった。
興味のある方は「再受験」カテゴリーに過去の再受験記を載せてますので。
「危ない家庭教師 ~禁断の個人レッスン~」というネーミングの理由が御理解頂けたのではなかろうか。
ま、これがイメトレかどうかは微妙なとこかもしれないけど。
だけど想像力を働かせてる時点でイメトレの一種には違いない。
ということでこの勉強法、是非実践されることをお勧めします。
もちろん自己責任でね。