パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

パンダ組短信

まずは長男から

 

♪ チャッチャッチャッ丸っ美屋~の混ぜ込みワッカメ~ ♪

でおなじみ、ふりかけの混ぜ込みわかめ

 

子供達が食べたいって言ってたんでスーパーで見つけた時買っておいたんです

 

 

父「そういや例のふりかけ、見つけたから買っといたぞ~」

長男「え?そんなん言うてたっけ」

父「言うてたやんか、具が大きいとかいうヤツ」

 

長男「・・・・あ~アレな!ココアの味とかあるヤツな!」

 

 

父「・・・・ココア?」

長男「あっっ違うかった、カカオや!」

 

 

父「・・・・カカオ?」

 

 

 

愛する息子よ

 

 

オマエが言いたいのは・・・・

 

 

多分・・・・

 

 

 

 

おかか

 

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続いて次女

 

風呂上り、バスタオルで体をふきふきリビングに入ると子供達が夕飯を食べてたんです

体を拭き終ってしばらくボーっと涼んでたらおもむろに次女が

 

 

「おとうさんてなんでパンツマッチョなん??」

 

 

 

・・・・・パンツマッチョ?

 

 

 

 

 

キン肉マン・・・・・ですか??

 

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愛する娘よ

 

 

オマエが言いたいのは・・・・

 

 

多分・・・・

 

 

 

 

パンツ一丁

 

 

 

 

もいっちょ次女

 

トマトのことをリコピンさん」って呼んでみたんです

単にリコピン豊富だから

なにより酔っぱらってたから

 

 

「おーいお前たち~、リコピンさんも食べろよ~」みたいな感じで

 

 

そしたらなんか痛くお気に召したようで、次女がトマトを見るたびに言うようになりました

 

 

 

あっデコピンさん!

 

 

 

 

可愛いから良し!

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ラストは長女

 

ウチのフレンチブルドッグのお母さんを想像で描いてくれました

 

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なんちゅう味のある絵や・・・

 

 

父母から確かな絵心を受け継いでるわ・・・

 

 

 

お父さんこの絵大好き!!

 

 

 

 

はい、親バカです

血脈

長女の驚くべき才能を発見した

 

ポエムの才

 

まさか脈々と受け継がれていたとはね・・・・・父から子へ

 

 

 

先日車に乗っていた時

後部座席で酔っぱらいのようにアナ雪を歌っていた長女

 

ふと気づくと歌詞が全然違うではないか

メロディもかなり違うけど

 

慌てて聞き耳を立てたので途中からしか覚えていない 

急ぎ書き留めておこう

 

 

そこはかとなくアナ雪なイメージで聞いてください

 

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中村

作:ポエ村子パンダ(長女)

 

ひとの~愛を~~ つかうな~~

あたしのを~~~ つかうのよ~~~

だって~~~   つかうと死ぬから~~~~

あたしは~~~  死なない~~~

だいじょぶ~~  だいじょ~ぶなの~~~

58才でも~~~  だぁいじょぶ~~~

 

 

うまれた時から~~ 名前があったの~~

少年って~~~   呼ばれてたの~~~

けどやっぱり~~  イヤだから~~~~ 

名前はなぁい~~  ことにする~~~~

 

でも上の名前だけは~~~  あ~る~~~~~

 

 

 

 

ナカムラぁ・・・・

 

 

 

 

 

まだ幼稚園年長さんなんです

 

いろいろ粗削りだとは思いますが、そこんとこは長い目で見てやってください

 

少なくとも父はもう大興奮

 

最後の投げやりな”ナカムラぁ・・・・”に長女の恐るべきセンスを確信

 

 

 

ウチの苗字、ナカムラじゃないんだけどね

 

 

 

これはオレのポエムを抜く日が来るかもしれんな・・・

 

こちらも一層精進せねば・・・・

 

 

父に少なからず焦りを覚えさせた長女の才

 

 

久々に創作意欲が湧いてきましたよ

こちら救急24時

別に救急が専門でなくとも、市中病院に勤めていれば救急当番というものがある。

内科や外科などのいわゆるメジャー科と呼ばれる診療科に属している限り、救急当番は避けて通れない業務である。

いわゆる二次救急というやつ。

もちろん救急診療自体を行っていない病院であれば話は別だが。

 

自分が受け持ちの時間帯に要請があった場合、診察可能と判断すれば救急車を受け入れて診療を行う。

こう書くと簡単に聞こえるが、相手はウォークインではなく搬送されてくる患者である。

二次救急とはいえ、すぐに三次医療機関(さらに高度な救急医療を行う病院)へ転送しなければならないような重篤な患者も一定の確率で運ばれてくる。

 

それなりに緊張感が伴う業務であることに間違いはない。

 

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まだ私がピヨピヨの研修医だったころ、数か月間だけバリバリの三次救急病院で研修を行ったことがある。

私はその病院を第二希望の研修先として提出していたのだが、なぜかそこへ送り込まれたのは私だけではなかった。

全く違う病院へ希望を出していた彼女(今の嫁さん)までまとめて放り込まれたのだ。

きっと担当者が一人一人の研修医に研修先を割り振るのが面倒くさかったのだろう。

同じ大学出身の我々を一纏めにしてポイッとやっちゃいたい欲望に負けてしまったに違いない。

 

もはや巻き込まれ事故としか言いようがない、とんだとばっちりを受けた嫁。

恨むなら当時の担当者を恨んでくれ。

 

 

その病院での数か月間、それはもう緊張の連続であった。

毎日毎日ひっきりなしに運び込まれてくる重症患者たち。

そもそもが三次救急だから、かなり状態の悪い患者ばかりがふるいにかけられて搬送されてくる。

内科的救急疾患から外科的疾患、交通事故に手指切断に溺水に熱傷に飛び降り・・・・なんでもアリの世界。

 

初療を経て病名が確定すると、該当する診療科がその後の治療を担当することになるのだが、研修医はもうオマエら全ての患者に絡んどけっていうスタンスだったから大変だ。

 

それだけではない。

救急はなにも日中だけの仕事ではないのだ。

良い子は皆寝ているはずの丑三つ時とて、いつ何時運ばれてくるかもしれない重症患者のためにスタンバイしておかなければならない。

 

そう、当直である。

 

日勤帯ならばマンパワーでなんとか押し切れるものの、当直帯ではそもそも稼働している人数が少ない。

しかしひとたび重症患者が運び込まれてくると、やらなければならないことは日勤帯となんら変わらないのだ。

当然ながら一人一人にかかる負担は大きくなる。

研修医だからといって横でポカ~ンと見ているわけにはいかない。

患者の家族から搬送時の状況を聞き取り、かかりつけの病院が無いかを調べ、お薬手帳で内服薬を確認し、他にも採血したり血ガスとったりCT室まで搬送したり・・・・。

 

当たりが悪ければ、ほぼ一睡もできないまま次の日の通常業務が始まることもザラ。

唯一の休みである日曜日が当直で潰れ、さらに一時間も眠れないまま月曜日に突入するときの絶望感といったらもう・・・・・

 

 

そこで私は彼女と結託し、当直業務の負担を少しでも軽減できるよう、一方の当直の日に他方も自主的に当直するという苦肉の策を選択。

おかげで業務は少しだけ楽になったのだが、研修が終了するまで数か月の間、3日に1度のペースで当直という地獄のような生活を強いられたのだった。

 

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では救急病院での研修生活は楽しくなかったのかというと、決してそうではない。

実際かなり楽しかったのだ。

 

もう一度研修医として戻りたいかと問われれば答えはNOだが、一度きりであれば「こんな生活を経験してみるのもアリだな」と思わせてくれるに十分な充実感を伴っていた。

しかも研修医はみな追い詰められた極限状態に置かれていたわけで、それを分かり合える戦友同士、暇さえあれば夜遅くからでも頻繁に飲み歩いていた。

普段は怖そうに見える上級の医師たちも実は体育会系の淋しがり屋さんといったキャラが多く、しばしば業務明けに飲みにつれて行ってくれたものだ。

 

このように仕事はハードであったが決して居心地が悪かったわけではなく、今だにその頃を懐かしく思い出すことがある。

それと共にあの地獄の日々を乗り切ったんだという自負が、時折訪れるヤバい状況においても心折れずになんとか診療を続ける礎になっている(ような気がする)。

 

 

ま、今はゆる~くなんちゃって二次救急の真似事をしてるだけなんだけどね。

 

 

 

なんか唐突に救急業務を語りたくなってしまった。

 

おそらく愛読しているブロガーさんの、吐血しても救急車を呼ばなかった話を読んだからだ。

どうやら自力で病院まで連れて行ったらしい。

あっぱれだ。

 

もちろん吐血は危険なケースも多い。

顔面蒼白で立ち上がることもできないくらいフラフラ、心臓もバクバクしてる。

これはすでにショックになるほど出血している可能性が高く、早々に救急車を呼ぶべき状態である。

吐血と思ったら喀血だった(呼吸器系の出血)なんてこともある。

こちらも中々に判別が難しい。

だから吐血で救急車を呼ぶことは間違いではない。

 

そのブロガーさんは患者の基礎疾患や平時における主治医からの説明、吐血時の状態を総合的に踏まえ、冷静に判断したのだろう。

もし自分だったとしても同じ判断だ。

しかしそのブロガーさんは医療関係者ではない(多分)ところが凄い。

有事の際に冷静な判断ができたということは、きっとこのような状況を普段からシミュレートしていたんだと思う。

 

 

救急業務に従事していると、しばしば「アンタ・・・なぜ救急車を呼んだ!?」と問い詰めたくなるケースに遭遇する。

いや、しばしばではなく頻繁に、かも。

世の中には熱が高かくてしんどかったから、ちょっとフラついたから、移動手段が無かったから、話し相手がいなくて不安だったから、なんていう俄かには信じ難い理由で気軽に救急車を呼ぶ人々が存在する。

 

ふつう救急車に乗るなんて一生に一度あるか無いかのイベントだと思うのだが・・・

 

 

たしかに救急車を呼ぶかどうかの判断は難しいことが多い。

 

パニックになって呼んでしまいました、何事も無かったみたいでスイマセン・・・

 

よくあるそんなケースでは受け入れる側としても「いやいや仕方ないですよね~こんなん誰でもビビりますよ~」なんて広い心で接することできる。

 

しかし、えてして安易に救急車を呼ぶ人に限って悪びれた様子は見せないものだ。

それが当然であるかのように振る舞われるとこちらもカチンとくる。

これが一睡もできなかった当直明けだったりすると、もはや滲み出る殺気を隠す努力すら面倒になる。

 

 

 

 

 

というわけでまとめます。

 

本当に危ない状態なら誰が見ても一目瞭然、すぐに救急車を呼びましょう

救急車を呼ぼうか迷うような状況なら一旦深呼吸、冷静になりましょう

それでも判断がつかなければそれ以上考えてもムダ、救急車を呼びましょう

結局軽症だった場合、パニクッちゃいましたテヘペロ感を出しましょう

 

 

これで万事うまくいくハズです、きっとね。

 

思ひでシリーズ 平成最後の帰省編 その後

今週のお題「母の日」

 

 

数えきれないほど多くの読者様から熱烈なご要望を頂き、続編を書き上げようと決意致しました。

 

ウソです。

タダの思いつきです。

 

 

 

 

 

~前回のあらすじ

 

飛行機に乗ったら長女がゲロを吐きました。

 

以上。

 

思ひでシリーズ 平成最後の帰省編 - パンダ組の日常

 

 

・・・・たったこれだけの出来事に3000文字も使ったのか、オレは?

 

我ながら詐欺だなこれは。

 

 

というわけで、後編はすっ飛ばして参ります。

 

 

 

 

 

満身創痍で空港に到着した我々は、九州の中でもまずまず有名な温泉地を目指してレンタカーで出発。

 

そう、〇✖県は九州なのだ。

嫁さんの実家は九州の中でも超がつくド田舎。

そして、〇✖県は私が学生時代を過ごした思い出深いクソ田舎でもあるのだ。

 

懐かしい道のり(特に嫁さんはよく通った道らしい)にテンションが上がり、子供達も眠気が吹き飛んだのかノリノリの曲(とはいってもせいぜいプリキュア)を大声で歌いながら夜更けのドライブ。

 

テンションが最高潮を迎えた頃、曲がりくねった山道で突如長女が本日二回目のリバース。

これにより意識の深層に封じ込めていた両親の疲労感も最高潮に。

着せていた嫁さんのパーカーがミンチに染まったため、側道に車を停めてパーカーにベッタリこびりついたゲロを叩き落とす。

着替えをトランクから取り出すには周りが暗すぎたため(田舎の山道は漆黒なので薄暗い車内灯だけではよく見えない)、今度は父のパーカーを長女に着せる。

 

「次は絶対ビニール袋に吐けよ」

 

さすがにこの疲労感の中、三度目のリバースでさらに洗濯物を増やされた日には鬼人と化すであろう自分が容易に想像できたため、可哀そうとは思いながらも強めに釘を刺す。

 

しかし胃袋の中のものが全部出て楽になったのか、以後はリバースせずに目的のホテルに到着。

 

すでに布団を敷いてくれていたため、真っ先に子供達を寝かせつける。

 

本来なら大人もそのまま寝る予定であったが、大量のゲロが付いた衣服を手洗いするという想定外の仕事ができたため、そう易々と寝ることは許されない。

 

子供達を寝かせつけている間、洗面台で衣服を手洗いする嫁に遠くから「手伝おうか~」と声をかけておく。

これ非常に大事。

案の定「狭いからいい」と断られる。

見事なる予定調和。

これぞ夫婦円満の秘訣。

 

 

子供達が寝てしまい手持無沙汰になった父は館内を散策、大浴場がまだギリギリ開いていることを確認。

洗濯が終わった嫁と滑り込みで温泉につかり、その日の疲労を洗い流す。

とはいえ10分程度のスピード入浴ではあるが・・・。

 

その後すぐに自室へ戻り泥のように爆睡。

 

 

 

翌日。

 

ホテルのビュッフェで簡単な朝食を済ませると、いよいよ嫁さんの実家に向けて出発。

温泉街から実家までは車で小一時間程度のため、道中良さそうな場所があれば適当に寄り道するつもり。

 

しばらくすると近くに滝がありますよ、という標識。

車を路肩に停め、うっそうと茂る登山口のような入口から中を散策。

滝の音が近くに聞こえるが、登れば登るほど音が遠ざかっていく。

どうやら道を間違えているらしい。

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しばらく歩くと温泉でも湧いているのか、強い硫黄の臭いが立ち込める。

先頭を歩く父に向かい、子供達がしきりに屁をこいていないか確認してくる。 

まったくもって失礼極まりない。

一体父親をなんだと思っているのか。

 

正体はこれ。

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ハイチーズの瞬間に風向きが変わってガスに埋もれるパンダ組一同

 

 

ここまで来るともう滝の音は遥か彼方。

諦めて元来た道を引き返す。 

 

レンタカーに戻り車を発進させた途端、ものの10秒で左手に大きな滝が出現。

 

 

・・・・・車で行けたのね

 

 

悔しいのでもう一度車を路側帯に停め、遠くから滝を眺める。

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遠目に見るだけでは飽き足らず、「お水はいる~」と滝壺を指差して泣き喚く次女。

世間ではそれを水遊びではなく入水(じゅすい)と呼ぶんだ、と説明するが当然聞く耳を持たず。

 

隣でテンションダダ下がりの長男。

先ほどプチ登山の際、生まれて初めてススキで指を切ったことがひどくショックだったらしい。

どんだけシティボーイなんだ、お前は。

 

はなから滝などに興味のない長女は、「ん~~ちょっとお腹痛くなってきたかな~」なんてオソロシイことを呟いている。

よほど昨日のリバースが衝撃的だったのだろう。

 

三者三様の反応を楽しみつつ早々に滝を後にする。

 

しばらく走るとなにやらホビーなニオイのする高台が見えてくる。

フラッと立ち寄ってみると、見晴らしの良い高原に子供達の喜びそうな汽車やらリフトやら。

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誘われるように汽車(に見せかけたバス)に飛び乗ってみると(もちろん有料)、そのまま数100メートル先のリフト乗り場まで連れて行ってくれる。 

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長女と次女は父母がそれぞれ抱っこし、連なってリフトに乗る。

もちろん長男は一人で。

 

そして頂上へ。

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やっぱ九州好きだわ~~~ビバ・九州!!

 

 

頂上でひとしきり景色を眺めるも5分足らずで飽きる。

 

下りはブレーキだけが付いたカートみたいな乗り物に乗って斜面を滑り降りていく。

これがなかなか面白い。

 

リフト乗り場まで戻ると、帰りの汽車(に見せかけたバス)が目の前で行ってしまう。

次の汽車(に見せかけたバス)がくるまで15分、広場で時間を潰す。

 

広場の一画に100円で動くピカチュウを発見、早速長女と次女が群がる。

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画面中央やや下にご注目。

なぜか二人して律儀に靴を脱いで上がっているのを発見し、自分たちの育て方が間違えていなかったことに目頭が熱くなる。

 

しかもご丁寧に、脱いだ靴をキチンと揃えている。

 

ちなみに周りの観光客はコレを見て爆笑。

 

 

15分後、無事迎えに来てくれた汽車(に見せかけたバス)に乗り込み駐車場へ。

みんなでソフトクリームを食べ、今度こそ嫁さんの実家に向けて出発。

 

 

 

すっ飛ばして書くと言ったわりにもう2000文字・・・・

 

そろそろ体力・気力の限界を感じる・・・・・

 

 

ということでここからは超適当にいかせて頂きます。

 

 

実家に到着。

昼過ぎから庭でBBQ。

この日のために持ってきた「破身男(ハミオ)※」をお披露目。

 

※破身男:自家製カラスミの内の1本。ネーミングに関しては過去記事「唐墨日記その③」をご参照ください

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こちらをこんがり焼く。

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身は破れているが味の方は絶品。

 

疲れていたからか酒を飲み過ぎたからか、その日は以降の記憶をブッ飛ばして爆睡。

 

 

翌日、玄関先で田舎の洗礼を受ける。

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嫌いな方も多いと思われるため軽く自主規制。

都会ではなかなかお目にかかれない特盛りサイズのムカデだ。

 

虫嫌いの父ではあるが、羽根の無い昆虫ならば逃げ切れる自信があるため写真に収める余裕あり。

この後の駆除はもちろん嫁さんの仕事。

 

 

午後から近くのうら寂れたテーマパークへ従兄妹達と共に足を延ばす。

たいした乗り物は無いが、広大な敷地に作られたアスレチック系の遊具で伸び伸びと遊ぶのは何とも言えない贅沢。

 

期せずして巨大なプーさんと出会えてご満悦の次女。

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年上の従姉と滑り台を楽しむ長女。

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年上の従兄と肩を組んで歩く長男。

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これらを見て昨日までの疲れがウソのように満たされる父母。

 

 

家に戻ったあとは当然の様にBBQ。

 

夜更け、義兄の弾くピアノにくつろいで完全に自宅モードの女性陣。

何時にどんな曲を弾いても大丈夫。

周囲に民家の無い田舎ならではの気楽さだ。

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※良い子のみなさんは決してグランドピアノの上に乗らないように!

 

 

さてそろそろ3000字。

もう終わりにしよう。

 

 

翌日、かなり激しい雨の降る中空港へ向かうパンダ組一同。

到着後も搭乗手続きまでにかなりの時間を要し、疲れ切って機内へと乗り込む。

天候も悪く、かなりの揺れが予想される状況。

しかもプロペラ機。

 

悪夢の往路が甦る。

同じ轍は踏まん、と昼ご飯はメロンパンだけにしたのだが・・・。

 

 

結果・・・・・・

 

 

 

長女、リバースせず!!

 

 

快適な空の旅を満喫(^^)v

 

 

終わり良ければすべて良し。

ということで「思ひでシリーズ 平成最後の帰省編」終幕とさせて頂きます。。。

 

 

 

最後に・・・・・・・

 

 

 

 

お~い、おかーん!

そして九州のお義母さーん!

ちゃんとブログ読んでるか~~~い!?

かわいい孫たちの珍道中、まとめときましたよー!

これ、母の日のプレゼントってことでよろしくー!

 

ミニ四駆がまだ存在したという衝撃

ミニ四駆、ご存知だろうか。

私が小学生だった頃、何の前触れも無く突然コレで遊ぶ男子が急増したのだ。

 

当然四駆なんて難解な言葉など知る由もないイタイケな小学生の私は、周囲の男子が

「今日ミニ四駆で遊ぼうぜ!」

なんて言ってるのを耳にして

ミニヤングってなに??」

と聞き返してバカにされた記憶がある。

 

しかし当時は持っていなければお話にならないくらい流行ってたわけで、最終的に私も一つ買ってもらった。

 

その名も「Big Wig Jr.」

 

どういう意味?って親に聞いたら

「おっきなカツラのムスコ」

って即答されたのがあまりにショックで今でも覚えている。

 

 

ちなみにこのミニ四駆、最初はノーマルな状態で購入するのだが、カスタマイズしてよりスピードアップを図れるよう様々なパーツが売られている。

 

なのでそういうのが大好物な人には垂涎の玩具と言えるが、いかんせんプラモデルのような自作系には全くと言ってよいほど食指の動かなかった私にとって、ミニ四駆は今一つハマりきれない遊びであり、ほどなくお蔵入りとなったのであった。

 

 

 

さてさて時は流れて30年。

つい最近実家の人達が遊びに来たのだが、誕生日が近い長男にミニ四駆をプレゼントしてくれたのだ。

 

なぜに今さらミニ四駆

てかまだあったのか・・・・・

 

母親に聞いたところ、先日子供達を実家に連れて行って遊ばせていた時に、長男がさりげなくミニ四駆を所望したのだという。

なんでも友達の家にお呼ばれした際、その子の兄ちゃんがミニ四駆で遊んでいたのを見てどうしても欲しくなったらしい。

 

律儀に約束を守ってミニ四駆を買ってきてくれた家の人にお礼を言いながらも、心の中では軽く舌打ち。

 

どうせ組み立てるのオレだろうが

限りなく面倒臭ぇ・・・・・

 

とはいえ連休後半で誕生日間近にも関わらず熱を出してしまった長男が不憫でもあり、どうせ仕事も休みだし他にやることも無いし・・・・・よし、ちょっと本気出してやろーかってくらいの軽いノリでミニ四駆を作ってみたのだ。

 

 

特に高度なテクニックを要する箇所もなく、サクサクッと30分程度で完成。

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早速電池を入れて走らせてみると、意外なほどスピードが速い。

しかしラジコンとは違ってこちらで操縦することはできない。

一度走り出したらどこかにぶつかるまでひたすら直進するのみ。

壁やらドアやらいたるところにガンガンぶつかってすぐにクラッシュ。

 

家の中で走らせるには少し無理があるなと思い始めたその時、長男がボソッと一言、

 

 

「コース買うてよ・・・・」

 

 

 

・・・・そりゃあ、そうなるわな

 

 

ミニ四駆には専用のコースが存在するらしいのだ。 

 

最も簡単なものは楕円形のコースであり、ただグルグルと周り続けるだけ。

先ほど直線的にしか走れないと書いたが、ミニ四駆のコースには5㎝程度の壁が設置されており、車体の四隅に取り付けられたリングがその壁に沿うように回転するため、コース上では曲線的な走行も可能となるのだ。

 

父母からの誕生日プレゼントは未定であったため、ここぞとばかりに鼻息荒くコースを熱望する長男。

 

 

 「いいやろ?誕生日プレゼントこれにする!」

 

 

しぶしぶネットでミニ四駆のコースを調べてみたところ・・・・

 

えっ?1万円もするの!?

一番ちゃっちいただグルグル回るだけのコースでさえ5000円オーバー!?

しかもデカくてかさばるし、こんなもん家の中に設置したらもはや生活ができんわ・・・

 

 

「諸々の理由により却下します」

 

 

まるでこの世の不幸を一身に背負ったかのように大袈裟に床に崩れ落ちる長男。

見るに見かねてもう一度購入を検討する父と母。

 

 

その時、ふと頭に浮かんだ危険な発想。

 

 

ダメだダメだ、それはあまりに危険すぎる

嫁さん、暴走寸前のオレを止めてくれよ

 

 

すがるように嫁さんの方を見ると、すでにその目には狂気が宿っているではないか。

 

 

まさか・・・オマエもおんなじこと考えてます??

 

 

 

 

 

「・・・・・仕方ない、作っちゃいますか」

 

 

そう、なんとなくコースを見てると自分で作れそうな気がしてきたのだ。

こんなもん、カッターと段ボールとテープがあればできるんちゃう?と。

 

調べてみると実際に作ってる人がいる。

しかもプラダン(プラスチックの段ボールみたいなやつ)を使ってかなり本格的に。

 

そうと決まれば善は急げ。

早速近くのコーナンに必要物品を買いに行く。

 

購入したのは以下の通り。

プラダン900×1800:4枚

・グル―ガン

・グル―:30本

・養生テープ:2個

 

全部で1000円いくかどうか、実にお財布に優しい。

これに巻尺と物差しとカッターとハサミを駆使して、見よう見まねでコース作りを開始。

工作なんて昔っからまったく興味のなかった父であるが、やり始めると時間が経つのも忘れて熱中。

気付けば立ち上がるのも困難なほど腰がカチンコチンに固まっていた。

 

 

それはそうと今回の工作で初めて使ったグル―ガン。 

グル―スティックと呼ばれる棒状の樹脂をグルーガンに装填、熱を加えて溶かして塗布し、樹脂が冷えて固まることで接着させる工具である。

この使い勝手が凄まじく良い。

お値段も1000円以内で購入できるものが多く非常にリーゾナブル。

今後日常生活の様々な局面で使えそうな気配ムンムンの便利グッズであった。

 

もちろん今回のコース作りでも大車輪の働き。

 

まずは難易度の高そうなコーナー部分から作り始める。

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↑のようにペンで曲線を描き、コースを隔てる5㎝の壁を仮止めしていく。 

 

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あとは例のグル―ガンで壁を固めていくだけ。

このグル―ガンが気持ちよすぎてかなりクセになる。

中毒者続出の要注意な工具である。

 

完成形は後ほど。

 

続いて直線部分にとりかかる。

こちらは特に問題なくスピーディに作業完了。

 

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そして・・・・今回の工作で最難関のコースチェンジ部分(立体交差)である。

これが無ければ同じコースをグルグル回り続けるだけでレースにならない。

なんとしても作らねばならないが、今一つどのようにして作れば良いのかわからないため後回しにしていたのだ。

しばし設計図や完成形の写真を見ながらあーでもないこーでもないと頭の中で思案。

あーもう面倒臭いわ、とにかく一回やってみよう!ってことでプラダンにフェルトペンで下書きし、カッターで一気に切り刻む。

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なんと一撃で成功。

 

失敗した時のためにプラダン3枚で良いところを4枚買っておいたのが、おかげで1枚まるまる無駄になってしまったわ・・・・

 

 

 

さて、収納を考えて6個のパーツに分けて作成したコースをいよいよ合体させる。

 

ドキドキの瞬間。

 

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おぉーーー!!

デカすぎて写真に納まりきってないけど、不器用な父にしてはナカナカの出来じゃないの!?

 

 

所要時間5時間弱、体の節々がゴリゴリに固まったけど達成感も半端ない。

 

実際にミニ四駆を走らせてみると、時折勢いが良すぎてコースアウトするとはいえほぼ問題なし。

コースチェンジもスムーズ。

 

 

やりきった感に包まれて息子が遊びに興じているのをぼんやり見つめていると、またもや唐突に一言、

 

「一台だけやったらレースにならんやん」

 

 

 

 

・・・・父さんもね、うっすら感じてたんよね、それ

 

 

極度の疲労と充足感からか、変なホルモンで脳ミソが満たされていた父はもう行きつくとこまで行ったるわぃ、とすぐさま父用のミニ四駆を買いに夕方の街へ。

 

 

帰宅後、晩飯も食べずビール片手に2台目のミニ四駆を作成。

一日の疲れが溜まっているからか、目は霞むし指は震えるしで1台目とは比べものにならないくらい時間がかかってしまったが、何とか作業完遂。

 

夢の2台同時走行が実現しましたとさ。

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以上、長々とミニ四駆ネタを書いてみた。

不器用な人間でも意外と簡単にコースが作れるということが判明しただけでも十分に意義のある記事だわこれ、と自画自賛してみる。

 

しかも買うより断然お得だし、何より楽しく作れて子供の記憶に残る(はず)。

 

 

ミニ四駆に興味があるお子さんを持つお父さんお母さん、子供達と一緒にトライしてみてはいかがでしょうか?

 

きっと私と同じ感想を持つハズですよ・・・・

 

 

 

 

 

 

グル―ガン気持ちいい!!!ってね。

思ひでシリーズ 平成最後の帰省編

今週のお題「特大ゴールデンウィークSP」

 

諸々の事情により急遽、GWの初っ端に嫁さんの実家である〇✕県へと帰省することになった。

想定外の帰省であったため、往路フェリー帰路車という定番のパターンが崩れ(フェリーの予約が取れず)、不本意ながら飛行機andレンタカーでの帰省に。

 

飛行機大嫌いなのに・・・

 

しかも〇✕県直行の飛行機は満席であったため、行きも帰りも隣県の空港という苦行のような旅程。

 

 

 

さて当日、仕事を早めに切り上げていざ空港へ。

 

搭乗手続きを終えると保安検査まで残り40分。

それまでに晩御飯を食べてしまわねばならない。

しかしパンダ組には尋常じゃなく食の進まない不動のツートップが・・・

 

そう、長女と次女である。

 

コイツらのことを考えればなるべくサラリと食べられるうどんか何かが良い・・・

 

しかし時は夕刻、しかも5人連れという中途半端な大家族がおいそれと入れる店は少ない。

贅沢は言ってられんわい、と適当に空いてそうな店に入ったのがハンバーグ屋さんであった。

 

 

この選択が後の大惨事につながるなんて、その時は誰一人想像もしていなかったんだ・・・・・(「パン田一中年の事件簿」より)

 

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店に入ると急いで注文。

父は特大ハンバーガー、母はデミグラスソースハンバーグ、そして子供三人でチーズハンバーグ1個と生クリームたっぷりのパンケーキ1皿を三等分。

案の定なかなか食の進まない長女、次女の口へ、フォークに刺したハンバーグを手首のスナップを効かせて次々とねじり込んでいく。 

 

なんとかかんとか時間内に完食し、急いで保安検査を通過。

 

その後子供達を順番にトイレに連れてったり手土産を買ったり、あーだこーだしているともうギリギリの時間。

搭乗口に到着するとすでに機内への案内が始まっていた。

 

 

 

さて今回のフライト、予約が直前であったため座席指定ができない状態であった。

そのため当日の搭乗手続きの際、カウンターのお姉さんになるべく全員を近くの席にしてもらえるよう嘆願した結果、横一列(通路を挟んで2席×2)、その前列に1席というまずまずのポジションをゲットすることができたのだ。

 

 

しかしここにきて突如、パンダ組に緊張が走る。

 

 

 

誰が一人で座るの・・・・・・??

 

 

 

普通に考えたら・・・・・・オレ!?

 

 

ここで極端に淋しがリータな父は勝負に出た。

涙ながらにいかほど飛行機が嫌いであるか、いかに日中の仕事を一人孤独に頑張ってきたか、だからどうしても今子供達の隣に座りたいんだ、という面倒臭い理由をこねてこねてこねくり回し、なんとか後ろ四席の内の一席をゲット。

 

スマンね、嫁

世の中ゴネた者勝ちよね

 

 

だけどこの選択がまたさらに父を悲惨な結末へと導くことに、その時は当の本人ですら気づいていなかったんだ・・・・・(「パン田一中年の事件簿」より)

 

 

 

さて、無事機内まで辿り着いたパンダ組一同。

窓側から長女・長男、通路を挟んで父・次女の順に着席。

そして長男の前の席には嫁さんが腰を下ろす。

各々お気に入りの本やお菓子を手にリラックスモード。

嫁さんは時折チラチラとこちらを羨ましそうに振り返っている。

 

チッッ、女々しいヤツめ

 

席を譲ってもらった恩など忘却の彼方の父は、コアラのマーチを子供達の口に「あ~ん♡」しながらご満悦。

 

ちなみにその日は天候が悪く、分厚い雲の中を飛んでいる時間が長かったためかかなり揺れを感じるフライトであった。

とは言え所詮は所要時間一時間程度の小旅行。

あっという間に半分が過ぎ、そろそろ着陸に向けて高度を下げていく段階に。

 

 

その時、お気に入りの絵本を見ていた長女が突然「お腹が痛い」と。

 

 

もうちょっとで着陸だからさ、すこしだけ我慢できるよな?な??

 

 

言いながらも嫌な予感が。

 

 

ハンバーグ・・・・・・

コアラのマーチ・・・・・

絵本・・・・・・

揺れる飛行機・・・・・

 

 

 

もしや・・・・・・・・・!?

 

 

咄嗟に前席の背面に備え付けられている紙袋に手をかけた瞬間、

 

 

「ゴボッ」

 

 

おそるおそる横を見ると・・・

 

 

 

あ~~、ハンバーグがミンチ肉に戻っとる~~

 

 

 

時すでに遅し、吐物にまみれた長女が呆然とこちらを見つめているではないか。

 

ここからはもう脊髄反射の世界。

シートベルトを外すと通路をジャンプし長男の椅子へ。

「お前は父さんの席に座ってろ」と雑に長男を追い払うと手に持った紙袋を長女の口元に押し付ける。

幸い座席がほぼ最後列であったため、近くに座っているスッチーに「何か拭くものを!」と小声でお願いしつつ、前の座席を蹴って嫁さんにSOSを発信。

ここまでザッと10秒。

 

実は今まで乗り物酔いに関しては完全にノーマークだったのだ。

長男はおそらく大丈夫、次女は幼いためまだ不明、長女は・・・・ちょっと怪しいかな?って思うこともなくはなかったのだが、明らかな訴えが無かったから特に気にしていなかったのだ。

 

 

話を戻そう。

必死で口元に紙袋をあてがう私は非常に焦っていた。

スッチーがなかなか拭くものを持ってきてくれないのだ。

嫁さんがちっちゃいハンドタオルで拭こうとするのだが、ミンチ肉の量からし焼け石に水であることは明らか。

 

おいスッチー頼むよ早くしてくれよ!!!

 

心の中で絶叫する。

なぜなら父はよーく知っているから。

ハンバーグとかミートボールとかつくねとか、肉の種類を問わず挽肉系の料理はゲロが臭いという普遍的な真実を。

ゲップであんなに臭いのに、いわんやゲロをやってね。

 

 

ニオイによる二次被害だけは何とかここで食い止めねばならない。

さもないと他の乗客に多大なる迷惑をかけることになる。

そう決意した父は、ようやく手渡された大量のハンドペーパーを両手に広げ、半ば長女に覆いかぶさるように我が身を呈して飛び散ったミンチ肉と格闘。

 

と同時に自責の念に苛まれる父。

 

 

長女ごめんよ、もっと早うに気付いてやればよかったなぁ・・・

周りのみなさんゴメンなさい、やっぱニオイますわ・・・・・

そしてそして・・・・・

 

なんで一人で前の席に座らんかったんやろ・・・・オレ

 

 

いや、リバースした長女の世話を焼きたくなかったわけではない。

父親として喜んで我が子のゲロにまみれるくらいの度量は持ち合わせているつもりだ。

 

 

ただね・・・・・

 

 

実は父も乗り物には滅法弱いんよね・・・・・

 

しかもニオイだけでも十分酔えるっていうね・・・・

 

 

ま、最終的にアベック・リバースという笑えない結末だけは気力で回避したんだけどね。

 

 

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着陸までなんとか持ち堪え、周囲の乗客とスッチーに平謝りしてほうほうの体で空港に降り立った時、父と母はすでに旅行最終日のような深い疲労感を全身に漂わせていた。

 

ゲロまみれの長女は、替えの服が預けている旅行鞄の中であったため、パンツの上から嫁さんのパーカーをワンピースのように着用。

これが大層気に入ったようで、さっきまで吐いてたことも忘れて嬉々としてガラスに映る姿を確認していた。

 

同じくゲロまみれになった父のスタイリッシュなアイスブルーのジーンズ。

ゲロを拭き取ってもしっかりとシミが残り、もはやケミカルウォッシュと呼ぶ方がふさわしい風合いに変貌を遂げていた。

 

 

異常な疲れを感じながら空港を後にし、近くでレンタカーを借りる。

普段なら子供たちはとっくに寝ている時間である。

最初から遅くなることはわかっていたため、その日は帰省はせず空港から30分程度の有名な温泉街に素泊まりの予定であった。

 

 

半分眠っている子供達と旅行鞄を車に放り込み、さあ最後の一仕事、と気合を入れ直して温泉街に向けて出発。

 

 

だけどその時、僕たちはこの惨劇がまだ終幕を迎えていないことにまったく気が付いていなかったんだ・・・・・・(「パン田一中年の事件簿」より)

 

後半に続く

 

 

 

 

 

後半に続く予定だったんですが、飽きたのでやめます。

旅行の全行程を書くつもりだったんですが、行きの、しかも飛行機ネタだけで3000文字も使ってしまったという事実にすべてのやる気が失せました。

 

小さなお子さんを持つ親御さん、乗り物酔いは4、5歳くらいで顕在化するようなのでご注意ください。

間違っても直前にハンバーグだけはやめておきましょう。

 

いつかの夕焼け

少し前の話です 

 

週に一度、父が子供達を幼稚園・保育園に迎えに行く日があります

送りではなくお迎え

嫁さんの仕事が終わるのが私よりも少し遅い曜日

 

その曜日、実は家族全員で習い事をしているのです

前にも書いた、空手

だから毎週その日はものすごくせわしいのです

 

子供達を迎えに行って家に帰ってご飯を食べさせて

嫁さんが帰ってくるのを待ってすぐに出かけて

稽古を終えて家に帰ってきたら全員を風呂に放り込んで

出てきた順に髪を乾かして歯を磨いて

最後に布団に放り込みます

 

夫婦の流れ作業

時間との戦いです

息をつく間もありません

 

 

だけどその日はたまたま稽古がお休みでした

 

 

よし、今日は余裕があるぞ

雨も上がったようだし、久しぶりに車を置いて歩いて迎えに行こう

 

 

いつになくゆったりとした気分です

まずは保育園で次女、次に幼稚園で長男・長女と合流します

 

 

時は夕暮れ

雨上りの空がなぜだか胸に刺さります

 

 

ちょっとだけ遠回りして帰ろうか

こんなに余裕のある日なんてめったにないから

 

 

近くの神社に寄り道して、石段の上から空を眺めます

 

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何とも言えない・・・・夕暮れの空です

 

しばらく子供達と空を見上げた後、家に向かってゆっくりと歩き始めました

 

 

 

突然、次女@3歳が大声で歌いだします

 

 

♫ ゆうや~けこやけ~の あかとんぼ~ おやけ~てみたの~は~いつものひ~か~

 

 

 

・・・・ん?

なんか微妙に違う気がするけど??

 

 

大喜びで長男@6歳と長女@5歳も加わります

間違えたままの歌詞で

 

まぁみんな楽しそうにケラケラ笑ってるので良しとしましょう

 

 

きっとこの情景を何年経っても覚えてるんだろうな

 

 

そんなことを考えながら、本当に久しぶりにゆっくりと歩きました

 

 

途中、何とも言えない良い匂いが漂う家の前を通りました

すると長男が言います

 

あっ、いい匂い・・・なんか焼き鳥食べたくなってきたわ

 

別に焼き鳥の匂いではありません

しかしすぐさま長女と次女が便乗します

 

わたしもわたしも!焼き鳥食べに行きたい!!

 

お酒大好きの父はもちろん異存ありません

しかしすでに嫁さんが前もって今日の晩御飯を用意しています

 

 

とにかく家に帰ろうか

帰ってお母さんに電話してみよ、焼き鳥食べたいって

 

 

 

さて、その日我が家は焼き鳥を食べに行ったでしょうか?

 

それとも家で晩御飯を食べたでしょうか?

 

はたして嫁さんの下した決断は如何に!?

 

 

 

 

 

 

そんなこと誰が興味あるねん!!!ってね

 

 

 

 

ま、こんな風にパンダ組の日常はこれからも続いていくわけです

 

 

 

 

父と母はこんな日常がずっとずっと続いてくれることを切に願っているわけです

 

 

 

 

 

 

さて、これにて一旦おしまいとしましょう

 

 

 

最後までお付き合い頂きまして本当にありがとうございました<m(__)m>