パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

夢の話

私は比較的、夢のお告げとかを信じるほうで。

実際、明け方に見た夢からインスピレーションを得て書いたブログは数知れず。

 

 

 

先日、少し気になる夢を見たので備忘録程度に残しておこうと思う。

このご時世だから気がひける部分もあるのだが。

 

というのも、出てきたのがなぜかプーチン大統領なのだ。

目の前に立って眼光鋭く私を睨みつけている。

睨むだけで何もしゃべらないから気まずいことこの上ない。

そもそもロシア語で話しかけられたところで理解できないんだけど。

 

 

オレはどうしたらいいんだ、とドギマギしてたら突然、スーツのボタンを外してばっと前をはだけ、何やら熱心に上着の内側を凝視し始めたのだ。

 

 

何?・・・なんか探してるんですか??

虫が入り込んだとか??

それとも財布落としましたか??

 

まさか・・・・・ピストルが出てくるとか!?

 

 

固唾を飲んで見守っていたのだが、彼はスーツの内側をじっと見つめるだけで微動だにしない。

睨みつけられるのも怖いけど、意図がわからないままフリーズされるのもまた別の意味で怖い。

 

 

一体何がしたいんだ・・・・

 

 

ストレスが最高潮に達したところでふっと目が覚めた。

 

 

 

 

これは一体何のお告げだったんだろうか。

近々、何かもっと良からぬ事が起きるという前触れなのだろうか。

 

 

戦争宣言か、化学兵器か、それとも・・・・・まさか・・・

 

 

しばし自分の中で消化すべく頑張ってみたのだが、明確な答えが出ないまま不安だけが増すばかり。

そこで嫁さんに夢の内容を話してみた。

 

 

 

「なぁなぁ、昨日こんな夢見たんやけど・・・・・なんか意味あんのかな?」

 

「へぇ~、なんか変わった夢やね」

 

「そうやねん、これ絶対なんかのお告げやと思うねんけど意味が分からんやろ」

 

 

 

しばらく二人であーでもない、こーでもないって話してたんだけど。

 

 

ふとした瞬間、どちらにともなく天啓が降りてきたのだ。

 

 

 

 

 

 

「ウラジーミルやからちゃう?」

 

 

 

 

 

・・・・ダジャレ?

 

・・・・オレの夢、ダジャレだったの??

 

 

 

 

 

これ、ウソみたいだけど本当の話。

じゃないとこんなご時世に書けたもんじゃないでしょ。

 

おそらくウラジーミル・プーチンという単語をニュースで聞くたびに、頭の中で無意識のうちに「裏地~見る・プーチンに変換してたんだと思う。

それが何かの拍子に夢に出てきたのではないか。

 

 

以上が私と嫁さんの見解だ。

 

 

 

もし本当だとしたら、恐るべし私の脳みそ。

 

 

 

 

 

不謹慎で申し訳ありません。

 

 

だけど、どんな時でもユーモアって大事だから。

 

 

 

ユーモアは人類を救う。

 

 

 

世界よ、平和であれ。

初恋

どうしても受け入れられない出来事が・・・・

 

 

 

どうやら娘に好きな人ができたらしい

しかも長女@小3、次女@小1の二人同時に

さらになんと、二人の好きな人が同一人物ときたもんだ

 

なんて不毛な奇跡・・・・

 

ていうかまだ小学校も低学年、どう考えても早過ぎるわ

 

 

父はこの事実と上手く対峙することができない

 

別に異性を好きになっちゃいけないとまでは言わないが

ウソ、やっぱり父以外の男を好きになってはいけない

長男@小4ならOKね

それ以外の男は全部ダメ、ほんともうロクなもんじゃないんだから

男なんてみんなこの地球上から消えて無くなれバルス

 

 

 

唯一の救いは好きになったのがブラウン管の向こう側の人だってこと

今はもうブラウン管じゃなくてなんて言うんだろ・・・液晶?EL??

それはさておいて、とにかくもうほんとに危なかったんだから

これが同じクラスの樹利亜君(仮名)とか言われてたら父さん即行動、明日の朝刊を賑わすとこだったよ

 

 

だけどいくら芸能人つってもね

そもそも父さん、ジャニーズとかそういう系にキャーキャー言ってる人のアタマの中なんて一生理解できない自信があるんだ

なにがSexy Zoneだよ

俺だったら「Sexy Zoneのパンダです」なんて自己紹介、小っ恥ずかしくて10万円積まれてもできないよね

ま、そもそも加入すらさせてもらえないんだけどね

舞祭組(ぶさいく)だったら入れてもらえるかな・・・・つうか別にメンバー不細工じゃねーだろ、嫌味かよ

 

 

 

だけどさ

さすがは我が娘たち、そこらへん(美男子系)には何のセンサーも働かなかったようで

父さん、そういう意味ではホッとしてる

やはり父さんの子供だ

 

ホッとしてるんだけど・・・・・

 

 

なんでよりによって・・・・・

 

 

好きになった人が・・・・・

 

 

 

 

 

狩野英孝なんですか?

 

 

 

確かにお前たちが生まれる前から父さん言ってたよ

「今のテレビで面白いのは南キャンの山里と狩野英孝だけだ」って

 

だけどよりによって今さらそこ突いてくるか?

 

 

 

ま、原因はわかってるんだけどね

 

父さんが寝室でこっそり狩野英孝you tube、「クセのすごい歌」シリーズを見てほくそ笑んでる時に次女が部屋に入ってきたんだよね

仕方ないから二人で一緒に見てたら大層お気に召したみたいで、そこから長女や長男、嫁さんまで巻き込んでみんなで鑑賞したんだよね

 

 

それからだ

長女と次女の様子がおかしくなったのは

 

口を開けば英孝の髪型が長いだの短いだの

鼻歌を口ずさめば英孝の替え歌メドレー

もう寝ても覚めても英孝英孝EIKO!GO!!

 

 

 

 

ま、英孝さんメチャクチャ面白いからね

 

ある意味仕方ないと思ってる

 

もし、ひょっとして、万が一知らない人がいたらそれはそれでヤバいと思うから、念のために、一応、それとなく貼り付けときますね

 

 

気持ちが落ち込むときにでもListen、聴いてください

 

ハイ、どうぞ!

 


www.youtube.com

 

 

 

だけど英孝に娘はやらん

僕が僕であるためにプライドを捨てたあの日の話

君はナプキンをつけたことがあるか?

 

僕はある

 

 

 

 

ハイそこのあなた、ブログ上の付き合いにソーシャルディスタンスは必要ないでしょ

 

急によそよそしくならないで、まぁ最後までお付き合いくださいよ・・・・

 

 

 

 

 

まだ長男が一歳だったころ

嫁さんの腹の中にはすでに長女がいたんですけど

 

あの頃は仕事のストレスだ長男の夜泣きだなんだで体が弱ってたんでしょうね

真冬のある日、夜中にグズッて寝ない長男を薄着のまま2時間近くあやしてたらがっつり風邪をひいてしまいまして

 

朝起きたら37度台の微熱

ま、何とかなるだろうと仕事に行ったんだけど怠さは残ったまま

数日微熱が続いて、もうそろそろ良くなるかなって思ってたら4日目あたりで突然40度近くまで熱発したんです

喉が腫れあがってご飯もロクに食べることができず、痰の量もみるみるうちに増えてきて

これはさすがにヤバい、肺炎になってるわって家で抗生剤の点滴を打ったのを覚えてます

 

肺炎っぽくなって3日目、朝から高熱で朦朧としてた時

突然水のような下痢が降りてきたんです

フラフラになりながらトイレに座ると、お尻からおしっこがでました

おしっこみたいな腸液がね、もう垂れ流し状態

一旦ベッドに戻ったんだけど、15分ごとに腸液が降りてくるんです

その度にトイレに行ってたらだんだん疲れてきて、ふっと眠ってしまったんです

 

その瞬間・・・・・

 

崩れそうな体に鞭打ってパンツをはき替えました

 

少しリフレッシュして再びベッドへ

朦朧として意識を失いかけた瞬間・・・・・

 

崩れそうな体に鞭打ってパンツをはき替えました

 

少しリフレッシュして再びベッドへ

朦朧として意識を失いかけた瞬間・・・・・

(以下5回繰り返し)

 

 

 

本来人間の体ってのは二種類の肛門括約筋に守られてて、よっぽどのことが無い限りこんなに連続で粗相してしまうことなんてないんですよね

それがこのザマですよ

ものの一時間で予備のパンツがあと一枚、ってとこまで追い詰められてしまいました

次しくじったらもうパンツだけじゃなくて日本男児としての尊厳まで失ってしまいそうで

 

 

そこで嫁さんと相談

 

生まれて初めてナプキンなるものを装着することにしました

 

 

 

ナプキンね・・・・

 

なかなか良かったんですけどね

 

私の荒れ狂う腸液を優しく包み込んでサラサラを維持するには夜用スーパーでも荷が重すぎたようですね

 

数回の失禁で新しいのに替えざるを得ない

だけど数回失禁してるわずかの時間、汚れを気にせず眠ることができたのは本当にありがたいことでした

 

数回失禁しては嫁さんにお代わりを所望

また数回失禁しては嫁さんにお代わりを所望

 

 

3回ほどおねだりしたところで嫁さんから信じられない一言を頂きました

 

 

 

「次、最後だからね」

 

 

なんでだよオイ、普通こういうのって何枚もストックしてるもんじゃねーのかよ

 

どうやら嫁さん、その時妊娠中だったからナプキンまったく必要じゃなかったんだって

だから買ってなかったと

 

 

 

最後の一枚、それはもう大切に大切に使いました

夜用スーパーの持てるポテンシャルを120%まで引き出してやろうと思いましたが、それだと20%くらいお漏らししてしまう計算になるのでやめときました

 

 

さて、最後の一枚がもう限界だとばかりに悲鳴を上げ始めました

 

 

決断の時はすぐそこ、待ったなしです

 

 

私は日本男児としての誇りを腸液と共に流し去ることを決意致しました

 

 

静かな、しかし凛とした透き通る声で嫁さんをベッドに呼びつけました

 

 

 

嫁よ・・・・・

 

 

ありがとう、だがこのナプキンはもうダメだ・・・・・・

 

 

かくなる上は・・・・・・・・

 

 

 

 

 

長男のオムツ持ってきてちょうだい

 

 

 

その時使っていたオムツは展開できるマジックテープタイプじゃなくて、はかせるパンツタイプ

 

仕方なく吸水パッドの部分をハサミで切りぬいて、最後の一枚になったボクサーパンツのデリケートな部分に両面テープで貼りつけて急場を凌ぎました

 

 

やっぱり紙オムツの吸水力はハンパねーって思いました

 

 

 

以上です

 

 

 

 

 

 

ここ数日腹具合が悪くて何度か粗相しそうになってたから、ふと昔の懐かしい思い出が甦ったんです

 

ここまでソーシャルディスタンスをとらずに付き合って頂いた心優しい読者の方、今日も最高の一日を送られますように

 

 

 

 

ちなみに人間がなぜウンコを漏らさずに生活できるのか、過去記事にて壮大なスペクタクルで懇切丁寧に解説しております

これを読めば周りに自慢できること間違いなし

よろしければ眠れぬ夜のお供にでも

 

pandamonda.hatenablog.com

 

研修医の頃に一生分怒られた思い出

夕ご飯の時、次女が突然泣き出した。

理由を尋ねたところ、今日連絡帳を持っていき忘れたと勘違いして(実際にはランドセルの中に入っていたのだが)、宿題の範囲を書いてくることができなかったのだと。

 

なぜ突然それを思い出したのかはわからないが、とにかく明日先生に怒られるのが恐ろし過ぎると言ってサメザメと泣く次女。

明日の朝いつもより早く学校に行ってお友達に宿題の場所を教えてもらってパパッと仕上げたらいいじゃないか、そう言って慰めたのだが、それだと学校で宿題をやったことが先生にバレるからどっちにしても怒られると。

 

 

次女の担任の先生はどうやらかなりキツめに怒る人のようだ。

次女はまださほど怒られたことは無いらしいのだが、周りには地雷を踏みまくっている児童が数人いるらしく、彼らの怒られっぷりを見ている内に恐怖が骨の髄まで染み込んでしまったらしい。

私としては超甘党な先生よりいいじゃないってとこだけど、次女はまだ人生において他人から怒られることに対する耐性がない(父母には存分に怒られているが)。

だから明日のことを考えて泣くほど気が沈んだのだろう。

その気持ちは痛いほどよくわかる。

しかし乗り越えていかねばならない。

 

 

ふと、研修医時代の苦い苦い記憶が甦ってきた。

 

 

 

 

研修医一年目の四月と言えば、医師免許は持っているものの経験値ゼロ、中身は学生となんら変わらないのに突然医者として前線に送り込まれるという最もストレスフルな時期である。

 

私は彼女と二人、まとめてある研修病院へ放り込まれた。

私たちの他に女性の研修医がもう一名、計三名での研修生活のスタートであった。

 

ここでのエピソードは過去に記事にしたことがある。

pandamonda.hatenablog.com

 

 

 

この病院では三か月毎に診療科をローテートする決まりがあった。

そしてその間、各診療科でマンツーマンに指導医(オーベン)がつく。

一度オーベンが決まると三か月は何があってもそのオーベンに張り付いて研修を行うというわけだ。

 

 

忘れもしない研修初日。

 

研修医一人ひとりに医局での作業スペースが与えられる。

同時に小さい紙が手渡されるのだが、そこにはオーベンとなる中堅医師の名前とPHS番号が書かれていた。

 

「みなさん、しばらくすると指導医の先生が来ますので、それまで自分のデスクで待機しておいてください」

研修医の世話係である副院長が、我々に紙を手渡しながらオーベンの名前を確認する。

 

「はい、あなた○○先生ね」

 

「はい、そちらの彼女は△△先生」

 

そして最後に私の番。

 

「はい、君は××先生です」

 

 

××先生。

 

その名前が出た瞬間、近くの机に座っていた数人の若手医師が何とも言えない表情で私の顔をチラリと見たことを今でもはっきりと覚えている。

直感的に身構えた。

 

 

 

ヤバい・・・・・・のか!?

 

 

すぐに彼女のオーベンが迎えに来た。

優しそうな中年の男性医師だ。

 

 

良かったね・・・・・

 

 

いや、本当にそう思ったから。

そして正直、もの凄く羨ましかった。

「代わってくれない?」って思った。

 

続いてもう一人の女性研修医のオーベンが迎えに来た。

これまた中年の、少し目つきが鋭い男性医師だった。

 

おっと・・・・・これはちょっと微妙じゃないですか?

 

正直セ~~フって思ったね。

危ない危ない、ニアミスだわって。

 

そしたら一言目から「そんな緊張せんでええよ、オレ適当やから」なんて優しい言葉をかけて彼女をリラックスさせていた。

 

「代わってくれない?」って思った。

 

 

 

そしていよいよ私のオーベン

 

 

先に研修医二人を迎えに来た中年の男性医師を目の当たりにし、自分にはどんなオーベンがつくのだろうとドキドキして待つこと・・・・・

 

 

小一時間。

 

 

小一時間放置されましたね。

 

 

そしてようやく目の前に現れたオーベンは・・・・・・

 

 

 

 

 

野口笑子だった。

 

https://matome.naver.jp/odai/2136059224564940101

 

 

みんなご存知、ちびまる子ちゃんの野口さん。

 

私のオーベンに対する第一印象は「笑わない野口さん」だ。

 

 

 

 

私のオーベン(以後「ドクター野口」と呼ぶ)は本当にヒドい人だったと思う。

40代の女性医師だが、いつもしかめっ面で爪を噛んでいた。

挨拶をしても返事すらもらえないことが多く(その日の機嫌による)、廊下ですれ違う際などは壁際スレスレをこちらに背中を向けて通り過ぎていく。

まるでバイ菌扱いだ。

そして何より、看護師やその他コメディカルの面前で大声で罵倒してくる。

ドクター野口についた三か月間で、私はそれまでの人生の累積怒数(怒られた総量的なもの)を遥かに超えるほど怒られ倒した。

 

理由ははっきりわかっている。

特別に私の出来が悪かったり、態度がなっていなかったわけではなかったと思う。

そういう理由で怒られていたのではなく、単に彼女はわかりやすいほどのコミュ障だったのだ。

おそらくはアスペルガーまたはその辺縁のスペクトラム、しかも極めて攻撃的なタイプ。

医学会のヒエラルキーのほぼ頂点に君臨する名門大学出身と頭脳はピカイチだったが、対人関係に関しては本当にどうしようもないほどヤバい人だった。

 

 

一度、彼女が診察室で患者さんと喧嘩して泣いていた時があった。

そうとは知らず、用事があって診察の切れ目を見計らって部屋に入ったら白衣の袖でドクター野口が涙を拭っているというシュールな場面に出くわしたのだ。

 

「ヤバい・・・・」

 

そう思っても時すでに遅し。

こんな時に診察室に入ってくるなんてオマエはどれだけ配慮が無いんヤツなんだ、的に怒鳴り散らされて部屋から叩き出されたことを私は一生忘れない。

 

そんなだから、私は数週間でドクター野口を見切ることにした。

 

この人はダメだ、何をしてもおそらく通じない

すべて逆手に取られて怒鳴り散らされて終わりだ

 

 

研修一年目の四月にして、私は身の回りのすべてを利用して目の前のタスクをこなすスキルを身に着けた。

近くにいる医者(ドクター野口以外)や看護師、レントゲン技師に臨床工学士、誰にだってわからないことがあれば何でも聞く。

ネットや教科書で調べまくる。

なんとかドクター野口にだけはコンタクトを取らずに済むように(最終的には必ずオーベンのチェックが必要になるのだが)、それ以外の方法で問題を解決する術を会得したのだ。

 

 

そしてもう一つ、私が習得した能力。

これは別にどうでもいい能力なのだが。

 

実はドクター野口、結構強烈な「ワ〇ガ」だったのだ。

そしてこの匂い、神経を研ぎ澄ませることによって本人が目の前にいなくても「残り香」として探知することが可能だということに、当時極限まで追い詰められていた私は気付いてしまったのだ。

 

むむっ、この匂い・・・・・さっきまでヤツがいたな

 

そうとわかれば急いでその場を離れる。

だだっ広い病院だったから、顔を合わせないように気を使えば逃げ場所なんていくらでもあるんだから。

 

この「残り香」探知能力で、私はドクター野口と顔を合わせる機会を最大限減らすことに成功したのだ。

 

 

一つだけ忘れられない出来事がある。

普段ドクター野口からは滅多に電話がかかってくることなんてなかったのだが、ある時何かの用事で私のPHSを鳴らしたことがあった。

そしてその時、(これは私が完全に悪いのだが)最悪のタイミングでPHSの電源が切れていたのだ。

後で検証してみたところ、ナースステーションのテーブルがちょうど私の胸元にあたる高さであったため、どうやら作業をしている最中に胸ポケットに入れていたPHSの電源ボタンがテーブルに当たってoffになってしまったようなのだ。

 

しかしそんなこと、ドクター野口が理解してくれるわけがない。

狂ったように各病棟に私がいないか電話をかけまくっていたらしい。

そうとは知らない私。

ある病棟で看護師から「先生、なんかさっき野口先生がエラい剣幕で電話かけてきましたよ、私の研修医はどこだって」という情報を入手し、顔が青ざめるを通り越して暗紫色になるほど緊張してドクター野口に電話をかける羽目になったわけだ。

 

本当にもう、死んでしまいたいと思ったね。

 

 

 

電話に出たドクター野口は珍しく凪のようなテンションで。

だけど声はいつもにもまして野太く低め。

 

 

「先生・・・・・・・何してたんや?」

 

 

「スイマセン、なんかPHSの電源が切れてたみたいで・・・・・」

 

 

凪と思ったのは束の間、その後はマグニチュード9クラスの激震が10分くらい延々と続く続く・・・・。

 

 

その間の会話で、私の人生ベスト3に入るほどの名言が飛び出したわけだ。

 

 

 

 

「アンタは研修医やろ!?

 

 

 

 

それやったらもっと私にヘツラいなさい!!!!」

 

 

 

 

日常会話で「へつらう」なんて単語、初めて聞きましたわ。

 

だけどなんかその頃にはもう、電話を無視されて激ギレしてる恋人をなだめてる位に諦念、森鴎外レベルで諦念の境地に達してたわけだけどね。

 

 

 

それと同時に、オレは本当に駄目なヤツなんじゃないかって不安に苛まれたりしたわけで。

だから何とか地獄の三か月を終えて次のオーベンに巡り合えた際、「君、今まで僕についた研修医の中で一番賢いね」って言葉に涙したりして・・・オレ駄目じゃなかったんだって。

 

 

 

 

次女が泣いてる姿を見て、ふと研修医時代のしょっぱい思い出が甦ったわけだけど。

今から考えると、ドクター野口は野口なりにまぁまぁしんどい人生を送ってきたはずで、彼女自身に罪は無いのかもしれない(まったく無いわけではないと思うけど)。

 

あの時一番罪深かったのは、そんな先生だってわかってたにも関わらず右も左もわからない研修医にそいつを当てた上層部だろ。

 

「三歳児にドーベルマンの散歩をお願いしたら食い殺されました、ごめんなさい」って世間様は納得しますか?って話だよ、まったく。

 

 

 

 

 

これからいろんな体験をすると思うけど。

 

 

子供達にはめげずに折れずに、適当にあしらいながら生きていく術を身につけていってもらいたいものだ。

 

 

アドベンチャーワールドでパンダ組のルーツを再確認した話

和歌山のアドベンチャーワールドに行ってきたわけですよ

 

平日じゃん?学校あるじゃん??とかどうでもいいわけですよ、ウチの場合

 

行けるときに行くんですよ、授業より大切なことをお父ちゃんとお母ちゃんが教えてあげるんだから

 

そんなわけでたった今帰ってきたわけですよ

 

 

 

 

 

どこに泊まったとか白良浜がキレイだったとか、そんなこといちいち書いてらんないんですよ

この旅で一番印象に残ったことだけ残したいんですよ、もう色々面倒くさいから

 

 

 

 

何度も言いますけどアドベンチャ―ワールドに行きました、帰り道に

 

そしたら意外といろんな動物がいて楽しかったんですよ

 

そんな中でやっぱり目玉つったらパンダなわけですよ

 

うちパンダ組なんで、ほとんどルーツなわけですよ

 

だからパンダは最後の最後に見せようって

 

 

ウマとかブタとかインコとかハクトウワシとか、レッサーパンダとかイルカとかペンギンとかライオンとかチンパンジーとかホッキョクグマとか・・・・

 

色んなもん見せてから最後の楽しみとしてパンダを見せてやったわけですよ、ジャイアントパンダ

 

よーし、最後はお楽しみのジャイアントパンダだぞ~!!ってね

 

 

 

そしたらもう、その頃には子供たちのテンションだだ下がりでね

 

もう帰りたい、家が恋しいの一点張りでね

 

 

 

それでも実際にパンダ見たら萌え上がるんじゃんないかってね

 

親としては期待しちゃいますよね

 

 

 

ほんで実際にパンダ見せたらね・・・・

 

 

 

長男はそこそこ喜んでましたね

 

長女はなぜか笹ばっか凝視してましたね

 

 

 

そして次女ね

 

 

ムチャクチャ不服そうでしたね

はいはい、もうパンダは知ってるからどうでもいいよってね

 

 

あまりに気難しい顔してるから「おいどうだ、パンダは?」って感想を聞いてやったんですよね

 

 

すると思いもかけない返事が返ってきました

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・ジャイアンは誰よ?」

 

 

 

 

 

 

あ、わかりにくかったですか?

 

一応説明しときますね

 

 

 

どうやら次女はジャイアントパンダ

 

 

 

 

ジャイアンとパンダ

 

 

 

 

こう思ってたフシがあるんですよね

ヒデとロザンナみたいに

ピンキーとキラーズみたいに

 

例えがイチイチ古臭いんですけどね

 

 

話を戻しましょう

 

だからパンダはもうわかったと

それはいいから、ジャイアンなる動物はどこにいるんだと

 

もちろん私ももう小学一年生だからジャイアンドラえもんに出てくる剛田武じゃないことはわかってる、なんかの動物なんでしょ?

私もうそろそろ帰りたいんだから、早くジャイアンなる動物を見せなさいよ

 

こう思ったわけです、ウチの次女は

 

 

 

実際にはジャイアンという動物は存在せず、ジャイアントパンダジャイアント馬場と同じく単体を指す名詞だと知った次女

 

 

 

本物のジャイアントパンダには早々に愛想を尽かしたものの、お土産に買ったジャイアントパンダのぬいぐるみだけはしっかりと腕に抱えて帰路につきましたとさ

 

長男がマイクラの新しい遊び方を編み出したから紹介したい

昨年の冬頃の話

 

長男@小3(当時)が突然「マインクラフト」というニンテンドースイッチのゲームソフトを買いたいと言い出した

周りにハマってる友達が多いようで、話を聞いているうちにどうしても自分でやってみたくなったようだ

 

自分のお小遣いを使ってまで何かを買いたがるということがあまりなかった長男

しかしこの時ばかりはかなりしつこく食い下がってきた

 

そこで調べてみたら、なんともクリエイティブな匂いのするゲームじゃないか

これならいいんじゃない?ってことで、仕事帰りにソフトを買って帰ったのだ

 

 

いやぁ、ソフト手渡したら息子、跳び上がって喜んでたね

 

 

よっぽど嬉しかったのか、初日なんてパッケージのフィルムすら剥がさず大事そうに胸に抱えて、斧で木を切ったらどうだとかツルハシで鉄鉱石をこうだとか、私たちにはよくわからない話をたくさんしてくれた

 

 

次の日、ようやくパッケージを開く気になった息子

ソファに座ってドキドキの御開帳

 

ちなみに今時のゲームって中に説明書が入ってないのね

小っちゃこいチップが一つ、ポツンと挟まってるだけ

なんとも味気ないように思うが、それでも息子は大満足な様子だ

大事そうにチップを指でつまむと、モブがどうだとかコマンド入力するとこうだとか、ますます訳の分からないことをたくさん話してくれた

 

 

妄想だけで十分イケるタイプみたいだね

 

 

だけど息子よ・・・・本当にそれで楽しいのか??

 

 

 

 

まっ、無理もないか・・・・・

 

 

 

 

 

 

うち、スイッチ無いもんな・・・・・・・・

 

 

 

 

 

そう、ウチにはニンテンドースイッチの本体が無い

 

正確に言うと、息子にマイクラを買ってやった時点ではウチにニンテンドースイッチは無かった

 

 

話せば長くなるので省略するが、息子との間にはスイッチを巡る激しい駆け引きがあったのだ

そのあとなんとかクリスマスに間に合うようにスイッチを手に入れることになるのだが、それはまた後の話

少なくともマイクラを買った時点ではウチにスイッチは無かったし、スイッチを買うことが確定していたわけでもない

 

 

 

 

子供がゲーム欲しがるんだけど・・・どうしよっかな~なんて考えてる親御さん

 

 

どうですか?ひとまずソフトだけ与えてみては

 

 

意外と想像力膨らませながら楽しげに遊ぶもんですよ

 

 

 

 

 

ウチの子だけかな・・・・・

 

子供にマジックを見せるなら最大限の注意を払った方がいい

最近マジックに凝っている

トランプで選んだ数字をピタリと言い当てたりなんかするやつは、私にとって超朝飯前なのだ

 

こないだはコカコーラを透明にしたり、逆に透明な水をコカコーラに変えてやったり

さらにさらに、飲んで凹ましたスプライトの缶を振るだけで元通りの新品に戻したりね

 

これはもはやマジックではない、超能力だ

少なくともイタイケな我が子達はそう信じて疑わない

 

 

そんな子供たちが一番お気に入りのマジックは間違いなくコレ

何も持ってない掌からハンカチを出すヤツ

おもちゃ屋さんで千円以内で売ってる単純なマジックなんだけどね

ギミックの親指に赤いハンカチを仕込んどいて、反対の手の中で親指を引き抜いて中からハンカチを取り出すだけの単純なマジック

 

 

なんか知らんけど、トリックが単純なだけに不可思議感が倍増するらしい

何十回とやってるけど未だに見破られたことは無い

むしろこれをやる度に、子供たちの畏敬の眼差しがこの老体の胸に突き刺さって気持ちいいのなんのって

 

だからまだまだ種明かしはしないつもりだ

 

 

だけどこのマジックを披露するには注意が必要だ

子供達は必ずこう言うから

 

「絶対服の袖になんか仕込んでるやろ!」

 

そこで父は上半身裸になってマジックを行う

すると今度はこう言う

 

「ズボンのポケットになんか入れてるやろ!」

 

そして最後はお約束のようにパンツ一丁

それでも卒なくこなす父

 

ここまでくるともう、子供たちは父をダンブルドア教授かなんかと見間違えてるから

それくらい尊敬されるから皆さんも是非やってみて下さい

 

 

でもさすがにこればっかりじゃ飽きるから、子供達も

 

だからつい最近、このマジックに少しアレンジを加えて披露してやったんだ

 

近頃長男がポケモンカードとかいうカードゲームにハマってて

友達がやってるのを見て、どうしても欲しいって

だからコソッと買ってやったんだけど、ただ渡すだけじゃつまらないからマジックでサプライズを企てたわけだ

 

いつも通りパンツ一丁でハンカチを出す(←どうせ脱げって言われるから最初から男らしく脱いでおく)

その際、あらかじめパンツの中にポケモンカード(60枚一セット)を仕込んでおく

ハンカチを出して掌に乗せたらクルリと半回転、後ろを向いた瞬間に股間からカードを引き抜いてハンカチの下に隠す

子供達の方に向き直ってハンカチの下から仰々しくポケモンカードを出現させる

 

 

単純でしょ?

でも本当に騙されるんだから、子供って

もう称賛の嵐、スタンディングオベーション

気持ちいいことこの上ない

 

 

 

 

さて、先日

 

たまたま仕事のタイミングが合った日があって

子供達を小学校まで迎えに行ったのだ

 

小学四年の長男は友達と帰るだろうから、小学三年の長女と一年の次女を校門前で拾って帰ろうと思ったんだけど、運よく全員一気に拿捕

結局、長女次女+長男&長男の友人の計四人を引き連れて帰ることになったのだ

 

 

道すがら、何かのきっかけで長女・次女が父のマジックの凄まじさを長男の友人に自慢し始めた

 

長女「ウチのお父さんな、凄いねんで」

 

次女「魔法使えるんやから」

 

長女「コーラの色とか消せるねんで」

 

次女「飲んだジュースの空き缶も元に戻せるしな」

 

長女「手の中からハンカチも出せるねんで」

 

父を褒めちぎる子供達、心地よいことこの上ない

 

 

長男「そうや、この前なんかハンカチの中からポケカポケモンカード)だしてくれたもんな」

 

 

 

ここで次女が言い放った一言

 

 

 

「しかもな、チ〇コ膨らんでたんやで!」

 

 

 

 

・・・・気付いてたんなら言いなさいよ

 

 

一瞬、股間にカード仕込んでたのを見破られてたのかって思ったね

ウチの次女、観察力凄いからね

 

だけど違った

 

次女@小1はどうやら、それはそれで別のマジックかと思ったらしいんだよね

ポケカを出しつつ股間も膨らむ、みたいな

 

だから「どうよウチの父ちゃんは」的な感じで長男の友達に自慢したんだよね

「凄いでしょ」って

 

 

だけど長男の友達はもう小4だからね

 

少し恥ずかし気にこう言いました

 

 

 

「それは・・・・・言ったらアカンやろ・・・・・・」

 

 

 

彼の中で「凄い」の意味が明らかに変わっていくのを私はなす術もなくただ見守るしかなかったんだよね

 

 

 

 

みんながそれぞれに、それぞれの年齢に見合った勘違いをしてる

 

 

 

 

そして私だけがただひたすらに恥ずかしい

 

 

 

 

 

 

そんな・・・・・そんな昼下がりの出来事でした