パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

子供にマジックを見せるなら最大限の注意を払った方がいい

最近マジックに凝っている

トランプで選んだ数字をピタリと言い当てたりなんかするやつは、私にとって超朝飯前なのだ

 

こないだはコカコーラを透明にしたり、逆に透明な水をコカコーラに変えてやったり

さらにさらに、飲んで凹ましたスプライトの缶を振るだけで元通りの新品に戻したりね

 

これはもはやマジックではない、超能力だ

少なくともイタイケな我が子達はそう信じて疑わない

 

 

そんな子供たちが一番お気に入りのマジックは間違いなくコレ

何も持ってない掌からハンカチを出すヤツ

おもちゃ屋さんで千円以内で売ってる単純なマジックなんだけどね

ギミックの親指に赤いハンカチを仕込んどいて、反対の手の中で親指を引き抜いて中からハンカチを取り出すだけの単純なマジック

 

 

なんか知らんけど、トリックが単純なだけに不可思議感が倍増するらしい

何十回とやってるけど未だに見破られたことは無い

むしろこれをやる度に、子供たちの畏敬の眼差しがこの老体の胸に突き刺さって気持ちいいのなんのって

 

だからまだまだ種明かしはしないつもりだ

 

 

だけどこのマジックを披露するには注意が必要だ

子供達は必ずこう言うから

 

「絶対服の袖になんか仕込んでるやろ!」

 

そこで父は上半身裸になってマジックを行う

すると今度はこう言う

 

「ズボンのポケットになんか入れてるやろ!」

 

そして最後はお約束のようにパンツ一丁

それでも卒なくこなす父

 

ここまでくるともう、子供たちは父をダンブルドア教授かなんかと見間違えてるから

それくらい尊敬されるから皆さんも是非やってみて下さい

 

 

でもさすがにこればっかりじゃ飽きるから、子供達も

 

だからつい最近、このマジックに少しアレンジを加えて披露してやったんだ

 

近頃長男がポケモンカードとかいうカードゲームにハマってて

友達がやってるのを見て、どうしても欲しいって

だからコソッと買ってやったんだけど、ただ渡すだけじゃつまらないからマジックでサプライズを企てたわけだ

 

いつも通りパンツ一丁でハンカチを出す(←どうせ脱げって言われるから最初から男らしく脱いでおく)

その際、あらかじめパンツの中にポケモンカード(60枚一セット)を仕込んでおく

ハンカチを出して掌に乗せたらクルリと半回転、後ろを向いた瞬間に股間からカードを引き抜いてハンカチの下に隠す

子供達の方に向き直ってハンカチの下から仰々しくポケモンカードを出現させる

 

 

単純でしょ?

でも本当に騙されるんだから、子供って

もう称賛の嵐、スタンディングオベーション

気持ちいいことこの上ない

 

 

 

 

さて、先日

 

たまたま仕事のタイミングが合った日があって

子供達を小学校まで迎えに行ったのだ

 

小学四年の長男は友達と帰るだろうから、小学三年の長女と一年の次女を校門前で拾って帰ろうと思ったんだけど、運よく全員一気に拿捕

結局、長女次女+長男&長男の友人の計四人を引き連れて帰ることになったのだ

 

 

道すがら、何かのきっかけで長女・次女が父のマジックの凄まじさを長男の友人に自慢し始めた

 

長女「ウチのお父さんな、凄いねんで」

 

次女「魔法使えるんやから」

 

長女「コーラの色とか消せるねんで」

 

次女「飲んだジュースの空き缶も元に戻せるしな」

 

長女「手の中からハンカチも出せるねんで」

 

父を褒めちぎる子供達、心地よいことこの上ない

 

 

長男「そうや、この前なんかハンカチの中からポケカポケモンカード)だしてくれたもんな」

 

 

 

ここで次女が言い放った一言

 

 

 

「しかもな、チ〇コ膨らんでたんやで!」

 

 

 

 

・・・・気付いてたんなら言いなさいよ

 

 

一瞬、股間にカード仕込んでたのを見破られてたのかって思ったね

ウチの次女、観察力凄いからね

 

だけど違った

 

次女@小1はどうやら、それはそれで別のマジックかと思ったらしいんだよね

ポケカを出しつつ股間も膨らむ、みたいな

 

だから「どうよウチの父ちゃんは」的な感じで長男の友達に自慢したんだよね

「凄いでしょ」って

 

 

だけど長男の友達はもう小4だからね

 

少し恥ずかし気にこう言いました

 

 

 

「それは・・・・・言ったらアカンやろ・・・・・・」

 

 

 

彼の中で「凄い」の意味が明らかに変わっていくのを私はなす術もなくただ見守るしかなかったんだよね

 

 

 

 

みんながそれぞれに、それぞれの年齢に見合った勘違いをしてる

 

 

 

 

そして私だけがただひたすらに恥ずかしい

 

 

 

 

 

 

そんな・・・・・そんな昼下がりの出来事でした