鬼から電話。
ご存知でしょうか。
子育て期にしか需要がない幻のアプリ。
言うことを聞かない子供達を意のままに操ることができるという神のアプリ。
そして乱用すれば使うもののココロまでも鬼に変えてしまうという悪魔のアプリ(ウソです)。
あまり頼りすぎてはイカンなぁと思いつつ、ついついその神通力にすがりついてしまう罪深い父なのです。
さてこのアプリ、使い方は至って簡単。
パッと画面を開いてイイ鬼がいないかサーッと見回して自分好みの鬼やら化け物を見つけたらソイツをポチッとご指名するだけ。
・・・・・なんかイヤな書き方だなコレ
あとは呼ばれた鬼さんが電話をかけてきて、ドスの利いた声で適当にビビらせてくれます。
しかしこのアプリの神通力はそこじゃないんです。
このアプリの凄いトコ・・・・・それは・・・・ななな、なんとアプリを起動しなくても子供達が言うことを聞くようになるとこなんです!
メカニズムを簡単にご説明しましょう。
鬼から電話を見せる
⇒あまりの怖さに衝撃を受ける(実際はあまり怖くない)
⇒二回目からはメイン画面を見るだけでビビる
⇒なんなら携帯をイジるだけでアプリを起動しているのではないかと勘繰りだす
⇒最終的に「おに・・・」という単語だけで拒絶反応を示すようになる
昔話の鬼って子供の教育のために生れてきたのかも・・・
そんなことをフト考えたりして。
そんなこんなでウチの子達もあまりに愚図る時は
「さあ、そろそろ鬼さん・・・」
と言うだけでビシッと言うことを聞くようになりました。
実際鬼から電話を見せたのは遥か昔、ホンの数回程度です。
それが今となってもその効力を維持し続けているとは・・・・
即効性と持続力を兼ね備えた、まさに神のアプリ。
しかし使用に際しては十分ご注意下さい。
このアプリを子供に見せている時のアナタの顔がすでに鬼のよう・・・・・略
それはそうと、このアプリを使ってるうちに面白いことを発見しました。
子供三人、それぞれ反応が全く違うのです。
長男@6歳
さすがはパンダ組筆頭格かつ日本男児なだけあって、電話をチラつかせてもあからさまにビビった様子は見せません。
それでもチラチラとこちらを気にしているのはその目つきからも明らかです。
フフフ、せめぎ合ってますなぁ恐怖心とプライドが。。。
長女@4歳
・・・・・完全に取り乱します。
あまりに食べるのが遅すぎる時などにチラつかせてみると
「いやあああああああぁぁぁぁぁぁぁごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃぃぃぃ食べるから食べるから今すぐ食べるからああああああぁぁぁぁぁぁ」
叫び続けて一向にご飯が進まなくなります。全くの逆効果でした。
つい最近も、朝なかなか起きようとしない次女に
「さて、そろそろ鬼さ・・・」
みなまで言う前に、トイレでおしっこをしていた長女がズボンとパンツを足首まで下げた状態で鉄砲玉のように飛び出してきました。
「あかーーーーーーんやめてやめてやめて~~~~コラ次女アンタはやく起きなさいよぅ!!鬼さん呼ばれちゃうでしょうがぁぁ!!!!」
いや長女、お前関係ないからひとまずちゃんとおしっこ出してこいよ・・・
次女@3歳
一言で言うと気丈です。
コイツに限ってはまだ小さいため、脅しだけではなかなか通用せず実際に画面をチラ見させる必要があります。
長女と同じくご飯が進まない時に見せたのですが、画面を見るなり泣きそうだった顔がキリッと引き締まったかと思うと、おもむろに「ぶぶぶぷぷうぅ」と唾を吐きかけてきたのです。
父さんの買ったばかりのiphoneに向かって・・・・・
なんかしらんけど戦わねばって思ったんでしょう。
不幸なことに食べてる最中だったから、米とみそ汁の具が混ざった唾液が大量に新品の携帯画面に吹き付けられました。
「あぁぁオレのアイフォンがあぁぁ・・・・やばいケースにニンジン入りこんだわ・・・うわっっフィルムに味噌汁がしゅみていくぅ~~~」
鬼から電話 Vs 次女
次女圧勝