ついに重い腰を動かした。
父、動きます・・・ってね。
最近地球様がお怒りモードなのは確かだ。
これだけ異常気象が続けばさすがの私でも気付く。
だからいずれ来るであろう南海トラフ地震や大津波、超大型台風などに備えて本格的な準備を始めることにしたのだ。
備えあれば憂いなし。
ムダ金になってしまう可能性もあるわけだが、使わずに済めばありがたいことだと諦めもつくだろう。
ということで吟味に吟味を重ね、重要度の高いものから少しずつ備蓄を始めることにしたのだ。
もちろん嫁さんがチョコチョコといろんなものを蓄えてたのは知っている。
しかしこういうのは系統だてて優先度の高いものから重点的にそろえる必要がある。
でないとお金がいくらあっても足りない。
今回はそれを一から見直したというわけだ。
外来診療で腐るほどお目にかかるケース。
なんか最近調子悪いからサクッと点滴してください、っていう人。
まさに点滴万能論、点滴神話説。
適当にハイハイって点滴するのだが、中に入ってるのはタダの水と塩。
そこにわずかな糖分とかアミノ酸とかビタミンが入ることもあるにはあるのだが、基本は水と塩。
別に意地悪くそうしているわけではない。
実際それしか入れることができないのだ、腕に見えてる細い血管(末梢血管)を使う場合には。
生きてくのに必要なカロリーを本気で点滴に入れようとするのなら、末梢血管ではなく中心静脈と呼ばれる体の深い部分にある太い血管にカテーテルという管を入れ、そこから濃度の高い液を注入しなければならない。
そんな濃い液体を末梢血管から入れたら、すぐに血管が潰れて使えなくなってしまう。
ではなぜ一般的な点滴の中身がただの水と塩なのか。
それは水と塩が生物にとって最も大切だから。
カロリーなんか無くても水と電解質さえあればかなりの期間生きのびることが可能なのだ。
もちろん痩せ細るけど。
話が逸れてしまったが、そんなわけで重要度が最も高いのは水。
なるべく長期保存可能なものが良い。
今回はこれを購入。
必要量を一気に揃えるのは無理があるため、少しずつ買い足していく。
そうすることによって賞味期限もバラけるので、期限の近いものから使用してローテートすることができる。
これにポカリスエットの粉末を組み合わせればもう最強。
例え固形の食糧が無くても、水にポカリの粉末を混ぜるだけで簡単に電解質やブドウ糖の補給ができる。
しかも粉末だから賞味期限以上の長期保存も可能なはず。
これだけでも支援物資が届く数日間を十分生き抜くことが可能だ。
さて、水さえクリアすれば一安心。
それでは次に重要なものは何か。
ここは意見が分かれるところだろう。
おそらく食糧という意見が多いはず。
しかしここで私は敢えてのトイレ推し。
固形物を食べてなくても出るもんは出る。
ウンコの大部分は剥がれ落ちた腸管上皮や腸内細菌であり、絶食しててもウンコは出る。
逆にオシッコは水を飲まなければいずれ出なくなるが、ウンコと違ってオシッコが出ないのは命の危機に瀕していることを意味する。
医学的には一日尿量が400mlを下回れば乏尿と呼ばれ、危険な兆候と認識される。
逆に言えば最低400ml出ていれば何とか合格ということだ(もちろん体格によって多少の補正は必要だが)。
ちなみになぜ400mlなのか。
これにはちゃんと根拠がある。
ヒトは水に余分な電解質や老廃物を溶かし込んでオシッコとして捨てている。
摂取できる水が少ない場合、なるべく少量の水にギリギリまで不要な物質を混ぜ込む、いわゆる濃縮尿をつくることができるのだ。
一日に捨てなければならない老廃物の量は決まっており、それを最大限に溶かし込むために必要な水の最低量が400mlというわけだ。
※一日に最低400mlの水を摂取していればよい、という意味ではない。400mlの尿を作るにはそれ以上の水分摂取が必要だ。
というわけで水さえ飲んでいれば大も小も必ず出続ける。
だから簡易トイレは水の次に大事なのだ。
さて、トイレ選びの際に忘れてはいけないのがニオイの問題。
一般的にウンコの方が強烈なニオイを発すると考えている人が多い。
しかし、だ。
あなどるなかれ、尿、だ。
医療の現場でも尿臭はしばしば問題となる。
放置された尿というのはかなり強烈な悪臭を放つのだ。
有事の際には簡易トイレで済ませたモノを廃棄できず、何日間も家に置き続けるというシチュエーションが十分考えられる。
だから簡易トイレの機能として凝固剤が付いているというだけでは心許ない。
できれば強力な脱臭、防臭能を有するものが良い。
というわけでコレを選択↓
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実際、凝固剤のみの非常用トイレよりお値段は相当高め。
使うかどうかわからないもののためにこの値段を払うのは正直迷う部分もあったのだが、そのために重要度を順位付けしたのだ。
私の場合簡易トイレは重要度が上から二番目だったわけで、それに対して金をケチるべきではない。
より優先度の低いものを安く済ませて帳尻を合わせれば良いのだ。
三番目に重要度が高いのがコレ↓
Alleygem サバイバル シート 地震 防災 用品 大判 160x210cm グッズ 避難 断熱 非常 アウトドア エマージェンシー ブランケット 【6枚】
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エマージェンシーシート。
折りたたんだ状態ではポケットティッシュ程度の大きさだが、広げてスッポリかぶるとアルミニウムのシートが体熱を反射し、保温・防風・防水効果を発揮する。
特に保温効果は抜群らしく、汗ばむくらいに温まるのだとか(逆に中で結露するという問題はあるようだが)。
冬山登山などで活躍しているアイテムらしく、持っていて損はないと判断。
値段は100円〜1000円台とピンキリだが、性能に大差はなさそうなので安いのを複数個購入した。
車にも2、3個積んでおけば出先での被災、不意の車中泊にも対応できそうだ。
四番目にようやく非常食。
これはもう日持ちがして栄養価が高ければ何でもよい。
お値段の張るものとして水を入れると温まる機能が付いているものなどもあるようだが、非常時に贅沢は言ってられない。
ノーマルなアルファ米やら乾パンを少しずつ購入していく。
五番目はコレ↓
これは正直必要かどうか迷った。
だけど孤立無援の状況となった際、携帯電話まで使えなくなってしまったら気持ちが折れてしまいそう。
基地局まで破壊された場合に果たして携帯電話が機能するのかどうか甚だ疑問ではあるが、やはり外界とつながる最後のパイプラインとして電池切れだけは何としても避けたいものだ。
ということでいざとなったら太陽光で発電できるソーラーチャージャーを選択。
パネルが一枚しかないタイプでは発電効率が悪くなかなか満充電できないという口コミを信じ、パネルが4枚付いているタイプのものを選択。
まだ実物が手元にないため、実際どれくらい使いものになるのかは不明。
ひとまず私の中で優先度の高い順に五番目までご紹介した。
人によって優先順位は様々でなかなか一般化できないとは思うが、少しでも生き延びる可能性を高めるために何を選択するか、これからも人の防災リュックをチラ見しながらカスタマイズしていこうと思う。
ちなみに私が今真剣に検討している6番目の防災グッズがコチラ↓
ニチネン 発電機 ジーキュービックG-cubic カセットボンベ・ガソリン2WAY式 KG-101
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ガソリンでもカセットボンベでも、どちらを燃料としても使える発電機。
発電量は大したことないのだが、停電が続く中で最低限の電化製品を使うことができるというのは心強い限りだ。
ただしお値段10万円前後と高価、かつ総重量約15kgと嵩張るのが難点。
いざという時が来なければホントに無駄以外の何物でもない。
だけどな・・・・・
発電機な・・・・・
エンジンがついてるってだけで男心を妙にくすぐるのな
これを買うことで今後キャンプとかBBQなんかのアウトドア派に華麗に転身、なんてのもアリだしな
ま、こちらに関しては嫁さんをゆっくり説得していこうと思う。