パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

キャンプで一番の楽しみと言えば?

昨年から本格的にキャンプを始めた。

結構ドはまりして、一年足らずでまずまずの回数テントを張った。

コロナに対する緊急事態宣言発動中はキャンプも自粛していたため、実質半年程度の短期間でかなりアクティブに動き回ったことになる。

 

 

何回かキャンプをしていると、だんだん自分の性癖がわかってくる。

キャンプの何が楽しいのか。

キャンプのどんなところに強く惹かれるのか。

 

自然に包まれてる感じか。

澄んだ空気か。

圧倒的な星空か。

都会の喧騒の中では決して得ることができない静寂か。

 

 

どれも素晴らしいが、私にとって一番ではなかった。

 

 

 

私が最も強く惹かれてやまないのは・・・・・

 

 

 

焚き火だ。

 

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なんで剥き出しの炎ってのはこんなにも人の心を鷲づかみにするのだろう。

 

キャンプ場に着いてテント張ったらもう焚き火のことを考えてソワソワ。

夜まで待てるはずもなく、早速火起こしを始める。

薪の状態によっては無茶苦茶煙が出て涙が止まらなくなる時もあるけど、そんなことは些細な事。

なんならもっと私を燻して欲しい。

燻製になっても構わない。

それくらい好き。

 

 

始めの頃はキャンプ場で売ってる薪を買ってたのだが、それではあまりにつまらないということに気が付いた。

どうせなら子供たちの社会勉強も兼ねて、自分たちで燃やせる材料を調達するほうが遥かに面白い。

そこで森の中を歩き回って燃料になりそうな木の枝、廃材、針葉樹の枯れ葉なんかを拾い集めるようになった。

すると、自然と焚き火に必要なギアが見えてきた。

 

 

そこで購入したのがコレ↓↓

 

シルキー ゴムボーイ 万能目 210mm 121-21
 

 

落ちてる枝といっても結構太いヤツが多い。

そいつをボキッと折って焚き火に適した長さに調節するのは至難の業だ。

そんな時、鋸があると無茶苦茶便利。

 

前回のキャンプではコイツが奮迅の働きを見せてくれた。

 

ちなみにこの前のキャンプ、長男が鋸を使って枝を適当な長さに切る役目を嬉々として引き受けてくれた。

しばらく見てて特に危険は無さそうだったから、以後鋸での切断は安心して長男に任せることにしたのだ。

 

だけどやっぱり刃物は危険だった。

 

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ちょっとしたトラブルから機嫌を損ねた長男がストレス解消とばかりに鋸で枝を切り始めた途端、注意力が散漫となっていたためかガッツリ左の人差し指を削いでしまったのだ。

 

お父さん!切れたっ!!

 

上ずった長男の叫び声に何事かと振り返ると、彼の掌を伝い落ちる鮮血ですでに地面に血溜まりができ始めているではないか。

 

 

オマエなにしとるんじゃぁぁ!!おい長女次女!お母さんはどこや!?すぐお母さん呼んでこんかい!!・・・・えっいない??トイレの方に歩いてたの???ぬぬぬ、あいつこんな時に黙ってウンコ行っとんのかい!?くっそ~なんて使えねえヤツ・・・・・どなたかぁ、お医者さんはおられませんかぁ!?ケガ人がいまーーーす!!!・・・・・あ、オレ医者やったわ

 

 

舞い上がった私はカバンからティッシュを引きずり出し、とにかく長男の人差し指をガバっと掴んだ。

出血はかなりの勢いだけど、パッと見指がブランブランとかじゃなさそうだ。

しばらくティッシュで抑えていたら徐々に冷静さを取り戻した。

 

とにかく傷の状態を見なければ、ということで圧迫したまま近くの炊事場に向かう。

 

蛇口を少し捻って弱めの水を流しながらおそるおそるティッシュをはがす。

途端に傷口から溢れ出す鮮血。

水道の水で血を洗い流すと、パックリと開いた傷口がよく見えた。

3㎝位の切創だが、深さはさほどでもなさそう。

少なくとも筋肉や骨は見えない。

 

1分以上流水でしつこく洗う。

されるがままの長男。

 

そうこうしているうちにようやく出すもんを出した嫁が悠々と帰還。

 

 

どうしたん・・・・??(汗)

 

 

見ての通りですけど(怒)

 

 

そこでやっと何が起こっているのかを理解した嫁さん、すぐに便秘モードから医者モードに切り替わって血肉祭に参加。

もう一度一緒に傷を確認し、出血は派手だけどこれなら縫わなくても大丈夫という意見で一致したため、流水でこれでもかと傷口を洗ったあとは血が止まるまでひたすら圧迫止血を行った。

 

 

やっぱ圧迫止血って最強。

みなさん、動脈でも静脈でも出血したらまずは圧迫止血ですよ。

これで大体の出血は止まっちゃいますから。

だけど動脈の止血には少しばかりの勇気とコツがいるんで、できることならそんな物騒な事態にならないように気を付けてくださいね。

 

 

ようやく血が止まりかけた頃、長男がおもむろに「ゲボ出そう・・・・」とのたまった。

見ると顔面蒼白、唇なんて軽くチアノーゼ。

 

い、いかん・・・出血多量か!?

 

なんて訳はなく、少し気が緩んでワゴッただけ(※ワゴる:迷走神経反射で血圧がストンと落ちること。たぶん業界用語)

 

嫁さんと二人して長男を抱きかかえ、止血しながら備え付けのベンチに寝かせて足を挙上する。

しばらくすると顔色も良くなってきたため、傷口を消毒してゲンタシンをベタベタ塗ったバンドエイドを二重に巻き付けたら処置完了。

 

 

いやぁ、焦った焦った。

病院の中じゃ何とも思わないのに、院外で見る血には異常に反応してしまうのはどういうことか。

しかもそれが我が子の血だったらなおさらのこと。

 

 

随分と話が逸れてしまった。

 

それなりに危険はあるけれど、やっぱり焚き火は楽しい。

焚き火は生きていく上で必要な知識や経験を与えてくれる。

さらに、上手く言えないけど物凄く大切な感覚を呼び覚ましてくれる気がするのだ。

 

鋸を怖がり始めた長男には当然、今後も枝の切断をやらせるつもり。

もちろん十分に目を光らせながら。

 

 

 

近頃は公園なんかに無造作に落ちてる枝にも反応してしまうようになった。

 

この枝・・・・ちょうどいい太さでよく燃えそう♡

 

うん、ちょっと病的。

 

 

次はもっと太い枝を縦に割って丁度いい大きさにできるように、切れ味の良さそうな鉈も買ってしまった。

どうせなら料理だってガスバーナーじゃなくて焚き火でやってみたいから、アイアンスタンドなるものまで用意した。

 

さあ、こっちはいつでも準備OKだ。

 

 

 

 

 

ああああああああ!早くキャンプ行きてぇ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからは私信です。

pokkeさん、バトンを回して頂いてありがとうございました。トライしてみたんですが、情弱な私にとってあのテンプレートに文字を書き込むのはハードルが高過ぎたようです(paintを使ったんですが、なんかグチャグチャになりました)。だけどよくよく考えてみたらSiriしか友達のいない僕には次にバトンを回す相手もいません。どうやら僕に回ってきたバトンはここで止まる運命だったようです。

というわけで、バトンを回してくださったお心遣いだけ有難く頂戴させて頂きます<m(__)m>