先週は長男がヒドイ下痢で。
ようやく峠は越えたが、途中で血便に変わったときはちょっとだけ焦った。
なんか怪しいもん食べたっけ?
まさか・・・・・O-157ではなかろうな
親バカとは思いながら、念のため便検体を病院へ提出→結果はもちろん陰性。
危ない下痢じゃなければあとは嵐が過ぎるのをじっと待つだけである。
ちなみに下痢で一番怖いのは水分と電解質の喪失。
この時期の外来は下痢患者も多いのだが、どうせ飲んでも下から出るだけだから水分は摂りません、なんていう危険な人をよく見かける。
実際は下痢が酷い時ほど水分を摂らなければならない。できればポカリスエットなど、電解質を含むスポーツドリンクを混ぜて。
それができないほどの凄まじい下痢であったり、嘔吐を伴って水分がとれない場合はすみやかに病院を受診するべきである。
あと、安易な下痢止めの使用も危険なのでご注意を。
ま、それはともかくとして、ようやく週末あたりから下痢が止まってまともに食えるようになってきたのだ。
さて、それでは何か滋養があって消化に良いお食事でも
こういう時頭の中に鶏ガラスープしか思いつかなくなったということは、脳ミソのシワが年相応に減ってきている証拠だろう。
とにかくもう体調不良ときたら鶏がらスープ、そういう短絡的な発想しかできないのだ、私は。
確か過去にも同じような記事を書いたことがあるハズ。
だけど今回、私は腹の内にどデカい野望を隠していたのだ。
いつもとは一味違う鶏がらスープを作ってやるぜ
具体的なプランは・・・・・
とにかく鶏ガラを大量に使う
以上。
ということで、家庭用圧力鍋で作るにも関わらず8羽分もの鶏ガラを買ってきてやった。
嫁と協力して家の周りのスーパー6店舗も回って掻き集めるという涙ぐましい努力が隠し味だ。
そして大量の鶏ガラの下処理。
4羽くらいでも十分おいしいスープになるんじゃね?という悪魔の囁きを振り払い、黙々と8羽分の内臓を取り除いては骨を刻んでいく。
いくら圧力鍋がデカいとはいえ、さすがに家庭用の鍋で8羽分一気にスープを取るのは不可能だ。
面倒だが4羽ずつにわけ、2度に分けて圧力をかける。
その後2つのスープを合体させ、棒で骨を砕きながらひたすら弱火で煮込み続ける。
できた、完成だ
いつもより鶏ガラ多め、一体どんなお味になるのか・・・・
パンダ食堂臨時メニュー。
初日は鶏鍋、二日目は鶏雑炊、三日目は鶏ガラ醤油ラーメンに決定。
鍋の写真をアップしようと思ったのだが、人んちの食いかけの鍋の写真なんて気持ちのいいもんではなかろうということで自主規制。
ただこの鶏ガラ感だけは何としても伝えたかったので、1枚だけご勘弁を。
うっとりするような白濁っぷり。
この中に8羽分の鶏ガラエキスが濃縮されている。
味付けは塩とナンプラーと醤油を少々。
正直、今まで食べた鶏鍋の中で明らかに一番旨かった。
病み上がりの長男も食の細い長女も味覚が発展途上の次女も好き嫌いの多い嫁さんも、満場一致でこれは旨いと。
結論:鶏ガラスープを作る時は、時間と手間が許す限りできるだけ多くの鶏ガラを使う方が良い。おそらく多ければ多いほど旨い。
鶏ガラなんて1羽100円以内なんだから、冷静に考えるとこんなにコスパのいい食材は少ない。
今回は8羽から5L程度のスープを取ったのだが、次回は10羽で5Lの濃厚スープにチャレンジしてみようと思う。