パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

実録:パンダ組抗争事件

これは新年早々我が家で繰り広げられた、血で血を洗う抗争の一部始終である。

 

 

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事の発端は正月、近くの公園で子供達を遊ばせていた時のこと。

 

父と母に子供三人、犬まで加わってタカオニに興じていた。

 

とうに四十路を超えているとはいえ、こういう時には子供以上に全力投球する父。

例え相手がまだ3歳の次女とて容赦はしない。

 

オニになって必死に追いかけてくる次女に対し、あろうことか突きだした尻を憎たらしくペチペチと叩きながら

「こっこまぁでおっいで~~ヴェロヴェロバアァ~~~」

とかやっていたのだ。

 

そのあまりにエゲつない大人げのなさに、嫁は軽い吐き気を覚えたという。

 

 

しかしその時、嫁はある異変に気が付いた。

 

思わず子供達の前でその異変を口走る。

 

 

「アナタ・・・ズボンにウンコ付いてる・・・」

 

 

その時私はグレーのスウェットパンツを穿いていたのだが、嫁が言うには丁度お尻の部分(体の硬い私からはどうしても見えないところ)に薄茶色のシミが付いていたのだとか。 

 

それを聞きつけた長男が飛んできて、鬼の首でも取ったかのように

「うわっ、、お父さんウンコついてる~~~~~」

と囃し立てた。

 

当然の流れだ。

 

 

 

オイオイオイ、オレ四十路過ギテンダゼ(怒)?

 

そのオレが漏らしたとでも言いたいのか!?

 

・・・・・落ち着け、取り乱すな

ここで取り乱せばすこぶる怪しい

そもそも付いてるもんがウンコと決まったわけじゃない

百歩譲ってウンコであったとしても、発生源がオレと決まったわけでもない

なにより嫁も長男も、ハナからオレが漏らしたとは一言も言ってない

 

ていうかこんなデリケートな問題、子供達の前で口走るなよな・・・

 

 

ヒートアップしそうな感情をなんとか落ち着かせ、冷静に状況を分析する。

 

さっきどっか座ったっけ?

あっブランコ・・・

その前にベンチにも座ってる・・・

 

ていうかそもそもこのズボン、いつ洗濯したっけ??

 

頭をフル回転させるが、どんなシミなのかも確認できていないため何とも言えない。

 

ただ一つわかっていることと言えば・・・・・今日のオレは大丈夫、失禁してないってことだけ。

さすがにライト・ナウで失禁してたら記憶に残ってるわ。

 

 

しかし、嫁さんが犯人を私だと断定しているのはその雰囲気からもビンビン伝わってくる。

もちろん長男もそう思っているのだろう。

 

当の本人だって100%の自信は無い。

 

なぜ皆が私を疑うのか、そしてなぜ私自身も私を信じられないのか。

 

 

それはもちろん、私が前科者だから。

 

pandamonda.hatenablog.com

 

 

もはや外で呑気にタカオニしてる場合ではない。

すっかり意気消沈した私は、パンダ組組員を引き連れて早々帰宅の途についた。

 

 

家に帰った後、詳細な実況見分が始まった。

即座にスウェットパンツを脱いでお尻の部分を観察する。

 

確かに・・・・100円玉程の楕円形のシミがついている。

 

色は薄茶色。

 

 ・・・・ウンコ漏らしたと思われても仕方がない

 

だけどコーヒーをこぼしたと言い張っても決して無理のない色。

 

・・・・お尻の部分に?という疑問は残るが

 

 

ええい、もう四の五の言っても仕方がない

内側から染み出たもんならきっと裏側にもベットリ色が付いてるだろうよ!

 

思い切って裏返してみると・・・・・

 

 

付いてました、シミ

 

 

付いてたんだけど、表側よりは薄い。

しかもシミの場所がどうも失禁にしては高すぎる位置。

 

 

以上の状況証拠より、このシミは内因性ではなく外部よりもたらされたものであるということが立証されたわけだ。

 

嫁も長男も7割方それで納得してくれた。

長女と次女は全く興味が無さそうだ。

 

 

ふぅ、なんとか今回も父親としての威厳を保つことができた・・・・

 

 

 

残りの3割腹の中で何考えてんのかわからない嫁と長男にかすかな不安を感じつつ、さぁ今年も張り切ってイコー!!って決意を新たにした2019年新春の出来事。

 

次女とコナンの共通点

今の時代、コナンと言えば大半の人が「名探偵コナン」を思い浮かべるのではなかろうか。

 

ここで真っ先に未来少年コナンが頭に浮かんだお方・・・・強くシンパシーを感じます。

 

とにかく大好きなアニメだったのだ、この「未来少年コナン」が。

 

 

未来で起きた最終戦争以降を舞台に、ラナと呼ばれる少女をめぐる少年コナンと科学都市インダストリアの戦いを描いたアニメシリーズ。

 

宮崎駿の初監督作品ということでも有名なアニメである。

 

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主人公であるコナンという男の子、これがムチャクチャ男前。

顔は普通だし声はのび太なんだけど、生き方が男気の塊というかなんというか。

 

だけど特筆すべきはその超人的な身体能力。

おそらくケンシロウより強い。

ラナを守って孤軍奮闘する姿はまさに鬼神そのものである。

 

 

さて、私はこのアニメをタイムリーに見たわけではない。

小学生の頃に再放送で見ていたのだと思う。

 

しかし早熟な私は、小学生にして未来少年コナン」の隠されたメッセージを見切ってしまったのだ。

 

 

このアニメ、表向きは自然と人間の共生や科学技術偏重の危険性に警鐘を鳴らすことが主題であるかのように見える。

 

私も最初の頃はそう思っていた。

 

しかし回を重ねるにつれて、作者が本当に伝えたかったことは別のところにあると気付いてしまったのだ。

 

 

 

そう、一言で表すなら

 

 「足趾力(そくしりょく)」

 

間違いなくコレ。

 

とにかく足指の力を鍛えろと。

 

 

もしコナンに足趾力が無ければこのストーリーは成り立たない。

おそらく作中で100回は死んでいただろう。

 

 

彼を超人たらしめる足趾力。

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 とりわけ第1指と第2指の力が凄すぎる。

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お気付きだろうか。

使うのはなぜか左足ばかり。

 

きっと利き足なんだろう・・・・どうでもいいけど。

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とにかくこのアニメは足趾力の重要性を説いた作品なのである。

 

足の指を鍛えましょう!

なんかいいことあるかもよ!!

 

 

・・・・知らんけど

 

 

 

さて、ここでようやく我が家の次女の登場である。

齢3歳、しかも女子。

 

なのに驚くほど強靭な足趾力の持ち主なのだ。

 

ご飯をダラダラ食べて一向に進まない時、しびれを切らせた父母が強制的にベビーチェアから降ろそうとした瞬間、泣き喚きながら足の指で椅子の角っこを挟み込んで離さなくなる。

むりやり降ろそうと力ずくで抱き上げると、次女の指間でガッチリ挟まれたソコソコ重いベビーチェアが持ち上がるレベル。

もはや体はほとんど椅子を離れているにも関わらず、最後に残した指二本で椅子をたぐり寄せ、時にこちらを遥かに凌ぐ力でもう一度椅子に座ってみせるという離れ業を繰り出すのだ。

 

 

まさにコナンそのもの。

 

できればラナであって欲しかったけど。

 

 

だけどキャラ的には「となりのトトロ」のメイちゃんに一番近い気がする・・・

新年早々ウ〇コを食べた話

私事ですが、新年早々ウンコを食べてしまいました・・・・

 

いつかやるだろうと思ってたんですが

いつ食べてやろうかと散々迷ってたんですが、やっぱりこれはもうオメデタイ日に皆で食べるのが良かろうと。

 

 

だからあえて正月にデビューさせました。

 

私のウンコ。 

 

 

 

もちろんただのウンコではありません。

 

 

 「雲古」です。

 

 

ご説明しましょう。

 

私が手塩にかけて育てたカラスミ(魚卵の塩漬け)のうちの1本です(全8本、味見で1本食べてしまったので残り7本)。

 

何を隠そう私は自家製カラスミ1本1本に名前をつけている哀しい中年なのです。

その中でも一際大きくて赤黒い個体に敬意を表して付けたコードネーム、それが「雲古」です。

 

詳しくはコチラに→(唐墨日記 ~ 自家製カラスミ作製録 その③ - パンダ組の日常

 

 

 

8兄弟の中で最も正月を飾るにふさわしい風格をもつ「雲古」、コイツを今回実家に持ち帰ったわけです。

 

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見て下さいこの堂々たる雄姿。

どこに出しても恥ずかしくない雲古っぷり。

無造作にそこらへんに置いてたらワンちゃんの粗相としてティッシュで掴んでポイしてしまうレベルです。

 

 

コイツをコンロで軽く炙る。

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炙りすぎた・・・・・

 

焼き雲古です

 

 

そこはかとなく不安がよぎります。

 

 

熟成を始めて一ヶ月・・・

 

 

・・・・ホントに食えるのか、コレ

 

 

 

切ってみます。

中は意外にレアっぽいです。

 

そしてなによりもセンスを感じない盛りつけです。

 

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思い切って一切れ口に放り込みます。

 

 

 

むむむ・・・・・ 

 

 

 

う・・・うまい!!

 

 

見栄を張ってるわけでもなんでもなく、もう絶妙の塩加減とネッチョリ感。

軽く炙ったため外側はカリカリで香ばしく、中身はレアで濃厚。

 

 

これは思ってた以上に上出来だわ

 

嫁さんも実家の面々も大絶賛。

もうひたすら酒がススム君。

 

強いて言うならば、塩味が控え目なためあまり長期間の熟成には耐えられそうにない印象。

 

 

仕方がない・・・・あと6本、少しハイペースで消費していきますか

 

 

ますますアルコールが増えそうな気配ムンムンの2019年幕開けです。

 

 

というわけで、本年もどうぞよろしくお願い致しますm(__)m

 

カルタあるある

一昔前、我が家ではことわざカルタが流行っていました。

とは言えまともに勝負できるのは年長の長男と、良くても年中の長女まで。

保育園児の次女(当時2歳)はまぁ・・・その場で浮かれてるだけ。

 

 

さてある日、父がことわざの上の句(というのでしょうか?とにかく前半部分)を読み、子供達と嫁さんがかるたを取り合って遊んでいたのです。

 

 

「渡る世間に・・・」

 

父が大声で上の句を読み上げた次の瞬間、

 

 

「・・おにはなし」

 

誰よりも早く、次女がボソッと下の句を答えたのです。

勝負に参加していないと思い込んでいた次女が。

 

 

父と母は目を見合わせましたよ。

 

「こ、この子まさか・・・覚えてるの?・・まだ2歳よ??・・・もしかして・・・・・・・天才!?」

 

時として子供の能力というものは親を以てしてもナカナカ見抜けないことがあります。

 

 

しもた・・・・・今までスルーしてたわ

 

 

いやぁ、焦りましたね。

もしそうであれば膨大な時間のロスです。

今からでも即座に英才教育へと舵を切らねばなりません。

 

急いで父が確かめます。

 

 

「オイ次女、つぎ行くぞ。縁の下の・・・?」

「おにはなし」

 

「かわいい子には・・・?」

「おにはなし」

 

「泣きっ面に・・・?」

「おにはなし」

 

 

うん大丈夫

この子フツウや、フツウの子や

 

あ~良かった・・・

 

チョット期待した部分もあったけど、やっぱり普通が一番やわ・・・

 

 

いやホントそう思ったんです。

このまま普通のペースで生きていってくれるのが一番うれしい。

 

 

ただ、次女の名誉のためにこれだけは言っておきたいのです。

 

 

「捕らぬ狸の・・・」

「かわざんようぅっ!!!」(←次女)

 

このことわざだけはなぜかしっかりと覚えているんです。

 

間違って次女より先に取ってしまおうものなら・・・・阿鼻叫喚。

 

 

 

以上、どこの家庭にもありがちなカルタ にまつわるエピソードでした。

 

 

前回で最後っぽいこと書いときながらダラダラ続けてますが、おそらくこれが今年最後の更新となりそうです。

とか言いながら明日は以前書いた元変態のO(オー)と飲む予定のため、気が向けば何か書くかもしれませんし書かないかもしれません。

 

ということで、今度こそ皆様良いお年を!!!

思ひでシリーズ 2018年総集編

また一年が終わってしまう。

月並みではあるが、長いようであっという間だった。

 

自分にとってこの一年を漢字一文字で表すと「穴」

 

穴を埋めるように必死にもがいた一年だった。

 

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それはそうと、せっかくブログを書いたんだから時系列で振り返ってみよう。

 

 

1月

無我夢中でほとんど何も覚えていない。

とにかくもうひたすらしんどかった・・・

 

 

2月

この日常を切り取っておくためにブログを始めた。

なんのかんのとここまで続くとは・・・自分でもビックリだ。

 

 

3月

人生でおそらく最後の卒業式。

医局というヒエラルキーの頂点に君臨する教授より突如大学院への進学を仰せつかって苦節4年(最後の方は外病院で働いてたけど)、ようやく御奉公が終わった。

おかげさんで40歳過ぎても学割効かせて散髪に行くことができたんだけど。

だけどもう学生は金輪際ご免だ。

 

 

4月

学生という立場ながら、昨年の4月から外病院に出向していた。

ということでこの職場も2年目となり、週末の土日に休みがもらえるようになった。

もともとかなりユルイ職場である上になぜか当直業務まで免除となったため、仕事のストレスという点では今までの人生で一番ラクをさせてもらっている。

どれくらいラクかというと、日中にちょいちょいブログを書く時間があるほど。

ま、近々また異動だろうけど。

 

 

我が家にフレンチブルドッグを迎え入れた。

相変わらずウンコを食べている。
pandamonda.hatenablog.com

 

 

5月

特に書くことがない。

平和な日々。

 

 

6月

特に書くことがない。

穏やかな日々。

 

 

7月

お泊り保育のため、生れてはじめて親元を離れた長男。

なんかものすごく記憶に残っている。

次女のオムツトレーニングと連作でお気に入りの記事。

pandamonda.hatenablog.com

pandamonda.hatenablog.com

 

 

8月

家族旅行で沖縄へ行ってきた。

まだ半年もたっていないのに異常なくらい懐かしい・・・ 

pandamonda.hatenablog.com

 

 

9月

私が大学の6年間を過ごした&嫁さんの実家がある〇✖県へ帰郷した。

まだ半年もたっていないのに異常なくらい懐かしい・・・

pandamonda.hatenablog.com

 

 

10月

肺炎になった。

ブログをやめた。

 

 

11月

肺炎が治った。

出戻った。

 

 

唐墨作りにチャレンジした。

ちなみに自分的には唐墨日記③の最後、名付けの段落が大層気に入っている。

pandamonda.hatenablog.com

 

 

12月

特筆すべきことは無いが、強いて言うならば投資をする者にとってはかなりツライ月となった。

私も当然ながらトランプにはボコボコにやられた。

資産が半分以下に目減りした。

 

 

・・・・・でも大丈夫

今まで生きた中でこの程度の逆境なんて茶飯事だったんよ

 

足元はグラついてるけど目は死んじゃいねぇ

 

今回だってなんとか致命傷ですんだようだ・・・

 

致命傷で・・・

 

OKOK、これもまた作戦だったし

 

肉を切らせて骨までしゃぶらせるってね・・・・・

 

 

 

・・・・・もうダメかもしれません_| ̄|○

 

 

 

 

というわけで、来年も気合いれていきましょー!

 

みなさまよいお年を~~ 

アトピー性皮膚炎に新薬・・・デュピクセント

※この記事はマニアックかつ長文です。興味がないのに誤って迷い込んでしまわれた場合、スターを3つほど押して引き返されることを強くお勧めいたします。

 

 

全ての病名を知ってる医者なんてこの世に存在しないだろう。

それくらい世の中には病気がゴマンとある。

 

そんな中でアトピー性皮膚炎はかなりメジャーな疾患である。

ほとんどの人はこの病気を知っているし、実際にこの病気を患っている身内や友人が一人や二人はいるはずだ。

 

星の数ほどある病気の中で、私はこのアトピーというやつがとりわけ嫌いなのだ。

医者としてではない。

この病気を抱える身内を持つ一人の人間として。

 

 

命までは取られないじゃないか、と軽く考える人がいるかもしれないが、本当に重症のアトピーは想像以上にタチが悪い。

 

食欲低下から体は痩せ細り、免疫系が攪乱されるのかなんなのか微熱が延々と続く。

痒みによる寝不足で意識は朦朧とするが、朦朧としても痒みだけはしっかり自覚する。

掻き続けることで皮膚はごわつき、バリア機能の破綻した皮膚は乾燥してさらなる痒みを引き起こす。弱った皮膚は感染も起こしやすい。

 

これを繰り返すことで体は衰弱の一途を辿ることになる。

 

 

そしてなによりも、この一連の悪循環によってもたらされる心理的なダメージが大きい。

一度この悪循環に嵌ってしまうと、治療を続けてもなかなか出口が見えてこない。

出口は見えないくせに、日に日に悪くなっていく皮膚だけはしっかりと目に見えてしまう。

 

もはや何かを頑張ろうとする体力も気力も削ぎ落してしまうのだ、このアトピーというヤツは。

命は奪わないにしても、人生を180度変えてしまう破壊力は十分である。

 

もちろんこの状態で仕事や学業を頑張っている方もおられるため、あくまで私見ではあるのだが・・・

 

 

何を隠そう、私にもアトピーの素因がある。

とは言え、幸いなことに通常は全くと言ってよいほど症状が無い。

中年汁という最強の保湿成分に守られたお肌はいつだってテカテカのツルツルだ。

 

しかし数年に一度、何かをキッカケにブワッと皮疹が出ることがある。

この時はかなり強力なステロイド外用薬のお世話にならなければいけないほど。

いつも短期間でキレイさっぱり治ってくれるからいいのだが、いつこれが慢性化、重症化しないとも限らない。

成人型アトピーを発症する可能性は誰にだってあるのだ。

 

 

さて、ここにきて画期的な新薬が登場したという情報を耳にした。

これまでの標準的治療といえばステロイドの外用やその他の免疫抑制剤の併用、そして保湿である。

しかし今回、重症アトピーにおいて標準的治療はそのままに、この新薬を上乗せすることでかなりの奏効率が見込めるというのだ。

 

 

・・・・・ほんまかいな

 

 

私は皮膚科医ではないので、アトピー性皮膚炎は全くの畑違いである。

当然この新薬の存在すら知らなかった。

 

何が言いたいのかというと、今から書くことはあくまで新しい治療薬を待ちわびていた一患者の家族が自分で勝手に調べただけのものなので一切の責任を負いかねますよ、間違ってたらゴメンナサイネってこと。

そこんとこよろしくお願いします。

 

 

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その薬は一般名”デュピルマブ”、商品名を”デュピクセント”というらしい。

2018年4月に販売が開始されたホヤホヤの新薬。

小難しい話は抜きにして、”マブ”と付くわけだから今流行りのモノクローナル抗体を用いた分子標的薬であることがわかる。

 

結構小難しいなコレ・・・・・

 

では一体何を標的にした薬なのか。

アトピー性皮膚炎に深く関与すると言われているIL-4やIL-13(IL:インターロイキン)といったサイトカインの受容体をターゲットとし、そのシグナル伝達を阻害することで炎症を抑える薬らしい。

 

やっぱ結構難しいなコレ・・・・・

 

 

ものすごく大まかに書くと「イタチの最後っ屁」みたいなもんだ。

 

追い詰められたイタチが臭い屁をこいて敵を困らせるという秘奥義。

我々の体も日々、これと同じようなことが行われている。

 

侵入者に対して白血球の一種がサイトカインと呼ばれる最後っ屁をかます

屁は体内を漂い、このニオイを嗅ぎ分けることができるある種の細胞に戦いの準備を促す。

 

アトピーではIL-4やIL-13と呼ばれる種類の屁がこかれるのだが、その屁の量が半端なく多い。

そして臭い。

さらに厄介なことに、アトピーという病気になると敵がいようがいまいがお構いなし、延々と屁をこき続けるわけだ。

 

するとこの強烈なニオイを嗅ぎ取った細胞たちが暴走して炎症が悪化する。

 

そこでデュピクセントの出番である。

体内を漂う屁が他の細胞に嗅ぎ取られないよう、デュピクセントは鼻栓の役目を果たす。

予めIL-4やIL-13という種類の屁の臭いに敏感な細胞の鼻の穴に入り込み、栓をすることでニオイに気付かなくしてしまえ、というわけである。

 

 

例えになってるのか、コレ・・・

 

 

ま、そういうことである。

 

アトピー性皮膚炎とは、アレルギーの元になる何らかの物質にある種の白血球が過剰に反応した結果、次々と他の細胞を巻き込んで皮膚に無用の炎症が引き起こされる疾患である。

 

そしてこのデュピクセントという新薬は、暴走した白血球が他の細胞を巻き込まない様に先回りして、その伝達経路をブロックしてしまう作用を持つ薬なのだ。

 

 屁はこけど、臭わず

 

一言でいうとそんな薬。

 

このことからも、デュピクセントがアトピーに対する根治的な薬物ではないことがわかる。

だって屁はこくわけだから。

そもそも屁をこかなくする薬は今のところ無い(はず)。

 

根治的ではないにも関わらずこの薬が優れていると言われる所以は、かなり強力に、かつ迅速に皮膚症状(痒みや発赤)を取り除くところにあるらしい。

 

痒みがなくなれば掻かなくなる

掻かなくなれば皮膚は正常な構造を取り戻す

皮膚が正常な構造を取り戻せばますます痒みがなくなる

 

負の連鎖が断ち切られるわけだ。

 

さらには強力に痒みをとることで、数か月使い続ける内にゴワついていた皮膚が目立たなくなってくるという(程度に個人差はあるだろうが)。

これも掻く、という機械的刺激が無くなることによる効果だろう。

ビジュアル面でも恩恵があるというのはかなり重要なファクターだ。

 

 

このように一見いいことずくめの薬ではあるが、もちろんデメリットもある。

何よりもまず薬価が高い。

2週間に一度皮下注射するわけだが、1か月で5万円弱という高価な薬である。

半月に一度病院に通わなければならないという時間的な制約もある。

この種の薬にしては重篤な副作用があまり報告されていないようであるが、いかんせん新薬であるため、今後何か新しい事実が報告される可能性もある。

 

さらにこの薬は誰でも使えるわけではない。

15歳以上、かつ医師によって重症のアトピーであると診断された患者だけに適応が認められている。

またこの薬を始めたからといって、今までのオーソドックスな治療(ステロイド外用等)からすぐに卒業できるわけでもない。

あくまでも現時点では従来の治療の補助的な位置づけである。

 

薬のやめ時も不明だ。

根治療法ではないため、果たしてやめることができるのか、やめられるとすればいつごろなのか、そのあたりのことはまだ明確にされていない。

 

しかしそういった不明瞭な点を差し引いても、やはりアトピーの治療に関して画期的な薬剤であることに変わりはなさそうだ。

 

 

 

長くなってしまったが、アトピーの新薬に関して小耳に挟んだ情報をつらつらと書いてみた。

幸い私の身内は今すぐこの薬を使わなければならないほど重症ではないのだが、万が一の時には選択肢の一つとして積極的に検討したい。

 

そしてまた遺伝的素因十分の我が子達にとって、将来このような薬が次々と登場するであろうことは何とも心強い限りである。

 

この時期に・・・・敢えての出棺ソング

にわかに世間が浮かれ出す時期・・・クリスマス

自分だって昔は存分に浮かれてたから文句なんてなーんも無いのだが・・・

 

 

ある出来事からクリスマスが苦手になってしまった

プレゼントを貰えるはずが、反対に大事なものを持ってかれてしまった

 

子供達が楽しむ分には一向に構わないのだが自分は到底そんな気になれない

  

クリスマスの雰囲気、結構好きだったんだけどね・・・

 

もう自分には手放しで楽しめるクリスマスなど一生訪れないのだろう

 

 

願わくば子供達には最期まで楽しいクリスマスでありますように・・・

 

 

 

 

さて、こんな時にこそ来たるべき「死」と向き合おうと思った

 

もう四十路過ぎ

何があるかわからない歳だから

 

備えあれば憂いなし

 

世間が浮かれている隙にオレは鉄の拳を鍛え上げてやる・・・

 

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 というワケで聖なる夜を目前に一人、「出棺ソング」の選定に明け暮れてました

 

もちろん日中はクリスマスソングガンガンで子供達とパーティーしてるんですけどね

 

ま、それはそれ

これはこれってことで

 

 

 

1.本命

 

アーティスト:安全地帯

曲名:あの頃へ

 

あの頃へ

あの頃へ

  • 安全地帯
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

過去にも書いたが、現時点では断トツの出棺ソング候補

曲調も歌詞も歌声も・・・どれをとっても出棺ソングとしてコレを超えるものは見当たらない

玉置浩二、私生活はいろいろ大変みたいだけど歌唱力に関しては文句なしだわ

 

 

 

 2.対抗

 

アーティスト:関取花

曲名:黄金の海で逢えたなら

 

黄金の海で逢えたなら

黄金の海で逢えたなら

  • 関取 花
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

今年最もお世話になった曲

個人的にはレコード大賞筆頭候補

 

このメロディーと歌声にどれほど助けられたことか

「お疲~れ~さんでっした~!!」ってのは人生の終わりに最もシックリくる言葉なのかもしれない

 

・・・乾杯ソングだけど

 

酒好きの私にはなおさらピッタリの曲

何よりもシンミリならないのがいい

ビールで乾杯しながら父の人生を回想してもらえたなら、これほどの供養はない

 

 

ちなみにこれ以外の曲もかなり良い

今後の活躍に期待大だ

 

 

 

3.大穴

 

アーティスト:SPEED

曲名:Go! Go! Heaven

 

 Go! Go! Heaven

Go! Go! Heaven

  • SPEED
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

一見すると出棺ソングの対極にありそうなチョイス

正直、曲調だけで考えるととてもじゃないけど話にならない

 

 

しかし私にはプロデューサーの意図が透けて見える

 

 

このアーティスト名にしてこの曲名

 

 

「SPEED」「Go! Go! Heaven」

 

意訳すれば

 

 

「最速で浄土入り!」

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

 私の死後、嫁さんが選択を誤らないことを祈るばかりだ