パンダ組の日常

~だんご三兄妹をめぐるカオスな日常~

沼にハマってローキック

最近ローキックにハマっている

本日はローキックの奥深い世界を少しでもお伝え出来たらと思う

 

 

だけどその前に・・・・

 

 

最近まったく書いてませんけど私、空手まだ続けてますんで

しかも家族全員で続けてますんで

息子なんかもう紫帯になってますんで

6歳の長女もそろそろ昇級試験受けますんで

4歳の次女だって回し蹴りっぽいことやってますんで

 

 

ちなみに父と母は未だに純白の帯を巻いている

あとから入ってきた父兄にも追い抜かされた

 

 

だけどこれだけは言わせて

 

 

決して弱いわけじゃない

 

多くの父兄が観てる前で少年たちに混じって昇級試験受けるのが恥ずかしいだけ

(今の教室は親子空手だから少年部としての昇級しかできず、大人の空手として昇級するには成人部に顔を出す必要がある)

 

それに、どうせなら成人部で帯を取りにいきたいんだ

 

けど、一回成人部に顔を出してしまうと二度と抜け出せない気がして・・・

 

 

 

というわけで未だに親子空手で細々とやっている

 

しかし徐々に参加する父兄が増えてきたから、稽古が終わると大人同士で蹴りの練習とかスパーリングをやるようになった

その過程でローキックに目覚めたというわけだ

 

 

さて、ウチの教室の先生

実は総本部の師範なのだ(総本部から幾つも出張教室を出している)

だから当然、滅茶苦茶強い

有名な某フルコン空手団体(フルコンタクト:実際に蹴ったり突いたりする)から独立して自分の道場を開いたらしい

You Tubeでもすぐヒットするくらい有名な人だってのを最近になって知った

 

そもそも私達がその道場を選んだ理由は「家から徒歩三分の教室で親子空手をやってるらしい」って情報を入手したから

それ以外はほぼ無知

だから入門した当初は伝統空手(寸止め、実際に当てない)なのかフルコン空手なのかすら知らなかった

 

 

話を戻そう

数か月前のことだ

とにかくその無茶苦茶強い先生が互いに蹴り合ってる私達を見て

「うーん・・・ちょっと違うんですよね~。〇〇さん(私)、一回私のフトモモ蹴ってみてください、遠慮はいらないんで。僕ら痛み感じないんでもう思いっきり蹴っちゃってください」

とかマゾッ気たっぷりに狂気じみたことを言ってきたのだ

 

「えっ、思いっきりて・・・・いいんですか?じゃ、遠慮なくいきますよ?」

 

自分でいうのもなんだけどわりと筋肉質な方

部活も結構本気でやってたし、足の力はかなり強いと思う

 

お互いに左足が前、右足が後ろの組手構え

先生の左太ももを私が右足で蹴る

 

 

バイ~~~~ン

 

 

思いっきり蹴ったらはじき返された

四、五回蹴ったらこっちの足が痛みで動かなくなった

 

 

なんですのんそれ、本当にフトモモ??

ホントに人体の一部ですか!?

 

タイヤ蹴ってるのかと思いましたよ・・・・・

 

 

これ、誇張でもなんでもなく本当にタイヤ蹴ってる感じ

それも空気の抜けかけたブヨブヨのタイヤじゃなくて、ゴム厚が半端ないトラックなんかのカッチカチのタイヤ

 

先生曰く、何度も蹴られてるうちに筋肉の締め方(キュッと力を入れてダメージを軽減する)を覚えるのだと

だけどそれ以上に筋肉自体変性してる気が・・・・・

 

この調子で顔面以外の筋肉は鍛えることができるらしく、有事の際は顔さえガードすればどこを殴られても大して効かないから大丈夫、って言ってた

 

なるほど、こんなヤツ相手に勝てる気せんもんな↓↓

そりゃ強いわ、フルコン空手

 

 

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さらに先生がおっしゃるには、そもそも私の蹴り方が間違っていると

 

「こうやるんですよ、かるーくやってみますね」

 

先生が私の左大腿前面に軽く脛を当てる(本当にかるーく、コツンと)

 

次の瞬間、変な声を出して床に崩れ落ち立てなくなる私

 

軽く当てられただけなのに大腿骨がビーーーンと振動する感覚、そして自分の大腿骨と先生の足で挟まれた筋肉が押し潰されたような痛み

 

 

周りで見てた父兄が「いやいやいや〇〇さん、それちょっと大袈裟(笑)」とか無責任なことを言ってくる

 

「なにが(笑)じゃ!先生、あの人たちにも今のヤツやっちゃってください!!」

「はいはーい」

 

数秒後、床に転がる父兄たち

全員が戦意喪失した時点でその日の稽古は終了(というか立ち上がれない)

 

 

 

さて、ここで詳しく説明しよう

下段回し蹴り(ローキック)には二種類あるらしいのだ

 

一つ目は基本稽古でやってる、いわゆる普通の回し蹴り

脚をブーンと回して足の甲で相手を薙ぎ払うような蹴り

相手の体制を崩したり牽制することが目的

 

二つ目はいわゆる「効かせる」ローキック

相手にダメージを与えるためのローキックだ

この時、相手に当てる部位は足の甲ではなくて脛骨(スネの骨)

指でスネを触って最も鋭角になってる部分、これを相手の大腿前面のど真ん中に大腿骨と垂直になる角度で振り下ろす

これが今回練習しているローキック

 

書くのは簡単だけど、実際相手のフトモモに直角に入れるのは難しい

しかも体重を乗せてズドン、と最後まで振り抜く感じで

中途半端な蹴りでは全く効かない、どころかこっちの足が折れそうになる

だけどこの蹴りがバシッと嵌れば、経験者でなければ一瞬で戦意を喪失させるくらいの威力がある

それこそが効かすローキックなのだ

 

 

膝蹴りのように膝を振り上げ、そこから股をキュッと締めて膝を内転させ脛を振り下ろす・・・・やっぱり難しい

このローキックを習ってからというもの、ひたすら練習した

嫁さん相手に

もちろん嫁さんは女性だからクリティカルにヒットしなくても痛がる

だからキックミットで太腿をガードした上から蹴らせてもらった

逆に嫁さんの蹴りはミットなしで直に受ける練習をした

長男にもひたすら蹴ってもらった 

 

これを繰り返すこと二ヶ月

 

ある日、いつものようにミットで蹴りを受けていた嫁さんが悶絶して倒れた

なんとなくコツがわかってきた

その頃から、練習後に互いに蹴りを受けあっていた父兄もミット無しでは嫌がるようになった

 

 

そして先日

 

久しぶりに先生が私に蹴ってみなさいと

 

とは言っても先生に素足で受けられると蹴ったこちらの足が折れそうになるため、むしろミットの上から蹴らせて下さいとお願いした

 

恐る恐る蹴ってみる

 

ドンっ

 

ミットの上からだと、いくら相手が硬めのミシュランマンでもなんとかこっちの足は大丈夫そうだ

 

今度は思いっきり体重を乗せて蹴ってみた

 

 

ドンっ

(先生)おぉっ、いいですね~~

 

ドンっ

(先生)〇〇さん(私)、掴みましたね~~

 

ドンっ

(先生)お~~効くきく~~

 

ドンっ

(先生)あ~~強いっ、これ強いわ~~

 

ドンっ

(先生)もう~~これ・・・

 

ドンっ

(先生)通用しますよ~〇〇さん(私)

 

ドンっ

(先生)成人部・・・

 

ドンっ

(先生)来てくださいよ~~

 

ドンっ

(先生)ハイもっともっと~~

 

 

 

青春か

 

 

なんのかんの言いながら全く効いて無さそうな先生

だけどお世辞でも「その蹴りはもう緑帯レベル」って言ってもらえたのは嬉しかった

ちなみに白帯→黄→青→緑→茶→黒帯の順

 

 

そのあと反対に先生にミットの上から蹴っていただいた

始めの頃は一撃でアウトだったけど、今回は10発ほど耐えることができた(もちろん相当手加減してもらって)

日々嫁さんと長男に蹴ってもらってた成果だ

 

だけど帰って見たら左の太ももが腫れあがって、一部血腫でゴリゴリになっていた

そのあと五日ほどは屈伸できないくらいの痛みが続いた

ようやく痛みが引いてきて「よしっ、今度の稽古でまた蹴ってもらお!」って考えてたら、コロナで1カ月ほど稽古が中止になった

 

 

ほんまにコロナ、いい加減にしろよ

稽古の邪魔するな

 

 

それはそうと、最近なんてもう蹴られてないと落ち着かない

太腿に痛みが無い日はサボってるみたいでちょっと罪悪感

次は先生にもっと強く蹴ってもらお、とかドキドキしながら考えてる

 

 

 

もしかしてオレも・・・・・M?

 

 

 

成人部に顔を出す日も近そうだ